島の景色に溶け込む現代アート作品が心に刺さる/女木島(香川県高松市)

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3年に1度、瀬戸内の島々を舞台に繰り広げられる現代アートの祭典『瀬戸内国際芸術祭』、略して「瀬戸芸」。
8月の某平日、朝8時の香川県・高松港はすでに、アートの島々を目指す観光客で大にぎわい。

島の風景になじむインスタレーション!

今回鑑賞する島は、周囲全長約km、人口200人弱の女木島(めぎじま)。高松港から約20分と、あっという間の船旅を経て到着。沿岸からは高松のまちが見渡せる距離感です。

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海岸線にキッチリ並んだカモメたち約300羽が迎え入れてくれました。海風を受けて、カモメの向きが変わるアート作品『カモメの駐車場』(木村崇人氏制作)。

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こちらは、急峻な道を上がった先にある、杉浦康益作『段々の風』。

かつて段々畑だった場所に、400もの陶製ブロックを積み上げ、島の町並みと瀬戸内海を視界に収めた作品。島内に点在する廃屋が、島の衰退の象徴になっている女木島。茶色の陶群が語りかけるメッセージは、静かだけれど、ずっしりした重みがあります。

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これは、なんたるカオス!! 現在休校中の『女木小学校』を舞台にした、大竹伸朗作の『女根/めこん』の一部です。主役の巨大オブジェは、行ってのお楽しみ♪

瀬戸内の食材と有名出張料理人のコラボ

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食スポットが少ない女木島で、今回楽しみに訪れたのが、『レストラン イアラ 女木島』。レアンドロ・エルリッヒ作『不在の存在』に併設された「不在の可視化」がテーマの体験型作品で、『瀬戸芸』会期中のみ開かれる古民家レストランです。

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この年に提供された料理は、こちらのメニューがワンプレートになったもの。メインは、江戸前寿司にかけて『瀬戸前寿司』。『まながつおのコンフィ』、『瀬戸内ラタトゥイユ』……。メニューを見ただけで、ハート打ち抜かれました(笑)。

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出てきたプレートがこちら。なんと、うつくしい!!

この日の『瀬戸前寿司』は、柔らかいアナゴをネタに、タコ入りの酢飯を合わせた押し寿司。食材の食感、味を最大限に引き出した繊細な調理&味付け。少量にしてここまで満足できるひと皿にはなかなか出会えないのでは?

接客も二重丸♪ 心から歓迎を受けるってなんて居心地が良いのだ。

非日常×非日常で心をウォッシュ!

2016年の女木島アートの中で、最も胸を揺さぶられたのがタイのアーティスト、ナウィン・ラワンチャイクン作、『西浦の塔(OKタワー)』。

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専用バスに乗って港の反対側に渡ると見えてくる、高さ約10mの鮮やかな塔。この島に住む人たちの肖像が、タイ映画の看板仕立てに描かれています。

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塔の内部はらせん状になっていて、てっぺんまで登ることができます。内部の壁には、鑑賞者にとっての『OK』メッセージが貼られています。『平和でOK!』、『家族で食卓を囲めればOK』…。塔の頂上で流れる歌の歌詞と声音に、思わず立ちすくみ、涙がドドッとあふれてきました。

鑑賞者の心を揺らす、メッセージ。その正体はぜひ、現地で味わってみてくださいね♪

 
島という非日常な空間に、アートが非日常を畳み掛ける『瀬戸内国際芸術祭』。『非日常×非日常』がもたらすもの。それは、じぶんの心の内との、濃密な対話のひとときでした。
皆さま、瀬戸内の島々のどこかでお会いしましょう!

※瀬戸内国際芸術祭の作品について
本記事で紹介されている作品は2016年開催時のものです。各作品は、会期年限定の作品もあれば、会期が過ぎても常設展示される作品もあります。詳しくは瀬戸内国際芸術祭の公式サイトでご確認ください。

瀬戸内国際芸術祭
https://setouchi-artfest.jp


女木島(めぎじま)
住所/香川県高松市女木町
作品鑑賞可能時間/9:00~16:30
開催期間/~9月4日、10月8日~11月6日(2016年)
電話/087 -813-2244(瀬戸内国際芸術祭総合インフォメーション)

レストラン イアラ 女木島
住所/高松市女木町189
営業日/『瀬戸内国際芸術祭』会期中 ※要問い合わせ
電話/087-840-9033

瀬戸内Finderフォトライター ハタノエリ

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ハタノ エリ

ハタノ エリ

1978年宮崎県生まれ。愛媛県松山市在住。 新聞記者のちフリーライター。 日常にも、おもてなしの心があふれる愛媛。2年前、この地を離れても忘れられず、2017年春、戻ってきました!訪れたらきっと、大好きになる。そんな確信があるからこそ、誰かの「愛媛行き」を、グッと後押しする記事を書いていきたい。

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