愛媛県今治市に住むカメラが大好きな女子グループ『しまなみカメラ女子』がご紹介するフォト旅、第8回目は、今治市の最西端、『菊間町』編です。
菊間町は、今治市と松山市の境にある町。
みかんの栽培が盛んで、伝統的特産品の『菊間瓦』は、750年の歴史があります。
菊間瓦の中で特に有名な瓦が、『鬼瓦』。
鬼瓦とは装飾瓦のことで、屋根面が交差する分水部分の末端に雨仕舞いのために取り付けるもの。
しかし単に装飾瓦としてではなく、古くから日本は鬼瓦を厄除けのために使用していました。
『鬼は悪いもの』というイメージが強いですが、菊間町では、鬼は悪い物を追い払うもの、そして福を呼び込むものなのです。
そんな鬼瓦が有名な菊間町は、瓦だけでなく町全体が福を呼び込む開運の町。
今回は、そんな菊間町の開運アイテムを探しにフォト旅に出かけました。
しまなみカメラ女子旅『開運』のフォト旅です。
まず向かったのは、普段なかなか見ることができない瓦の製造所。
入口にかけられた表札の文字にびっくり。
鬼瓦を作る人のことを鬼師と言いますが、こちらの渡部さんもその一人。
自らが鬼となり、鬼瓦を作る。
渡部さんの作る鬼瓦は、厄除け効果が倍増しそう。
そんな渡部さんが作った巨大な鬼瓦がこちら。
これは、吉本興業の地域活性化プロジェクトの一環で、大阪『なんばグランド花月』に飾られていたものです。
大きく口を開けて笑う鬼、大きな福を呼び込みそうですね。
細かい細工がなされた立派な鬼瓦を発見!
鬼の形はしていませんが、これも鬼瓦の一種。
家を守ってくれていると思うと、何だかとても力強く感じます。
地元の人たちに『お滝さん』と呼ばれ親しまれている『歌仙の滝』。
滝の傍には、十一面観世音菩薩を祀る観音堂もあり神聖な空気が漂います。
毎年3月20日、この滝に亡くなった人の戒名を書いた卒塔婆を流して供養する行事が行われます。
亡くなった人があの世で幸せに暮らせますようにと家族が願う。
あの世もこの世も幸せに。
ちょっと変わった形のお地蔵さん。
『比留女地蔵(ひるめじぞう)』
比留女とは、身分の高い女性を尊んだ呼び名であろうといわれています。
霊験あらたかに、女性の下の病気をはじめ、どんな万病にも効くとも言われていて、遠くからもお参りに来る人がいます。
菊間の食材を使用して造った、お弁当。
お野菜も菊間の土地で育てたもの。
どれもとっても美味しい。
お弁当箱も可愛くて、ついつい写真を撮ることに夢中に…。
開運の町で育てたものを食べたら開運体質になれそう。
菊間町の厄除けは、瓦だけではありません。
四国中から厄年の人たちが厄除けのために訪れるお寺『遍照院』。
ここは弘法大師が42歳の時、自らの厄除けをされたと伝わるお寺です。
写真は、厄除けの際行われる『厄除護摩祈祷』。
私も新しい年に向けて『厄除』、『家内安全』、『諸願成就』を祈願してきました。
厄を祓い福を呼び込む。
心も体もすっきり。
お寺で見つけた可愛いおみくじ『姫みくじ』。
見た目だけじゃなく、女子向けの内容で書かれたもの。
可愛い物を見つけると誰かに伝えたくなりますね。
そんな時は、カメラの出番!
最後は、瓦の土で作られた今年の干支『申』の置物。
干支の置物を置くと、その年一年間家を守ってくれると言われます。
近年菊間町では瓦の土を使って瓦以外の物も作るようになりました。
これもその一つ。
菊間町は、この他にもまだまだ開運アイテムがたくさん。
一日では周り切れませんでした。
カメラを持って町を巡ると、普段目に留まらない所に目が留まります。
時には新しい発見もあります。
『ファインダーを覗くと違う世界が見えてくる。』
今、しまなみ海道周辺ではフォトスポットを作っています。
まずは今治市大島に12カ所のフォトスポットができました。
美しい自然、美味しい食べ物、受け継がれる文化や歴史…。
『カメラを持ってしまなみに旅に行こう!』
出かけてみませんか?しまなみの旅へ…。
菊間町へのアクセス
電車/松山駅から電車で約50分、今治駅から電車で約25分。
お問い合わせ/0570-00-4592(JR四国電話案内センター)
http://www.jr-shikoku.co.jp/01_trainbus/jikoku/
瀬戸内Finderフォトライター 大橋麻輝
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瀬戸内Finder 編集部
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