瀬戸内海に浮かぶ離島『女木島(めぎじま)』は通称『鬼ヶ島(おにがしま)』と呼ばれます。
3年に一度開催されている『瀬戸内国際芸術祭』の開催地の一つで、高松港からフェリーに乗って約20分で行けます。
『女木島』では北部の鷲ヶ峰山頂付近に『大規模な洞窟』が発見されて、洞内がまるで鬼の棲みかのように見えたことから桃太郎伝説と結びついて『鬼ヶ島』と呼ばれるようになり、島内には鬼をモチーフにした施設やモニュメントが点在しています。
フェリーが着く女木港のすぐ前に『おにの館』という観光案内施設があり、島の最南端に立つ『女木島灯台(めぎしまとうだい)』も島内の見所の一つ。
今回は『おにの館』とその周辺散策、さらに『女木島灯台』についてご紹介します!
フェリーで女木島(鬼ヶ島)に到着すると、まず最初に目にする建物が『おにの館』。
さっそく中に入ってみましょう!
館内は船の待合所も兼ねた観光案内所、鬼の資料館『鬼の間』、食堂の3つのゾーンに分かれています。
『鬼の間』は鬼に関する資料館で、日本各地に伝わる鬼伝説の資料や祭事に使う鬼の面などを集めて展示しています。
図書コーナーもあって、鬼に関する絵本などもたくさん読むことができます。
また館内食堂では、おでんや各種うどんなどの軽食を提供しています。
こちらがイチオシメニューの『鬼うどん(小)』(590円)。うどん1玉にえび天が1つ付きます。
ちなみに『鬼うどん(大)』(860円)ではうどん2玉にえび天も2つ付いていて、エビ天が鬼の角に見えるように配置されます。
食堂の座席数は70ぐらいありゆったりとしていますが、屋外にはテラス席も。『瀬戸内国際芸術祭』のアート作品の一つであるカモメたちに見守られ、壁面に空いた窓から海を眺めつつ食事を楽しめます。
なお、女木港から歩いて5分ぐらいの町中に『鬼の台所』もあり、こちらでも女木島の特徴を取り入れたこだわりの『讃岐うどん』を食べられます。
ぜひ、チェックしてみてください!
『おにの館』の周辺では『瀬戸内国際芸術祭』の現代アート作品も見られます。
先ほどのテラス席でも登場したカモメをモチーフにした『カモメの駐車場』や帆を張ることができるピアノ『20世紀の回想』があります。
『モアイ像』はアート作品ではないのですが、高松市内の大手クレーンメーカーがイースター島の倒れたモアイを立て直すプロジェクトを実施した際に研究用に制作した模刻像で、プロジェクト終了後に高松市に寄贈され女木島に設置されました。
『おにの館』では電動アシスト付きのレンタサイクルも貸出していて(1日1,000円)、女木島の名所巡りに便利です。
女木島の最南端に立つ灯台の近くには写真のような『鬼ヶ島』と書かれた看板がありますが、レンタサイクルなら『おにの館』を出発して約10分ほどでここに到着します。
行きは緩やかな上り坂ですが、電動アシストのパワーに助けられて快適に走行できます。
ちなみに標高187mの鷲ヶ峰山頂付近にある『鬼ヶ島大洞窟』へも電動自転車なら約25分ぐらいで登っていけますので、大洞窟に行く際にもレンタサイクルが活躍しますよ!
先ほどの『鬼ヶ島』の看板付近に灯台へ通じる遊歩道の入口があります。
レンタサイクルを停めて50mほど歩いて下っていくと『女木島灯台(めぎしまとうだい)』に到着です。
高さは約10m。中に入ることはできませんが、下から見上げると想像以上の高さに驚きます。
灯台付近からは高松の市街地も見え、狭い海域をフェリーや貨物船などが頻繁に行き交いますので、しばらくここにいると灯台が重要な役割を果たしていることが分かります。
ところで、灯台といえばフェリーが到着する女木港にも『おにの灯台』が設置されています。
高さ約2mの大きな鬼と金棒が灯台になっていて、台座にも愛嬌たっぷりの小鬼の像が埋め込まれています。
こちらは『おにの館』から歩いてすぐの場所にありますので、ぜひお見逃しなく!
『おにの館』は(1)観光案内・船待合所 (2)鬼に関する資料館 (3)食堂 の三つの機能を併せもった女木島の観光拠点。
島のガイドマップなどを配布していて、レンタサイクルの貸出しも行っていますので、女木島にお越しの際は島内散策のターミナルとしてご利用ください!
おにの館
住所/香川県高松市女木町15-22
開館時間/08:00~17:30 (食堂は10:00~14:20)
休館日/年中無休 (食堂は火曜日が定休日)
入館料/無料
電話/087-873-0728
https://oninoyakata.mystrikingly.com
女木島へのアクセス情報(雌雄島海運のフェリー)
所要時間/約20分(高松〜女木島)
旅客運賃/大人370円 小学生190円(高松-女木島の片道料金)
http://www.onigasima.jp/kaiseiakusesu.html
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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