今回は、祖谷そばのそば打ち体験に行ってきました。
おじゃましたのは、祖谷の料理名人、都築(つづき)さんが教えてくれる古式そば打ち体験塾。
行ってすぐ体験教室が始まるかと思いきや、「寒いけん、とりあえずコタツに入ってゆっくりしていき」と都築さん。
お言葉に甘え、コタツで休憩していると、「これ食べてみ」と出てくるわ出てくるわ田舎料理の数々。
祖谷の岩豆腐や、季節野菜の天ぷら、猪鍋汁、鹿肉の唐揚げ、こんにゃくの唐揚げ、焼きおにぎり…
ここにはとても書ききれない、写真も載せきれないほどたくさんの料理。
しかも、そのどれもがめちゃくちゃ美味しいんです!
祖谷の料理名人おそるべし…
ついには祖谷そばまで出てきました。
あれ、これからそば打ち体験するはずなんだけどな(笑)。
まだ、体験塾始まってもいないのに、至れり尽くせりすぎる!
まるで田舎のおばあちゃん家にきて、次々料理を勧められている感じ。
この田舎ならではの温かさが、一番の魅力かもしれません。
さて、都築さんの手料理を堪能したら、ついにそば打ち体験です。
まずは、そばの実を石臼でひくところから(左が都築さん)。
その昔、なにかお祝い事があると、こうやって嫁と姑で夜なべをして石臼を回していたそうです。
その際、2人の仲が良い(呼吸が合っている)と、細かいそば粉ができ、良い風味が出せるのだとか。
そして、石臼を回しながら、都築さんが歌をうたってくれます。
「サア ヨイヨイ♪」
これは『祖谷の粉ひき節』という歌で、夜なべをして石臼を回していたときの眠気覚しに歌っていたのだそうです。
長年歌い込んでいるのでしょう、都築さんかなりの美声!
続いては、ひき終わったそば粉をふるいにかけていきます。
そして、水を加え、手でひたすら捏ねます。
そば粉が生地のようにまとまってきたら、麺棒で伸ばしていきます。
最終的にはこんなに薄く広く!
生地をたたんで、切っていきます。
祖谷そばと言えば、太くて短い麺が特徴ですが、最近は細く切る方が好まれているようです。
最後に麺を茹でます。
祖谷そばの茹で加減は、時間で計るわけではありません。
沸騰したお湯にそばを入れて、再沸騰したら水を少し入れ、また再沸騰したら水を少し入れ、というのを3回繰り返します。
3回目の水を入れたあとに再沸騰したら完成で、これを『3かえり』と言います。
茹で上がったら冷水でしめ、ざるそばにしていただきます!
こっこれは…!
食感から風味からなにから、最初に食べたそばと全然違う!
見た目からは想像もできないほどコシがあって、抜群に美味しい!
これは、『ひきたて』『打ちたて』『湯がきたて』の3つの『たて』があるから、こんなにも美味しいのだそうです。
みなさんもぜひ、自分で打った祖谷そばを食べてみてください。
その美味しさに、ちょっと感動しますよ?
古式そば打ち体験塾 都築
住所/徳島県三好市東祖谷若林84-1
電話/0883-88-5625
そば打ち体験料金/1名3,500円(山菜食事付き+祖谷そば5食分持ち帰り)※要予約
http://www.iyajiman.com
瀬戸内Finderフォトライター 千葉大輔
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この記事を取材したフォトライター
千葉 大輔
千葉大輔/フォトライター 1985年生まれ、徳島県三好市出身、徳島市在住。 大学卒業後、徳島の出版社にて様々なMOOKの編集長を務め、2014年4月フリーランスのフォトグラファーとして独立しました。 写真と同時に、コピーライター、エディターとしても活動してます。つか、他にも商品開発やなんやら、いろんなことやってます。求められれば何でもやる、徳島人のくせに阿波踊りドヘタ、そんな僕です。よろしくどうぞ。 http://www.quareal.net/
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