『上島特集』No.3農業未経験者が離島へ移住!有機栽培農家まるふ農園&農業支援岩城農村塾【PR】

瀬戸内海のほぼ中央、愛媛県と広島県の境に25の離島で構成された愛媛県越智郡上島町があります。ここは今密かに移住先として注目されている町なのです。

注目される理由とは?気になるその全貌を徹底取材!全10回に渡ってご紹介する上島町特集!今回は弓削島と岩城島に移住し農業に取り組む二組をご紹介します!

「自分たちの手で暮らしを創りたい」東京から島へ移住

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山梨県出身の古川優哉さんと、藤巻光加さんのご夫婦

東京へ進学し、就職した二人ですが、次第にもっと自然の近くで、日々の暮らしを大切にした生活をしたいと思うようになりました。特に、東日本大震災が転機となって「自分たちの暮らしはなるべく自分たちで創る」自給自足の暮らしへの思いが固まりました。
ちょうどその時、上島町では、島おこし協力隊を募集していました。光加さんが協力隊に応募し、採用されたのをきっかけに、2011年10月、二人は上島町へ移住しました。

たどりついたのは『百姓』の仕事

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まるふ農園の畑(提供:まるふ農園)

移住後、優哉さんは弓削島にあるNPOに勤務。そして、空き地になっていた事務所の中庭で自家用の野菜を育て始め、栽培方法や品種について、自分で調べていくうちに「自然農」に出会います。自然農とは、「耕さない、農薬や肥料を使わない、草や虫を敵としない」ことなどを原則に、自然の循環に沿った方法で作物を育てる方法です。また、各地域でお百姓さんたちが採り継いできた「固定種・在来種」と呼ばれる品種が栽培されなくなっていることも知り、環境だけではなく、文化や伝統を守る「百姓」という仕事にたどり着いたのだそうです。

農を中心に、野菜の販売、食堂、民宿の事業を展開

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食堂まるふ農園で料理をする光加さん

まるふ農園では、野菜の販売の他、まるふ農園の野菜が主役の食堂「食堂まるふ農園」、農家民宿「まるふのお宿」といった3つの事業を行っています。「単に野菜を育てて売るだけではなく、農を中心に様々な仕事を行っていきたい」と優哉さん。

2016年4月にオープンした「食堂まるふ農園」は、弓削島にあった空き家を借りて、光加さんがデザインし、優哉さんがリノベーションしてできたお店です。土日月のみの営業で、旬の野菜が主役のランチや動物性食品を使わない身体にやさしいおやつを提供しています。

まるふ農園の「ふ」には、「当たり前にすること」を「しない」=「不」という意味があるそうです。農法や調理法だけではなく、暮らし方においても、シンプルでありたいという思いが込められています。

島おこし協力隊を卒業後も定住した理由

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光加さんの島おこし協力隊の任期は、3年間。
その後も、二人はそのまま島に定住することを決めました。

その理由は、人とのつながり。

家探し、畑探し、引っ越し、食堂の改装、そのほかにも、様々な場面で島の人たちにお世話になり、「返しきれない恩」を受けたと二人は言います。

また、土地とのつながりもその理由の一つだそうです。自然豊かな弓削島で、畑、野、海からの四季折々の恵みを受け、土地に対する愛着が高まったのだそう。

真面目に作られた野菜や、身体に優しい料理を通して、二人の思いは多くの人に伝えられていくことでしょう。

食堂まるふ農園の詳しい記事はこちら
https://setouchifinder.com/ja/detail/11683

「岩城島に移住して農家になりたい!」役場に出した手紙

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京都で建築関係の仕事をしていた古川泰弘さん。
以前から農業に興味があった古川さんは、レモン農業が盛んな岩城島を旅行で訪れたことがきっかけで、この島に住んでみたいと思ったそう。
そして役場宛に「島で農業がやりたい」と手紙を書きました。

