瀬戸内海を眼下にお花見しよう!戦国最強の海賊衆『村上海賊』の城跡に咲く、世にも美しい河津桜/城山歴史公園・桜まつり(山口県上関町)

山口県の南端、瀬戸内海に突き出た半島の先端に位置する『上関(かみのせき)』。かつてここに、かの有名な『村上海賊』の山城がありました。村上海賊は瀬戸内海を制し君臨した海賊衆で、織田信長も煮え湯を飲まされた相手。ここ上関はその総大将・村上武吉(たけよし)も在城していたこともある、瀬戸内海の西の重要拠点だったところ!
歴史好きにはたまらない場所ではあるんですが、そんなご託を抜きにしてもぜひ訪れて欲しいのが、この時期(2月下旬から3月中旬まで)!瀬戸内海を見下ろす高台に、河津桜が一斉に咲き誇ります。

海賊の山城跡に咲き誇る河津桜

城山歴史公園の入り口から、かつて海賊の城があった山頂に向かう道すがら。

満開の河津桜の向こうに広がる海と空。ピンクと青の、世にも美しいコントラスト!「うーわー!」と叫びたくなる光景のなか、ぐるっとゆるやかな坂道を登っていきます。

頂上近くなると、さきほどのピンクと青の光景に水仙の黄色が添えられ、その美しさに絶句!言葉が出ません。

長かった冬に別れを告げる、小春日和。スキップの衝動を抑えてくてく歩いていると、な、なにかある!!

海賊気分で花見ができる城山歴史公園

昔、海賊の山城だったことを彷彿とさせる見張り台のような展望台!瀬戸内を行き交う船の挙動が手に取るように分かります。

そのすぐ隣りには、大きな岩。きっと海賊たちもこの場所に立って遠く海を見つめていたんじゃないか。そんな歴史ロマンに酔いつつ、さらに高台を目指します!

門に刻まれた『丸に上』のマーク。これは、能島村上家に伝わる紋。村上海賊は、能島・来島・因島の三家からなり、この地を治めていたのは能島村上家。なので、『丸に上』。昔はこの紋を見ただけで、誰もが震え上がったそうです。が、強くあればあるほど滅びの日も近く、秀吉の海賊禁止令により衰退していきます。

頂上に到着!う、美しい!!この光景も一瞬。
海賊の栄華と衰退。早咲きの河津桜にはそんなメッセージが込められているのかもしれませんね。来年もまた来よっ!!


●城山歴史公園(河津桜)
所在地/山口県熊毛郡上関町大字長島44-1
桜まつり開催期間/例年2月中旬〜3月中旬
お問合せ/0820-62-1093(上関町観光協会)
http://www.kaminoseki-kanko.jp/?page_id=51

瀬戸内Finderフォトライター 藤本雅史

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