『天嶬の鼻』(てんぎのはな)は愛媛県の最南端近くに位置する、宇和海に突き出した細長い半島の先端にある岬。
南予十景の第1位に選ばれた景勝地で、荒波が創り出したダイナミックな景色が見られます。
こちらが『天嶬の鼻』の入口。この背後には車が10台ほど停められる駐車スペースがあります。
道の先に白い建物が見えていますね。さっそく向かってみましょう!
白亜の灯台と海を見渡す絶景展望台!
入口から歩いて30mぐらいの場所に『天嶬鼻灯台』があります。
比較的小さな灯台ですがこの地点は実は海面から約70mの高さに位置し、かなり遠くまで光が届きます。
周辺海域を航行する船舶の安全を守る重要な役割を担っています。
灯台の先にさらに遊歩道が続いていて、このように海を見渡せる展望台も設置されています。
ここからの眺めはなかなかの絶景!その景色がコチラ。
宿毛湾(すくもわん)に浮かぶ島々が望め、波が穏やかな湾内には養殖筏も浮かび漁船が頻繁に行き交います。
この海域は『足摺宇和海国立公園』に属しますが、瀬戸内海と同じようにゆったりとした時間が流れるような景色…。
なんだか物思いにふけってしまいそうです(笑)。
密林に覆われた断崖を下ると別世界が!
ここから先は、かなり急勾配の下り道。
遊歩道は海面近くまで続いていますので、高さ約70m分を一気に下ることになります。
足場に気をつけながら密林に覆われた道を進んでいくと視界が突然開け、目の前にダイナミックな景色が飛び込んできます。
これが『天嶬の鼻』の絶景!
紺碧の海と迫力ある奇岩群のコントラストが抜群です!
先ほど上の展望台から眺めた景色とは、ちょっと印象が違いますね。
遊歩道はさらに下まで続いていて、奇岩群のすぐ近くまで行けます。
慎重に足を運びながら降りていきましょう。
ついに岬の先端に到着!
奇岩群の横には白砂の美しいビーチもあって、夏はここで海水浴もできます。
また、奇岩によじ登るのもスリルがあって楽しいですよ!
奇岩に近づいてよく見ると岩に小さな隙間があったり、崩れかけの巨岩が間にはさまっていたり、風雨や荒波の浸食でできた迫力ある造形美を堪能できます。
コバルトブルーの海の色も素晴らしく、まさに南予随一の景観!
ぜひ皆さんも自然が創り出した『天然のアート作品』を鑑賞しに行ってくださいね。
さて、ここで一つ注意点が!
『天嶬の鼻』へのアクセス道路は道幅が極端に狭く、運転に自信のない人は岬から約1kmほど手前にある道幅の広いカーブ付近に車を停めて、そこから歩いていってください。
天嶬の鼻(てんぎのはな)
住所/愛媛県南宇和郡愛南町久良
電話/0895-72-7315 (愛南町役場 商工観光課)
駐車場/あり(無料、約10台)
http://www.town.ainan.ehime.jp/kanko/sightseeing/zekkei/tenginohana.html
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
この記事が役に立ったらいいね!してね
関連キーワード
関連記事
この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
Hashtags
旬のキーワード