しかし、役場からは「未経験で、一から農業を学びながら生活するのは、とても難しいこと」との返事が。
難しいと言われて、さらに気持ちに火がついた古川さんは、
「何が何でも住んでやる!」と意気込み、岩城島に移住してきたのです。

農業未経験、島暮らし未経験の古川さん一家の運命は…

厳しい住環境、土地の開拓。みかんと共に転がってきたチャンス

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島へ移住した当時の家はとても古くて、それまで都会暮らしをしていた古川さんにとっては大変な暮らしでした。
仕事のほうは、農業研修を受けながら荒れ果てた土地を耕し、レモンの木を植えることからスタート。慣れない農作業に最初は苦戦しながらも、無我夢中で働きました。

ある日、チャンスは突然やってきました。
トラックに積まれていた大量のみかんが落下。傷ができ、販売できなくなってしまったものをもらうことになったのです。
傷が出来ても味は同じですから、
「これが売れないなんておかしい!」と、
もらったみかんを京都へ売りに出たところ、これが飛ぶように売れたのです!

このことがきっかけで、島の農業に希望を感じた古川さんは、起業を決意!
上質なレモンを育てて販売する、株式会社ブルーレモンファームを設立。首都圏、関西圏へ営業に出て、販路を開拓していきました。

事業が軌道にのりはじめ、移住者側の目線で島を見る

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古川さんのレモン農園

レモンの確かな質、そして精力的な営業活動の甲斐あって、古川さんのレモンは都会の飲食店や百貨店等で取り扱われるようになり、農業で生計を立てられるようになりました。
事業が軌道にのる一方で、移住前に役場から伝えられた「未経験で、一から農業を学びながら生活するのは難しい」という現実にも、移住者としての目線で貢献したいと考えていました。

高齢化が進む島の農業に危機感を覚えた古川さんは、有志と共に、NPO法人 豊かな食の島岩城農村塾を設立。
「農業をやりたい」と思っている人を応援して、島を元気にしようという取り組みをスタートしました。

迷っているならおいで!岩城農村塾と、島の農業のこれから

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上島町定住促進住宅

2011年、上島町役場は『上島町定住促進住宅』を設置しました。
希望する島外の方たちは、こちらで一定期間滞在しながら、農漁業研修や、実際の住みごこちの体験をできるようになりました。移住希望者には大変嬉しい政策です。
岩城農村塾は、その農業体験の研修先となり、島の農業を学びたい方たちへの指導を行っています。

下の写真は、元ホテルマンの三好隆さん。
東京のレストランで噂を聞きつけ、古川さんの元で農業を学びたいと、定住促進住宅に住みながら研修に来ていました。
古川さんの行動力や、熱い思いに惹かれ、全国から農業を学びに訪れる人が後を絶たないのです。

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古川さんは現在、農業だけにとどまらず、新たな事業を計画中とのこと!
「何が何でも住んでやる!」
この行動力と情熱が、島の未来へと大きく繋がっています。

いかがでしたか?
農業未経験から始めた二組の移住と就農へのチャレンジをご紹介しました。
農業にご興味がある方は、一度、上島町へ来てみませんか?

次回は漁業で生きるお二人をご紹介します。
移住者のリアルな暮らし、ぜひ読んでくださいね。


食堂まるふ農園
所在地/越智郡上島町弓削下弓削518
電話/050‐7128−8807
営業時間/11:00~17:00
定休日/火曜日~金曜日
営業日/土・日・月曜日
駐車場/近隣に無料駐車場有り(2台占有)
http://marufu-farm.wixsite.com/syokudo(食堂まるふ農園)
https://marufu-farm.jimdo.com/(まるふ農園)
https://marufu-no-oyado.jimdo.com/(農家民宿まるふのお宿)

株式会社ブルーレモンファーム
所在地/愛媛県越智郡上島町岩城3111
電話/0897-74-0756
定休日/不定休
駐車場/有
https://bluelemonfarm.jimdo.com/

瀬戸内Finderフォトライター 大橋麻輝

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