吉野川の中流域にそびえ立つ戦国時代のお城! / 川島城(徳島県吉野川市)

四国を代表する河川の一つ『吉野川』の中流域にそびえ立つお城!
戦国時代の1572年に土地の豪族・川島兵衛之進(かわしまひょうえのしん)が築城したといわれる『川島城』です。

その後1585年に蜂須賀氏が徳島藩主として入国した際には『阿波九城』の一つとして重要視されました。
しかし、江戸時代初期の一国一城令によって廃城となり、現在の4層の天守閣は1981年に建てられたものです。

天守閣への入場は無料で、内部には戦国時代の武具や鎧などが展示されています。
また地元の写真家等による個展なども定期的に開催されています。

天守閣の最上階から見下ろす景色も格別!
眼下には蛇行する吉野川やお城の周辺に広がる森、神社などが見えます。

天守閣の周囲は広場になっていて、冬は椿、春は桜の名所として知られています。
しかし、現在の天守閣がある位置はかつての川島城の本丸ではなく、お城の守りを固めるために設けられた外郭部分にあたります。
それでは、元の川島城はどこにあったのでしょうか?

こちらは天守閣の上からも見えていた『川島神社』。
天守閣の少し西側にある丘の上に鎮座しますが、ここはかつて川島城の二の丸があった場所です。

『川島神社』からさらに西へ200mほど進むと、もう一つ丘陵があります。
その中腹には『ミニ四国八十八箇所』があり、四国八十八ヶ所霊場のご本尊が彫られた石仏を納めた祠(ほこら)が並んでいます。

この丘陵を登っていくと、吉野川を眼前に見渡せる『岩の鼻』展望台があります!
実はこの丘陵がかつての川島城の本丸でした。当時は立派な天守閣は無く、砦のような建造物があったそうです。

こちらが展望台の先端から見る景色。せり出した岩場の上にあって、迫力満点です!
ここは、まさに天然の要害ですね!

この展望台からは吉野川の下流方向(東側)も望めます。
潜水橋(沈下橋)である『川島橋』が架かり風情のある景色ですが、吉野川の水運を監視するにはうってつけの場所だったわけですね。
吉野川に沿って主要街道(伊予街道)も通り、まさに戦略的に重要な立地だったのです!

かつて『阿波九城』の一つに数えられ、戦国時代には重要な戦略拠点となった『川島城』。
現在は4層の天守閣が立ち、かつての本丸跡からは吉野川を一望できる見どころ豊富な観光スポットとなっています。


◇川島城
所在地/徳島県吉野川市川島町川島136-1
休業日/毎週月曜日 定休日が祝日の場合、翌日休み
営業時間/9:00~17:00
入場料/無料
駐車場/あり(無料)
http://www.awanavi.jp/spot/2013032502297/

瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

大きな地図を見る>

この記事が役に立ったらいいね!してね

関連キーワード

関連記事

この記事を取材したフォトライター

松岡 広宣

松岡 広宣

松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/

Hashtags

旬のキーワード

「アート」のランキング

「アート」の記事はまだまだあります

アート一覧

Release

瀬戸内リリース

Ranking

記事ランキング

Keyword

人気のキーワード

Hashtags

旬のキーワード

Features

特集

特集一覧
こちらもおすすめ
「瀬戸内Finder」のウェブサイトがリニューアルオープンしました!
この度、当機構が運営する国内向け観光サイト「瀬戸内Finder」が新たな姿でリニューアルオープンしました! 「瀬戸内Finder」の記事だけでなく、せとうちの観光スポット情報などの掲載も予定しております!
PAGE TOP