岡山が密かに『コーヒーの街』だってこと、ご存知ですか?
JR岡山駅半径5km以内に約30の焙煎所があると、有名カルチャー誌が特集を組んだほど。
言われてみると確かに、自家焙煎の喫茶店が多く、ニューフェースも次々とオープンしています。
そんなコーヒーの街から今回ご紹介するのは、JR岡山駅そばの『奉還町商店街』にある『ONSAYA COFFEE 奉還町店』。
『奉還町』はこの一帯の地名で、廃藩置県で失職した武士たちが『奉還金』を元手に商売を始めた場所からその名が。昭和初期のキッシュ感が散りばめられた通りには近年、若者向けの店も増え、注目スポットになっています。
こちらが岡山市内3店舗ある『ONSAYA COFFEE』のオーナー 東宏明さん。中学生のとき、地元・福山でモーニングの魅力にはまって以来の『喫茶店フリーク』。
「誰でも利用しやすいように、既存の喫茶店やカフェとは違う、喫茶店とカフェの融合を目指しました」
2008年、生活感あふれる奉還町商店街が気に入り、元布屋さんをリノベーションしてオープンしました。
調度品は純喫茶風ですが、大きなガラス窓と広い空間で、喫茶店特有の常連感はナシ。『おひとりさま』でも堂々と入れます!
コーヒーはもちろん自家焙煎。この日はエントランス付近で、焙煎担当の田村さんが豆を選別中。アロマ香が店内を包み、それだけで心満たされます。
この日の「本日のコーヒー」(400円)に使用している豆はコスタリカ共和国のラ・クレマ農園のもの。東さん自ら農園に買い付けに行ったそう。フルーティで甘みがあり上品。近年注目を浴びるコスタリカ品質を感じる、至極の一杯です。
食事メニューの一番人気は、『鉄板焼きナポリタン』(税込680円)。
「オン・ザ・鉄板」で、見た目から胃袋わしづかみ。ボリュームがあるのに、コクのある特製ソースで最後の一口まであきさせず、リピーター続出の逸品です。
店内で焼き上げるワッフルも人気。ティラミスワッフル(写真)、チョコバナナワッフルなど7種類もあり、420円から580円とリーズナブル。口当たりが軽く、甘さ控えめなので、トッピングとの相性は完璧。これは、カフェメニューのレベルを超えている!
コーヒー良し、食事良し。あとは居心地の良さ。
「コーヒーを通してなんでもない日常に幸せを感じてほしい。だからぼくの中ではコーヒーは脇役なんですよ」と東さん。
なるほど。カフェのくつろぎ感は、営む人の思いに左右されるのかも。
日常の中にあるちいさな幸せ。『ONSAYA COFFEE』で見つけてみませんか?
ONSAYA COFFEE 奉還町店
所在地/岡山市北区奉還町2-9-1
営業時間/月~土曜11:00~20:00(日曜~19:00)
定休日/不定休
電話/086‐252‐1103
HP/http://onsaya.com/
瀬戸内Finderフォトライター ハタノエリ
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この記事を取材したフォトライター
ハタノ エリ
1978年宮崎県生まれ。愛媛県松山市在住。 新聞記者のちフリーライター。 日常にも、おもてなしの心があふれる愛媛。2年前、この地を離れても忘れられず、2017年春、戻ってきました!訪れたらきっと、大好きになる。そんな確信があるからこそ、誰かの「愛媛行き」を、グッと後押しする記事を書いていきたい。
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