山陽自動車道姫路西ICから車で10分ほど、兵庫県姫路市の峰相山にそびえ立つヨーロッパの古城。ここが今回の目的地『太陽公園』です。約4万5千坪、東京ドーム3つ分という広大な敷地に、世界の石の建造物と石像が立ち並ぶ『石のエリア』、モノレールで上っていく『城のエリア』があります。この公園、とにかく再現のスケールが大きく、ユーモアも散りばめられた驚きの公園なんです。
『石のエリア』兵馬俑からピラミッドまで
石のエリア入り口すぐのところにあるフランス・凱旋門。入場していきなり戦勝のアーチをくぐり抜けるという仕掛けです。凱旋門の後ろにあるのは、インカ・太陽ピラミッドですね。
道の両脇にチリ・モアイ像、メキシコ・太陽神の頭像、ペルー・アンデスの遺跡、メキシコ・ジャガー人間、アメリカ・自由の女神など世界の石像が続々と登場します。植木の影や奥にもたくさん。
中でも圧巻なのが、秦始皇帝兵馬俑坑の兵馬俑1000体!! 中国の兵馬俑学芸員と共に再現したという実物大の兵馬俑。発掘現場までありました。
なぜか兵馬俑が立ち話をしている万里の長城(笑)
日本の石灯籠、寺院などの先には、ピラミッドの看板。壮大な世界観です。
ピラミッド、スフィンクス。中にはツタンカーメンの黄金のマスクが展示してあります。なんとなくスフィンクスの顔が東洋人に見えるのは気のせいでしょうか。
さまざまな表情の五百羅漢。ここから見ると羅漢さまの頭がびっしり。
中国で施工、組み立てたものを解体後、日本で再建したという天安門。そろそろ兵庫県にいるという感覚が薄れてきました。
『城のエリア』山にそびえ立つ白鳥城
中世ヨーロッパの古城をモチーフに再現された『白鳥城』。山頂にある古城までモノレールであがっていきます。お城は7階建てで城内には3Dトリックアートなどが描かれています。
福祉に大真面目!
「最初に訪れた時は金持ちの道楽で作られた施設かと思いました。けど、違った。創設者の門口は自分の時計も財布も買ったことがないような人だったんです」創設者の故・門口堅蔵氏を知る園長の浦久保大樹さん。「門口は困った人を助けたいという一心で私財を投げてここまで作り上げてきた。私は門口に惚れ込んでここに来たんです。破天荒でとにかく凄かった」
太陽公園を運営する太陽福祉グループ。園内には福祉施設があり、公園の仕事が障がい者雇用の一役を担っています。施設に暮らす人が施設内に閉じ込められるのではなく、世界中を旅できるようにと広大な敷地に世界の建造物ができあがったのだとか。
まるで世界旅行の面白空間、その奥には大真面目な福祉。
今回ご紹介できたのは、広い園内のほんの一部です。行ってみるとまた違った面白さを発見できるかもしれません。歴史好きな人も、旅行好きな人も、姫路の古城を目指して『太陽公園』まで訪れてみてはどうでしょうか?
太陽公園
住所/兵庫県姫路市打越1342-6
電話/079-267-8800
営業時間/9:00〜17:00(入園受付16:30まで)
入園料/一般1,500円 小中学生700円 小学生未満無料
定休日/無休(荒天等で臨時休館の場合あり)
http://www.taiyo-park.com
瀬戸内Finderフォトライター 沢坂千晶
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この記事を取材したフォトライター
沢坂 千晶
岡山県出身、2010年にUターンし在住。 元システムエンジニア。帰郷後はローカル情報誌の制作や、団体の広報、組織運営などに携わる。 佇んでしまうほど美しい姿を見せる自然と人情味あふれる優しい人たちが好き。 岡山と周辺の、いい場所、いい人、いいものをお伝えしていければと思っています。
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