宇和海を望む丘陵に石垣を積み上げて造られた絶景のだんだん畑!/遊子水荷浦の段畑と粉吹き芋(愛媛県宇和島市)

愛媛県南部を代表する景観の一つ『遊子水荷浦の段畑(ゆすみずがうらのだんばた)』。

宇和海を望む急斜面に石垣を積み上げて造られた階段状の畑地ですが、ここで栽培されている作物は何かご存じですか?

 

 

答えは『ジャガイモ』です!

『耕して天に至る』と形容される段々畑は、幅・高さとも1mほどの石垣が海ぎわから丘の上まで続き、その段々は約60にも及びます。

 

例年11月ぐらいにジャガイモの種まきをした後、土の上を黒いビニールで覆って保護します。

斜面に造られた段畑は陽当たりが良く、石垣の温熱効果でよく育つといわれており、人々の知恵が造った景観美でもあります。

12月になると新芽が土の中から出てきて、写真のようにクワで一つひとつ丁寧にビニールを破いて芽を外に出します。

こちらがジャガイモの新芽。

例年2月~3月ぐらいになると段畑は緑一色となり、黒いビニールはほとんど隠れて見えなくなります。

こうして太陽の光をたっぷりと浴びて育ったジャガイモの収穫は4月中旬頃。

毎年4月に初堀のジャガイモの即売会をメインにした収穫祭が行われ、多くの人で賑わいます。

ところで、ここで収穫されたジャガイモを使った手作り料理を味わえるのが、段畑のすぐ下にある『だんだん茶屋』。

営業は土日・祝祭日のお昼時のみですが『遊子水荷浦の段畑』を散策した後にぜひ立ち寄っていただきたいお店です。

お店のオリジナル料理『鯛のぴちぴち丼』のサイドメニューとして、段畑で収穫されたジャガイモを調理した『粉吹き芋』がついてきます!

 

こちらが自慢の『粉吹き芋』!

白ダシに砂糖を少し多めに入れ、やや大きく切ったジャガイモを茹でた後に塩と薄口醤油をほんの少量加えて仕上げた素朴な一品。

口の中に入れるとホクホクした食感にほのかな甘みが広がり、クセになる味!特に4月中旬の新ジャガの季節は絶品だとか。

 

 

このほか『だんだん茶屋』では、愛媛県南部の郷土料理である『鯛さつま』も味わえます。

『遊子水荷浦の段畑』にお越しの際は、絶景の段畑を散策した後に、ぜひ粉吹き芋と地元の郷土料理を味わってみてくださいね!

 


だんだん茶屋

住所/愛媛県宇和島市遊子2323-3

営業時間/11時~15時 (お食事は14時まで)

営業日/土・日・祝日・祭日

駐車場/あり(無料)

http://www.danbata.jp/tokusan.html

 

瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

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松岡 広宣

松岡 広宣

松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/

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