瀬戸内海の歴史・文化が分かる博物館!屋上には多島美の絶景展望台も!/瀬戸内海歴史民俗資料館(香川県高松市)

五色台にある瀬戸内海に関する博物館!

『瀬戸内海歴史民俗資料館』は観光地として有名な『五色台』にある博物館で、瀬戸内地域の歴史や暮らし・文化について展示・解説しています。

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こちらが『瀬戸内海歴史民俗資料館』の建物と入口。観覧料は無料です。
この建物は『海賊の城』をイメージして設計され、床面積が異なる10の展示室が中庭を囲むように配置されていて、『日本建築学会賞』を受賞したり『公共建築百選』にも選ばれており、建築物としても高い評価を得ています。

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館内には『瀬戸内海の漁撈(ぎょろう)用具と船、島のくらし』『瀬戸内の海運と海の信仰』『香川の農具』『香川の祭りと芸能』などをテーマに、国の重要有形民俗文化財に指定されている木造船や漁撈(ぎょろう)用具、船大工用具などを豊富に展示しています。
上の写真にあるように同じ瀬戸内地域においても場所や用途によって船の形も少しずつ違っていて、例えば波の高い明石海峡で操業するためには水押を剣先のように鋭く上に突きだした一本釣漁船が用いられたことなど、展示物を比較しながら人々の生活の知恵も学べるようになっています。

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こちらは造船現場を再現したコーナー。船大工が描いた船の設計図や船大工用具も展示しています。
瀬戸内海は古来より文化交流や海上交通の大動脈として大きな役割を果たしてきましたが、その中でも特に船に関する技術の発展が重要だったことが分かります。

これらの常設展示に加え、期間限定で館蔵品等を紹介するテーマ展示も設けられています。

屋上の絶景展望台は必見!

『瀬戸内海歴史民俗資料館』の見所は展示物だけではありません。

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敷地の奥にある第一民俗収蔵庫の屋上は瀬戸内海の多島美を一望できる展望台になっています。

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この展望台は特に東側の眺めが素晴らしく、手前に五色台の峰の一つ『紅峰』が望め、さらに『男木島』『女木島』『直島』『豊島』『小豆島』など、瀬戸内海とそこに浮かぶ島々を見渡せます。瀬戸内海を東西に行き交う船舶も多く、いつまで見ていても飽きません。

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また西側には幾何学的に配置された『瀬戸内海歴史民俗資料館』の建物全体が俯瞰できます。建物自体がまさにアート作品といえますね!

中庭や広場の散策も楽しめる!

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こちらは『瀬戸内海歴史民俗資料館』の中庭。
四季折々の花々が楽しめ、四国八十八箇所の遍路道に建てられた道標や丁石も展示していて、江戸時代に四国遍路の発展に大きな貢献をしたとされる『真念(しんねん)』が建てた貴重な道標も見られます。

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また駐車場前にある広場には、かつて高松港のシンボルだった赤灯台・白灯台の灯ろう(灯台の頭の部分)を利用したモニュメント『歴民の灯台』が設置されていて、中に入れるようになっています。

この赤灯台は現在サンポート高松にある『ガラスの赤灯台』の先代の灯台で、1964~1994年まで約30年間運用されていました。同じく白灯台も高松港の中防波堤に設置され、1966~1995年まで高松港の安全を守っていました。

『瀬戸内海歴史民俗資料館』は、瀬戸内地方の歴史、民俗等に関する資料の収集・保管・展示・調査及び研究を行うことによって、郷土の歴史と文化財に対する認識を深めることを目的として、1973年に開館しました。

建物自体も石積みを基調としたアート作品といえ、五色台の自然環境によく調和しています。観覧料は無料ですし、五色台へお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!


瀬戸内海歴史民俗資料館
住所/香川県高松市亀水町1412-2(五色台山上)
電話/087-881-4707
開館時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日/月曜日(月曜日が休日の場合は、原則として翌火曜日)、年末年始
観覧料/無料
駐車場/あり(無料)
https://www.pref.kagawa.lg.jp/setorekishi/

瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

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松岡 広宣

松岡 広宣

松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/

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