新国立競技場の設計で注目を浴びている建築家・隈研吾氏。
実は、山口県内には彼の設計した建物がいくつもあるのですが、地元の方にもあまり知られていません。
今回ご紹介するのは、山陽小野田市の焼野海岸に寄り添うように建つスペインレストラン『Sol Poniente(ソル・ポニエンテ)』。
日本の夕陽百選
ここ焼野海岸の魅力は何といっても、夕暮れ時の美しさです!
日々移り変わる雲の形、空の色。個人的には毎日ここへ来ても飽きません。
空が広く、西側を向いた海岸から遠く見える下関や北九州、大分のなだらかな山々。その稜線にゆっくりと太陽が沈んでいく景色は、日本の夕陽百選に選ばれるほど…。
『ソル・ポニエンテ』とはスペイン語で『夕陽』を意味します。全面をガラスで覆われた客席からは、横に広がる景色と美味しい料理を味わうことができます。
180°を超えるこのパノラマ感は、写真ではお伝えしきれません!
ディテールにこだわる『Sol Poniente』
ここでちょっとだけ、マニアックなお話を。
この建物の特徴は有孔レンガです。赤茶色であたたかみのある素材感が妙にこの場所とマッチしています。
建物の作品名は『海 / フィルター』。視界の通るレンガを壁として用いることで、陸地と海の間に建つ建物に透明性を持たせ、…おっと、この辺で止めておきましょう。(笑)
移ろう夕陽を愉しむ、ちょっと贅沢な時間
ということで、たっぷり2時間、私もコース料理を堪能してきました!
イベリコ豚を切り分けてくれたのは、チーフの福井さん。
熟練の技と接客で、居心地の良さを後押ししてくれます。
充実したお酒と美味しい料理。
パエリアは是非一度食べていただきたいです!
何度も足を運んでいますが、ここでは時間の流れが本当にゆっくりになります。
普段の生活で、夕陽と夜景を2時間かけて眺めることなんてなかなかありませんよね!
ちなみに、隣にはバルもあるので、ちょっと飲んだり食べたりしたいという方にはそちらもオススメです。
疲れた自分へのご褒美に。大切な誰かと。
ちょっとオトナな時間がここで見つかるかもしれません。
Sol Poniente(ソル・ポニエンテ)
住所/山口県山陽小野田市きららビーチ焼野
営業時間/
ランチ| 11:30~O.S.14:30/土日祝は11:00~
ディナー|17:30~O.S.20:30/11〜1月は全日17:00~O.S.20:30
定休日/月・火曜日 ※祝日の場合は翌平日休み
電話/0836-89-0080
https://sol-poniente.co.jp
瀬戸内Finderフォトライター 乙倉慎司
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この記事を取材したフォトライター
乙倉 慎司/hiroe
乙倉慎司 岡山に18年、山口に6年暮らし、現在は広島の離島に仮移住中。建築・デザインの仕事をしています。日々、点々と移ろいながら、そこで見つけた素敵なひと・こと・ものを皆さんと共有していきたいです。 hiroe 福岡で環境分析研究員として働いた後、ロンドンへ留学。ヨーロッパを旅した後に住み着いたのは、瀬戸内海の美しい自然に囲まれた大崎上島でした。 気の向くままに島から島を渡り歩き、新参者ならではの視点で、瀬戸内特有の暮らし、文化、景色を伝えます。
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