伝統製法を守り続ける老舗の酢製造所/神崎屋(香川県高松市)

かつて高松藩主の菩提寺の門前町として栄えていた香川県高松市仏生山町。歴代の藩主が菩提寺に参拝するために通ったことから、本町通りは通称『お成り街道』と呼ばれています。昔の町家をそのままに残した風情ある街として多くの観光客が訪れる人気スポット。その街並みに佇むのが老舗酢製造所『神崎屋』です。

昔から変わらない風情あふれる外観は趣があります。

昔からの製法を守り続ける酢づくり

古くからこの辺りの土地は良質で豊富な地下水に恵まれていたこともあり、1789年に『神崎屋』は創業しました。静置発酵法による本格醸造にこだわり、昔からの製法を守り続けています。お酢づくりはまずはお酒づくりから。香川県産米を使用し、酵母を増やしながら発酵させます。

樽の中では発酵により、アルコールと炭酸ガスに分解されて静かな蔵の中にパチパチと音が響きます。お酒の香りが蔵を包み込んでいます。

夏は涼しく、冬は暖かい、土壁で囲まれた蔵で湿度管理をしながら酢を熟成。薦(こも)に包まれた杉の大樽に沈殿したオリ(たんぱく質が凝固したもの)を丁寧に取り除くために樽から樽へと移し変えます。こうした作業を繰り返し、半年以上も熟成させるのです。


そうしてできた栄養価の高いまろやかなお酢は、食卓はもちろん飲食店でも愛用されている香川の銘品です。『吉の酢』という名前で知られています。その他、とんかつソースやらっきょう酢、ゆず酢、寿し酢などもあります。

古き良き時代の風情あふれる街並み

『神崎屋』は古くは貿易で輸出もしていました。当時の看板は現在、店頭に飾られています。ハイカラなデザインが目を引きますね。

建物の瓦には家紋も残り、外国の観光客の方からも人気。


倉庫と倉庫の間の道にはなんと瓦屋根があります。お酢を運ぶ時に雨に濡れないよう先代の工夫が凝らされた、珍しい建築。現在は6代目がその製法を変わらず守っています。

こちらでは、事前予約で工場見学も可能。昔の道具を見たり、じっくりお話も聞けます。商品は店頭で販売の他、HPからのお取り寄せもOK。
うどん県、それだけじゃない香川県。手造りにこだわった美味しいお酢をぜひ味わってみませんか。


株式会社 神崎屋
所在地/香川県高松市仏生山町乙49番地
最寄り駅/ことでん仏生山駅
営業時間/8:00〜17:00
定休日/土曜、日曜、祝日
電話/087-889-0405
http://yoshinosu.xsrv.jp
仏生山駅への交通情報

瀬戸内Finderフォトライター 山地美奈

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山地 美奈

山地 美奈

日本で一番小さな県「うどん県=香川県」。 観光地だけじゃない、うどんだけじゃない、地元ライターしか知らない、ギュッと詰まった町の魅力をお届けできたらなぁ〜と思っています。

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