年々クオリティが上がり、一流スイーツの仲間入りを果たした夏の風物詩『かき氷』。
最近では、かき氷ファンのことを『ゴーラー』と呼ぶそうです。
温暖な愛媛は柑橘だけでなく、良質で豊富な果物が採れるお土地柄。そんな地の利を生かした手作りシロップのかき氷が県内各地で食べられる、ゴーラー垂涎の隠れ『かき氷県』なんです♪
今回は、その中からイチオシのお店をご紹介します!
マッチョな店主が作る繊細なかき氷
JR松山駅から電車で30分。伊予鉄三津浜駅から伸びる『三津浜商店街』の一角に、カフェ『島のもの 喫茶 田中戸』はあります。
「かき氷好きをゴーラーと言うなら、ぼくのような作り手はゴリラー!」
自虐的な自己紹介で、ヒゲマッチョの店主 田中章友さんが迎えてくれました。こんな風貌なのに(失礼)、作るかき氷は繊細でキュート♡
『島のあまなつ』、『ブルーベリー』、『生いちご』、『苺のコンポート』、『島はちみつれもん』、自然栽培の『キウイ』、『いちじく』……。
島どれや無農薬など、こだわりの県産フルーツをてんさい糖で軽く煮たシロップが、田中戸製を名物かき氷に仕立てた理由です。
プラス50円で練乳をたっぷりかけるのもオススメ。
定番の『生イチゴ』は、上にも中にも、果肉がゴロッゴロ! 完熟イチゴのおいしさがギュッと詰まっています。
毎年、夏真っ盛りの頃には売り切れてしまうので、今年食べ逃してしまったら来年を目指してみて。
一口で病みつき!『田中戸れん乳』
わたしのイチオシはこちら。
ミニチュア鍾乳洞と化したこのシロップの正体、なんだと思いますか?
これがウワサの、『田中戸れん乳』。
牛乳とトンカ豆、数種類のドライフルーツをじっくり煮詰めたソースは、練乳の概念を覆すラグジュアリーな甘美さをまとった味。一口で、病みつき確定!
田中さんがかき氷を始めたきっかけは、この手回しのかき氷機を入手したこと。
生まれ育った怒和(ぬわ)島で、こどもの頃、足繁く通った近所のかき氷店。そこで使われていた手回し機を、田中さんが譲り受けたそう。
思いがつながる、商店街のオアシス
客席はカウンターと、相席マストな大きいテーブルのみ。
初めましての方たちも自然と語り合ってしまう、田舎の軒先のような空間が、とっても心地良いんです。
『もの』と『ひと』をゆるやかにつないでいく、『田中戸』。木製の扉を開けたら、日常の喧騒がぶっ飛んでしまうこと間違いナシ!
『田中戸』のかき氷は4月中旬〜10月上旬限定(期間中は予約不可)。
夏旅のモストバリューな愛媛スポット。三津浜商店街の味わいと一緒にどうぞ、お楽しみください。
島のもの 喫茶 田中戸
住所/愛媛県松山市住吉2-8-1
営業時間/11:00~18:00
定休日/水曜日、ほか不定休
電話/090-6280-3750
Instagram/https://www.instagram.com/tanaka_do
瀬戸内Finderフォトライター ハタノエリ
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この記事を取材したフォトライター
ハタノ エリ
1978年宮崎県生まれ。愛媛県松山市在住。 新聞記者のちフリーライター。 日常にも、おもてなしの心があふれる愛媛。2年前、この地を離れても忘れられず、2017年春、戻ってきました!訪れたらきっと、大好きになる。そんな確信があるからこそ、誰かの「愛媛行き」を、グッと後押しする記事を書いていきたい。
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