奥津渓の紅葉が美しいと有名な岡山県苫田郡鏡野町。ここ鏡野町にちょっと変わった美術館があります。
妖精のようにガラスが光る!?
光るガラスを展示しているのは奥津渓から車で10分ほど北上した上齋原地区にある『妖精の森ガラス美術館』。紫外線を当てると蛍光色に光る『ウランガラス』は光っているさまが妖精のように見えるとも言われています。
1800年代の貴重なウランガラス作品。室内でも黄緑色の発色がわかります。
展示室を暗くし、紫外線を当てると「こんなに!?」というほど光ります。
ウランはコバルトや銅、金や銀などと調合するとさまざまな色彩を生み出します。「ウランガラスは1830年代にボヘミアで生産が始まり、ヨーロッパ・アメリカに広まりました。元々ウランはガラスの着色材として使われていたものなんです」と話すのは館長の畠山さん。
鏡野町の人形峠では昭和30年頃から日本で唯一ウラン鉱石の発掘採取が行われました。しかし、含有量も埋蔵量も少なかったことから鉱山として成り立たず十数年で終了。現在はその時に採取されたウランを使いウランガラスの製作をしているのだとか。
美術館横のガラス工房で、ウランガラスの製作が行われていました。
毎週土曜・日曜日(夏休み期間は休館日を除く毎日)はこの工房でガラス作り体験もできます。一人ひとり違った、お気に入りのガラス作品を作ってみてはいかがでしょうか?
妖精の森ガラス美術館
所在地/岡山県苫田郡鏡野町上齋原666-5
営業時間/9:30〜17:00(入館16:30まで)
定休日/火曜日(火曜日が祝祭日の場合は開館)・年末年始
電話/0868-44-7888
料金/大人・大学生500円、高校生400円、小・中学生300円、小学生未満無料
ガラス体験は別途(要予約)毎週土、日、祝日、夏休み期間は休館日を除く毎日
https://fairywood.jp
瀬戸内Finderフォトライター 沢坂千晶
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この記事を取材したフォトライター
沢坂 千晶
岡山県出身、2010年にUターンし在住。 元システムエンジニア。帰郷後はローカル情報誌の制作や、団体の広報、組織運営などに携わる。 佇んでしまうほど美しい姿を見せる自然と人情味あふれる優しい人たちが好き。 岡山と周辺の、いい場所、いい人、いいものをお伝えしていければと思っています。
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