みどりの窓口?いいえ、みどりの通路です。植物アーティストが手掛ける『垂直の庭』へおいでませ/新山口駅南北自由通路(山口県山口市)

『 改札を抜けるとそこは… 』
今回は、長編小説か国民的アニメ映画のような一節をイントロにお届けです。

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『垂直庭園』と聞くと、金沢21世紀美術館や東京・青山あたりを連想される方もいらっしゃるでしょうか。
今回は、『ちょっと降りてみたくなる駅』のご紹介です。普段は利用しない駅で降りてみるのってなんだかワクワクしませんか?

世界的植物学者のアート作品が駅の中に?

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2015年10月3日、JR新山口駅を南北に結ぶ自由通路が開通しました。改札を出るとすぐ、全長およそ100mにも及ぶ通路の側面に、たくさんの植物が。
なんとも、初めての体験です。しかも、地元のおばあちゃん達はなんてことない顔で歩いてる!これは、アート作品?日常の光景…??

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この一連の作品『垂直の庭』は植物学者にしてアーティスト、パトリック・ブラン氏により制作されました。歩いていると、彼の緻密で繊細なスケッチを発見。

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おや、よく見ると、ところどころに水をあげたような跡が…?
実はこれ、独自に設計された灌水システムで自動管理されていて、植物が大切に育成されているんです。

地域で育てた『垂直の庭』

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この場所に使われている植物はすべて、山口の森林でパトリック・ブラン氏自ら採取し、約2年かけて地域で育成されたものです。計135種の植物が植えられていて、貴重な野生植物も多数含まれているというので驚きです。

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地元の小学生たちと植栽イベントを行う様子がスクリーンに映っていました。なるほど、違和感なく地域に馴染んでいるのは、こういう経緯があったからなんですね!(中央に立っているのがパトリック・ブラン氏)

日々変化する新山口駅

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なぜこのような場所ができたのかというと、新山口駅は絶賛リニューアル中。地域の人が集まるまちと駅をつなぐ『0番線』という新しいターミナルパークを作ろうという試みを進めています。北口駅前広場の建築はPlants Associatesの宮崎浩氏による設計。完成が楽しみです。

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四季の変化どころか二十四節気七十二候、日々違う顔を見せてくれる植物を、こんなに身近に感じられるなんて、なんとも山口らしい魅力に思えます。

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名物カレーパンも美味しいですよ。

春は小さなかわいい花が咲いて、夏には青々と繁る葉からエネルギーが貰えそう。
また行かなくちゃ。


新山口駅南北自由通路『垂直の壁』
所在地/山口県山口市小郡下郷
電話/083-934-2937(山口市 新山口駅ターミナルパーク整備課)
新山口駅への交通情報

瀬戸内Finderフォトライター 乙倉慎司

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乙倉 慎司/hiroe

乙倉 慎司/hiroe

乙倉慎司 岡山に18年、山口に6年暮らし、現在は広島の離島に仮移住中。建築・デザインの仕事をしています。日々、点々と移ろいながら、そこで見つけた素敵なひと・こと・ものを皆さんと共有していきたいです。 hiroe 福岡で環境分析研究員として働いた後、ロンドンへ留学。ヨーロッパを旅した後に住み着いたのは、瀬戸内海の美しい自然に囲まれた大崎上島でした。 気の向くままに島から島を渡り歩き、新参者ならではの視点で、瀬戸内特有の暮らし、文化、景色を伝えます。

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