岡山の地酒『御前酒』。地元で長く愛される蔵元探訪はいかが?/御前酒蔵元 辻本店(岡山県真庭市)

出雲街道の宿場町、勝山藩の城下町だった岡山県真庭市勝山の町並み保存地区。白壁、なまこ壁、格子窓など、伝統的で趣ある商家や民家が並びます。ここの一角で1804年に創業した造り酒屋『御前酒蔵元 辻本店』。今回は岡山の地酒として有名な『御前酒』をご紹介します!

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長く地元で愛される『御前酒』

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冷寒な気候、美味しい水、岡山の酒米から造られる『御前酒』。創業当時は旧美作勝山藩主三浦家に献上するお酒として造っていたとか。
写真左から、『純米大吟醸 馨(けい)』、『純米 美作(みまさか)』、『GOZENSHU9(NINE)』。御前酒ラインナップの基本となっているのが『純米 美作』だそうで人気も高い銘柄です。

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『御前酒蔵元 辻本店』では、ほとんどの銘柄を試飲することができますよ!

蔵元ならでは『蔵元探訪』

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蔵元のみで限定販売しているのが純米無濾過原酒『蔵元探訪』。生・火入れ熟成など季節ごとの変化を楽しめます。

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蔵出しのお酒がタンクに入っていて、購入時にカウンターで瓶詰めしてくれます。辛口で味わいが濃く、米の旨みの強いお酒です。蔵元ならではのお酒をぜひ試してみてくださいね!

御前酒の新しい柱『9(NINE)』

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2007年から御前酒の杜氏を務める辻麻衣子さん。「酒造りは2001年から始めました。大学を出て酒造りに関わると、こんなに面白い仕事があるのか!?と、のめり込みました」と話します。
「2007年に前任の杜氏が病で亡くなり、杜氏を継いだ時はとにかく目の前のこと全てにがむしゃらでした。大きな柱を失ってしまったから、新しい柱を立てないといけない。古いものを造り続けていくだけでは歴史は続かない。柱になるものが必要だと思い、蔵人と共に『9(NINE)』というお酒を造りました」

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2007年に仕込み始め、2008年発売となった『9(NINE)』。蔵人と9人で造ったのでそのまま『9』という銘柄に。杜氏一人が指示し蔵人は作業人として従事するのではなく、これからの時代は蔵人が一緒になって考え、熱を入れて取り組むことが必要と、9人で考え全員の熱が入ってできたのが『9』というお酒です。「お酒は人と人との間を取り持つ潤滑油になります。『9』の開発でも真面目に話した後に、お酒を飲みながら熱く語り合いました」
パーティーなどにも持っていきやすいボトルの形をした『9』。杜氏自身も体現したという人同士の円滑なコミュニケーションにはもってこいです。

貯蔵庫をレストラン『西蔵』に

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主屋の道向かいにあるのは、レストラン『西蔵』。貯蔵庫だった蔵をリノベーションし、現在はレストランとして営業しています。

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ランチ『西蔵膳』は、先付け、焼き物、ご飯・味噌汁・小鉢、甘味など品数の多い上品なご膳。
先付けの三種盛には食前酒として『純米大吟醸 馨』(運転の必要な方へは柚子ジュース)が出されます。焼き物は御前酒の酒粕を使った『銀鱈の粕漬け』。この銀鱈がぷりぷりしてジューシーでとっても美味でした。

『御前酒蔵元 辻本店』は2017年に蔵元売店と西蔵をリニューアルし、蔵元直営ショップ『SUMIYA』と『にしくらカフェ』をオープン。日本酒に繋がるさまざまなアイテムが並ぶライフスタイルショップは小粋でステキ。またカフェでは甘酒ラテ、酒粕チーズケーキなど、お酒にちなんだメニューを楽しむことができます。
歴史を紡ぎ、また新しい歴史を造る蔵元に訪れてみてはどうでしょうか?


御前酒
所在地/岡山県真庭市勝山116
電話/0867-44-5290
営業時間/10:00〜17:00
定休日/年末年始
http://www.gozenshu.co.jp

NISHIKURA
所在地/岡山県真庭市勝山116
電話/0867-44-5300
1F 蔵元直営ショップSUMIYA/にしくらカフェ
営業時間/10:00~17:00(L.O.16:30)
2F お食事処 西蔵(定休日/木曜)
営業時間/11:00~15:00(L.O.14:30)
http://www.nishikura.co.jp

瀬戸内Finderフォトライター 沢坂千晶

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沢坂 千晶

沢坂 千晶

岡山県出身、2010年にUターンし在住。 元システムエンジニア。帰郷後はローカル情報誌の制作や、団体の広報、組織運営などに携わる。 佇んでしまうほど美しい姿を見せる自然と人情味あふれる優しい人たちが好き。 岡山と周辺の、いい場所、いい人、いいものをお伝えしていければと思っています。

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