徳島県美馬市 穴吹町、標高50m~100mに位置する山深い場所に、知る人ぞ知る不思議な神社があります。
『白人神社(しらひとじんじゃ)』。テレビでも紹介された、日本でも珍しい遺跡のある神社です。
この神社の伝説は、仁賢天皇の時代まで遡ります。なんと古墳時代から語り継がれる伝説です!
白髪の老翁が天下り、「この谷は聖地なりといって神々を祭りしずめ、宮内に改めるべし」と言われたという伝説が残っています。
神社には狛犬が置かれているのが一般的かと思われますが…
こちらでは、白人神社の神様の使いをされる、うさぎが置かれています。ご神燈の上に、ちょこんと座っています。
このうさぎを撫でると、開運すると言います。今年もよい年となるように、うさぎを撫で撫でしてみてはいかがでしょうか?
蟇股(かえるまた)(※1)部分にもうさぎが。
(※1)和様建築で,梁や頭貫 (かしらぬき) 上にあって上の荷重を支える材
この場所にはもう一つ、こんな伝説があります。
保元の乱の後、讃岐に流されてしまった崇徳上皇をたずねた源為朝が、阿讃と讃岐の国境の相栗峠(あいぐりとうげ)で弓を引いたところ、うなりをたてた矢は、毘沙門獄に当たり、はねかえって白人神社におちました。
その後、源為朝によって現在の場所に神社が建立され、弓矢が奉納されました。
それ以来弓矢は宝物となり、毎年旧暦の正月十四日に御的射祭りが行われています。
この白人神社の奥社とされる神社が、神社より約100m西南にあります。
『磐境神明神社』。ここに不思議な遺跡があります。
神社の社地は、椎(しい)・松・樫(かし)の木などが密集している、『神明の森』。
遺跡へは、この階段を上ります。
階段を上ると磐境(いわさか)(※2)と呼ばれるとても不思議な形をした、石囲の祠(ほこら)があり、五社三門(※3)の社(やしろ)があります。
(※2)神様を降臨させる対象物のこと。
(※3)石で囲まれ、三つの入口(門)、内側に五つの社がある形のこと。
古代ユダヤの祭祀場と形式が似ていると言われる謎の遺跡。
ちょっと怖いような、不思議な感じがします。
でも、とても神秘的な所です。
これまであまり注目されなかった四国が、最近とても注目される場所になってきました。
お遍路さんがある四国は以前から何か隠されているのかも?なんて言う人もいますが…
神秘の国四国。癒やしの国四国。
これからの時代に必要な何かが、四国にはあるような気がします。
白人神社(しらひとじんじゃ)
住所/徳島県美馬市穴吹町口山字宮内
電話/0883-52-2644 美馬市商工観光課
参考ホームページ
http://www.city.mima.lg.jp/4/64/000293.html
瀬戸内Finderフォトライター 大橋麻輝
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