近世城郭の完成形! 5層の壮大な天守閣が再建された江戸時代の名城! / 福山城(広島県福山市)

『福山城(ふくやまじょう)』は広島県南東部にある城跡で、国の『史跡』に指定され『日本百名城』の一つに数えられます。
この地は徳川幕府から西国鎮護の拠点として重要視され、徳川家康の従兄弟であった水野勝成が備後10万石の領主として入府し築いたお城です。
完成は1622年で、本格的な城郭としては最後に築かれた城でもあり、江戸時代の最も完成された名城としてたたえられていました。

現在は、JR福山駅のすぐ北側に『福山城公園』の入口があります。
高い石垣を横目に入口の階段を登ると、大きな櫓(やぐら)が見えてきます。

これは『伏見櫓(ふしみやぐら)』。二代将軍・徳川秀忠の命令で京都の伏見城から移築されたもので、江戸時代から現存する建物です。
伏見城といえば豊臣秀吉や徳川家康が長く政務を行った城で、ひょっとすると徳川家康もこの櫓の中を歩いたかもしれないと思うと、歴史のロマンを感じますね!

『伏見櫓』の下をぐるっと回る形で通路を先に進むと『筋鉄御門(すじがねごもん)』が見えてきます。こちらも江戸時代から現存する貴重な建物で、『伏見櫓』と共に国の『重要文化財』に指定されています。
この『筋鉄御門』をくぐると、いよいよ本丸です!

本丸に入ると、眼前に壮大な5層の天守閣が現れます!
残念ながら福山城天守は太平洋戦争の戦災で焼失しましたが、昭和41年(1966年)に再建されました。

天守閣をすぐ近くから見上げると、すごい迫力です!
さっそく中に入ってみましょう!

現在、天守閣の内部は博物館になっていて、歴代藩主の書画・甲冑などの遺品や福山市内外の歴史民俗資料・古美術品などを陳列公開しています。
特に入口付近にある、往時の福山城を再現したジオラマは歴史ファンには必見!

こちらは天守閣の最上階から見下ろす本丸の様子。
福山城公園のすぐ南側には福山駅と福山市街が望めます。

こちらは天守閣の北側、旧二の丸にある『福寿会館(ふくじゅかいかん)』。海産物商で財を成した安部和助(あんべわすけ)氏が、昭和初期に別荘として建造したもので、建物は本館・西茶室・南茶室・西蔵・東蔵・洋館があり、すべて国の登録有形文化財になっています。

天守閣や本丸を防備する石垣や櫓群も見所です。本丸の脇を固める『月見櫓』や『湯殿』も天守閣と同時期に再建されました。江戸時代には敷地に20以上の櫓があったそうです。

福山城は毛利氏など西日本の有力外様大名に対する抑えとして西国街道と瀬戸内海の要衝を護る役割を担っていたため、藩の規模に比べて破格の巨城として築城されました。公園を歩いていると、その敷地の広さに驚きます!

こちらは二の丸から見上げる福山城天守閣。
ここは桜やツツジも植えられていて、春はお花見名所としても賑わいます。
このほか、旧三の丸にあたる部分に『広島県立歴史博物館』や『ふくやま美術館』などが建設され、一帯は一大文化ゾーンになっています。
江戸時代は太平の世となり、本格的な城郭としては最後に築城されることとなった『福山城』。
『伏見櫓』や『筋鉄御門』、壮大な石垣群が現存しており、日本における近世城郭の完成形といわれる名城をぜひ現地で体感してみてください!


◇福山城博物館
所在地/広島県福山市丸之内一丁目8番
開館時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)※9月1日~3月31日の期間
9:00~18:30(入館は18:00まで)※4月1日~8月31日の期間
休館日/月曜日 (祝日の場合は翌日) 年末12月28日~12月31日
入館料/一般 200円 高校生以下無料
駐車場/あり(ふくやま美術館、ふくやま文学館駐車場をご利用下さい。駐車券を受付に提示すれば1時間無料となります。)
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/fukuyamajo/

瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

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松岡 広宣

松岡 広宣

松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/

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