瀬戸内海の中央に位置する広島県大崎上島。今回は、古くから島で愛されている、お土産にもピッタリな2つの名産品をご紹介いたします!
大崎上島を代表する『文田しいたけ』
まずは肉厚でボリュームたっぷりの文田しいたけ。なんと広島県内のシェアは5割以上を誇ります。いろんなところで売られていますが、せっかくので、島の生産現場『フルーツセンター文田』で直接購入!もぎたてほやほやをそのまま袋詰めしてくれました。
文田しいたけは石づきを取り、足の部分に少し切れ目を入れて焼くといいのだそう。シンプルにストーブで焼いちゃいます!火が通るのと同時に、いい香りが漂ってきます。
大崎上島名物の絶品コラボ
文田しいたけのお供には、大崎上島のもう一つの名産品、岡本醤油がピッタリ。口の中でじゅわ〜〜っと広がるしいたけの旨味とお醤油のスッキリとした風味が絶妙なバランスです。う〜ん、これは美味しい!お互いが素材の旨味を引き立てています。
創業80年以上、大崎上島の岡本醤油
文田しいたけとのベストマッチを見せてくれた岡本醤油。その醸造場を見学できるということで、早速やって来ました!
訪れたのは目の前は海、後ろにはすぐ山が迫る東野地区・白水です。
「ここは一日のうちに海風と山風が何度か入れ替わるんです」
そう話すのは、岡本醤油の四代目、岡本康史さん。二種類の風が行き来することで、諸味(もろみ)に新鮮な空気があたり、発酵熟成にいい影響を与えるのだそう。
醤油蔵に入ると、ふわ〜っとお醤油のやさしい香りに包まれます。岡本醤油の杉の木桶は全部で30本。木桶一つでなんと2,000本弱のお醤油ができるのだそう!
「原料処理から麹作り、瓶詰めまで一貫して行っています。良質な原料と発酵の力によって、余計なものを加えずに醤油本来の味を醸し出していくのです」
そう話す岡本さん。大豆と小麦を混ぜたものに、種麹が加わった醤油麹も見せてくれました。醤油麹は三日間麹部屋の中で寝かせ、麹菌を繁殖させます。
熟成された諸味から生まれる岡本醤油
岡本醤油では、すべての原料において地元・広島県産を中心に国産のものが使われています。塩ももちろん瀬戸内海水塩!
麹と塩水を混ぜてできた諸味がじっくり時間をかけて発酵熟成されていきます。ドロドロっとした不思議な生き物のよう!諸味が生きているんですね〜!桶によって熟成期間が違うので、時間の経過による発酵具合も見られて面白いです。それぞれ1〜3年の熟成期間ののち、圧搾や火入れの作業を経て岡本醤油が完成します。
左から、酵母の香りが強い一年熟成の『淡口醤油』、スタンダードな醤油らしい風味の二年熟成『濃口醤油』、再仕込みの三年熟成『かけ醤油』です。熟成期間が風味や香りの違いにつながります。
ちなみに、文田しいたけと一緒にいただいたのは真ん中の濃口醤油。この他にも、火入れをせずに絞ったままの『きあげしょうゆ』と呼ばれる生しょうゆ『島しま』もおすすめだそう。
皆さんも、文田しいたけと岡本醤油、大崎上島の名産をぜひ一緒に味わってみてくださいね。
●岡本醤油醸造場
所在地/広島県豊田郡大崎上島町東野2577
電話/0846-65-2041
FAX/0846-65-2043
営業時間/10:00〜17:00
ホームページ/http://okamoto-shoyu.com
※蔵見学は要予約
●株式会社フルーツセンター文田(文田しいたけ)
所在地/広島県豊田郡大崎上島町中野5876-3
電話/0846-64-3313
FAX/0846-64-3568
瀬戸内Finderフォトライター 武井奈々
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