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香川で生まれた奇跡のみかんは紅くて甘い!その名も『小原紅早生』

香川で生まれた奇跡のみかんは紅くて甘い!その名も『小原紅早生』

写真提供:(一財)かがわ県産品振興機構

瀬戸内の果物が大好きな筆者がこの冬、心待ちにしているみかんがあります。それは香川県名産の『小原紅早生(おばらべにわせ)』。聞き慣れない品種かもしれませんが、まずはそのみかんの写真を見てください!

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小原紅早生みかんは紅い!

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紅い!そうなんです!普通のみかんと並べてみると色の違いは一目瞭然。果物屋さんやスーパーで見かけるみかんとは全然違いますよね。『小原紅早生』とは、昭和48年に瀬戸内海に面した五色連山のふもとにある小原幸晴さんのみかん園で見つかった宮川早生という品種が枝変わりしたもの。何本ものみかんの樹の中で、たった一枝だけ紅いみかんを付けていた事に小原さんも大変驚かれたそうです。

小原紅早生が種苗登録されるまで20年!

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『小原紅早生』が小原さんによって発見されたのが昭和48年。そして種苗登録をされたのが平成5年。実に20年以上の歳月がかかりました。枝変わりから収穫したみかんを、農業試験場に持ち込んで検査と栽培実験を何度も何度も繰り返してきました。それでも、みかんは苗木を植え付けてから結実するまでに3年程度かかり、美味しいみかんができるまでにはさらに、10年の歳月が必要でした。美味しいみかんを食べてもらいたいという熱意が、『小原紅早生』をずっと支えてきたのだと思います。

小原紅早生みかんの畑にも工夫が

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『小原紅早生』のみかん畑には、栽培中にも工夫がありました。糖度を上げるために、土壌中の水分を調節するマルチシートを敷いて、雨水の吸収を抑えながら、土が乾燥しすぎないよう与える水量を管理しているそうです。越冬みかんの場合は、糖度を約13度にまで上げていくために、一つひとつの実に袋をかけて、樹の上でじっくりと熟成させるとのこと。愛情も手間もたっぷりかけて美味しい『小原紅早生』ができるのです。冬は毎年、12月頃から販売が始まります。

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そして実になった『小原紅早生』がこちら。どんなお味か気になりますよね。では早速、いただきます!おお~!とにかく甘みにびっくり!濃厚な甘みがありながら、後味はすっきりして本当に美味しい『小原紅早生』です。我が家でも、これは美味しい!と好評ですぐに食べ終わってしまいました。

小原紅早生をもっと知ってもらいたい!

香川では地元の親子向けに、小原紅早生の産地交流会を開いているそうです。前回の様子がこちら。

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『小原紅早生』の収穫体験や箱詰め体験、品評会まで行われました。

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どんな工夫をして箱詰めされているのかや、大きさを揃える事などとても興味深かったです。

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バランス良く箱詰めされたみかんのほうが、綺麗に美味しそうに見えますね。普段、お店で目にするみかんも、どこで採れてどんな品種なのか、親子で話すきっかけにもなりそうです。このような貴重な体験で『小原紅早生』をもっと多くの方に知ってもらえると嬉しいです。今年の冬は甘くて紅い『小原紅早生』でビタミンを摂るのもいいですね。風邪予防にも効果的かもしれませんよ!

瀬戸内Finderフォトライター 溝口咲子

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瀬戸大橋を介して本州と四国を繋ぐ四国の玄関口、香川県。県民のソウルフードとして親しまれている「讃岐うどん」は、県外からも多くの観光客を集めています。歴史的な観光資源と個性豊かな島々に恵まれてているのも特徴。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星を獲得した「栗林公園」、長い石段で有名な「金刀比羅宮」に加え、どこか地中海を思わせる美しい小豆島の他、せとうちの風景と現代アートを融合させた取り組みも人気を博しています。