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日々の食卓に爽やかな香りをプラス!『すだち』活用術(徳島県)

日々の食卓に爽やかな香りをプラス!『すだち』活用術(徳島県)

すだちがないと物足りない県民性

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徳島を代表する柑橘・すだち。爽やかな香りと上品な酸味は、高級品として料亭などで珍重されています。お中元で「箱入りをもらったことがある」という人もいるのでは?

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徳島県民にとって、すだちは食卓に欠かせない食材。焼き魚にすだちは定番ですが、漬物に搾ったり、輪切りにして2~3枚、みそ汁に入れるとすっきりした味わいに。徳島の特産品・和田島ちりめんとも好相性で、キリリとしたすだちの酸味がアクセントになり、旨味をいちだんと引き立てます。

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酢物やマリネにもすだちは欠かせません。酢+すだち果汁の組み合わせが、酸味に奥深さを与え、一層おいしく仕上がります。夏のお昼ごはんには、輪切りにしたすだちをたっぷり乗せて楽しむ『すだちそうめん』や『すだちうどん』はいかが?涼感あふれるビジュアル、ほどよい酸味と出汁の塩分に夏の疲れが癒されます。すだちは果汁だけでなく、皮の部分にもビタミンCが豊富なので、すりおろして薬味としても使えますよ。

塩すだちも作ってみて!

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春頃からハウスすだちが出はじめ、夏になると露地ものがたくさん出回ります。露地ものは安く手に入りますが、徳島県民はすだちをもらう機会も多く、さすがに一度には使い切れないため、果汁だけを搾って保存します。そのため専用の搾り機がある家も。昨今、『塩レモン』ブームもあって、長期保存のため『塩すだち』を作る人もいます。私も便乗して作ってみました。

塩すだちの作り方

【材料】
・黄色くなったすだち 1kg
・塩 150g~200g

※緑のすだちより、黄色くなったすだちを使うと水分が出やすく、うまく仕上がります。塩はすだちの重さの15%~20%程度。

【作り方】
1.すだちをキレイに洗い、適当な大きさに切る。
2.煮沸消毒した容器に塩→すだち→塩→すだち…と重ねる。
3.日が経つと水分があがってくる。1ヵ月くらいで完成。

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使い方も『塩レモン』と同じ。肉や魚を焼くときに、塩すだちを使うと柔らかく仕上がります。塩すだちは常温で保存可能。冬場は鍋物のつけダレとして使ってもおいしいですよ。
今年の夏は、ぜひ、すだちで一品作ってみて下さいね。

瀬戸内Finderフォトライター 飛田久美子

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四国八十八ヶ所のスタート地点となる徳島県。東西を山に囲まれ、扇状に広がる徳島平野、その先に広がる瀬戸内海。海の幸、山の幸に恵まれ、新鮮な食材を楽しむことができます。また目を楽しませてくれるのは本場の「阿波踊り」。見て楽しむだけでなく、観光客も参加して楽しむことができるのも魅力の一つです。瀬戸内海が魅せる鳴門の渦潮や、秘境祖谷のかずら橋、大歩危峡の川下りなど、徳島の自然も満喫してください。