岡山市を走る岡山電気軌道(通称・岡電)の路面電車は、路線の総延長4.7kmという日本で一番短い路面電車。5分おきに走っており、待たずに乗れる市民の足として地元で親しまれる存在です。
JR岡山駅東口前を出て真正面の道路向こうに岡山電気軌道の岡山駅前電停があります。路面電車は、岡山駅前から東にまっすぐ延びる桃太郎大通りの中央部を走っています。
駅前や観光地の近くの大通りをぶらぶら歩いていると、さまざまなラッピング電車が走っているのを目にすることができます。鉄道ファンでなくとも、一風変わった電車にタイミングよく乗れたら、テンション上がっちゃいそう!
岡電の人気のラッピング電車を二つご紹介します。
まず一つめ、レトロ感たっぷりなこちらの車両は『KURO』。岡山で昭和44年より運行している最古の電車を新しくリニューアルしたものだそうです。
ボディは、烏城と呼ばれる岡山城にあわせて『烏の濡れ羽色』の黒を使用。
JR九州・特急つばめのデザインで有名な水戸岡鋭治氏がデザインした『KURO』は、現在、郷土岡山が生んだ芸術家・竹久夢二生誕130年記念号『KURO×夢二』電車となって運行中。お化粧直しで鮮やかによみがえった車体を、同氏デザインによるオリジナルラッピングが彩ります。
車体には、夢二の代表作である『立田姫』や『早春』、『童子』などがあしらわれています。
車内は外観同様、大正ロマンを感じさせるレトロな雰囲気。使い込まれた感のある渋い吊り革や、ぬくもりのある白熱灯、木製の座席などレトロ感を生かした懐かしさの漂うデザインです。中吊りはもちろん夢二のポスター。
『KURO』は東山線を一日5往復。冷房がないため、夏場(6月~9月)は運休となりますので、ご注意を!
そして、岡電のもうひとつの人気車両『たま電車』をご紹介しましょう。
子会社である和歌山電鐵のスーパー駅長『たま駅長』のイラストを車体にデザインした車両で、かわいいたま駅長のキャラ35匹や足跡が描かれています。
正面から良く見てみると、車体の上に三毛猫風の耳がピンと立っている“ネコ耳”車両です。
車体だけでなく、車内の天井やドアにも愛くるしいたま駅長のイラストが描かれており、シートも三毛猫カラーで統一されています。
お子さまからネコ好きまで、楽しめる電車です。
他にも岡電には、同社を代表する超低床の近未来型車両『MOMO』など、さまざまなラッピング電車があり、眺めているだけでもワクワクします。
100円と140円の二区間で運賃も安いので、後楽園や岡山城への観光にももってこい。
何度も乗り降りする人や色々な電車に乗りたい人には、大人400円、小人200円の1日乗車券の利用がお得で便利です。
鉄道ファンでなくても楽しめる岡山の路面電車で、のんびりゆっくり岡山観光を楽しんでみませんか?
■岡山電気軌道株式会社
問い合わせ/086-272-5520
HP/http://www.okayama-kido.co.jp/tramway/
瀬戸内Finder編集部
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