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そんな忙しく気が休まる暇もない人にこそ気分転換や朝活としておすすめしたいのが、『座禅』です。
禅は今日『ZEN』として世界中に名を知られ、思想・ライフスタイルのひとつとなっています。
姿勢を正し精神統一を行う『座禅』は、禅の基本的な修行法として古くから伝えられています。
高松市にある實相寺で、その座禅体験をしてみましょう。
座禅は新しい1日を新しい心で始める準備
座禅会は毎週日曜日の朝。キリッとした朝から座禅を組める贅沢を感じます。
参加資格は設けられておらず、静かに座れる人であれば、年齢・性別・国籍・経験は問いません。
初めての参加でも、住職が丁寧に座法の説明をしてくれるので安心です。
始まりは、般若心経、消災呪、坐禅和讃を唱えることから。
初めての人は、配布された冊子を読みながら一緒に唱えます。
無心で自己と向き合う贅沢な時間
座禅は休憩を挟み計1時間。
聴こえてくるのは外の鳥の声や、木が揺れる音、そして自分の呼吸。
普通に生活していると聴こえなかった音や意識に集中できます。
座禅中は住職が巡回しているので、心が落ち着かなくなったり、眠くなったりしたら参加者自ら手を合わせ警策(修行者の肩を打つ棒)をいただきます。
完全に雑念を払うことは非常に難しいのですが、その雑念がある状態の自己に気づくことができるのもまた、座禅の醍醐味です。
禅寺の作法でお粥を頂く
座禅が終わると、粥座 (しゅくざ)の時間です。
お経をお唱えして私語、物音を一切出さずにお粥をいただきます。
流れるような作法に初めての人は戸惑うと思いますが、これも経験豊かな参加者の人たちが優しく教えてくれるのを見よう見まねで行えば大丈夫。
一つひとつの作法に意味があり、仏教の奥深さを感じる瞬間です。
続いては作務 (さむ)。本堂の掃き掃除、拭き掃除を全員で行います。
座禅の後の作務は、新鮮でまた一味違った時間となります。
お茶とお菓子を頂きながらの談話
最後は、茶礼 (されい)と呼ばれるお菓子とお抹茶を頂く時間。
全員が一堂に会す茶礼は、ほっとでき、みんな和やかなムード。
最近考えたことや互いの近況などを話し合う時間です。
普段は忙しい住職のお話をゆっくり聞けるのも座禅会ならでは。
みんなが住職の朗らかな表情と語り口に耳を傾けます。
心静かに『写経会』も
開催日が限られますが、座禅会の他に写経も体験することができます。
ただ無心にお経を写し心を穏やかにすることも、日常生活ではなかなかできない体験ですね。
いつもは忙しいという人こそ、座禅を通し自分を見つめる時間をつくってみませんか?
臨済宗妙心寺派 實相寺 座禅会
所在地/香川県高松市三谷町1811番地1
日時/毎週日曜日 午前7:00~9:30頃まで
参加費/1,000円(写経の納経料は1巻1,000円)
申し込み/初めての参加者は前日までにメール又は電話で予約
電話/ 087-889-3838
メール/info@jissouji.net
http://www.jissouji.net
瀬戸内Finderフォトライター 山田芽実
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この記事を取材したフォトライター
山田 芽実
香川生まれ。 高校卒業後、米国・京都・香川・東ティモールを経てまた香川在住。 地元のすてきさを改めて発見中。 絵を描いたり写真を撮ったりしています。
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