突然ですが、モモイロペリカンのカッタ君って知っていますか? その昔、人懐っこい性格で、山口県の宇部市から一世を風靡したペリカンです。そんなカッタ君で一躍有名になった『ときわ動物園』が、2016年大規模にリニューアルされたと聞き、やって来ました!
ときわ動物園の見どころとは?!
ゲートをくぐると、最初に現れるのが『アジアの森林ゾーン』。従来の動物園のイメージは全くなく、まるで現地を旅しているような趣です。樹上から、何やら美しい歌声が聞こえてきます! その正体は…?
シロテテナガザル! 長い手を使い、颯爽と枝から枝へ自由自在に飛び移っていきます。写真では分かりませんが、実際には目にも止まらぬ速さで圧倒されました!
鳴き声は『テリトリーソング』と呼ばれ、縄張りを維持するためのものだそう。動物たちがこんなに生き生きしているのには理由があります。
ときわ動物園の生息環境展示
ときわ動物園では全国で初めて、園内すべてに生息環境展示を取り入れました。木々や水辺を工夫し、生息地の自然環境を再現することで、動物が本来の姿で住みよい空間を生み出しています。シロテテナガザルの場合は、水が苦手な特性を利用して檻を使わない展示が可能となりました。人間にとっても、自然に近い動物の姿を見られて一石二鳥なのです! さて、吊り橋を渡って、先に進みましょう!
ときわ動物園の様々なサルたち
こちらはトクモンキー。帽子をかぶったように生えている毛がチャーミング。ときわ動物園では、たくさんの希少な霊長類が飼育されています。その中には『世界で最も美しいサルのひとつ』と称される、ブラッザグエノンの姿も!ぜひ、ご自身の目でその雄姿を確かめてくださいね。
この日は生後2ヶ月のミーアキャットの子どもたちも見られました。まだ体は小さく、幼さが残ります。その向こう側にいるのは、走る速さが霊長類の中で世界一と言われるパタスモンキー。どちらもアフリカの草原出身。ときわ動物園でも同様の空間で観察することができます。
もっと動物を近くに感じる、ときわ動物園
ときわ動物園ではイベントが目白押し。『Into the Wao(イントゥー ザ ワオ)』では、ワオキツネザルの展示エリアに入り、直接エサをやることができます。あまりにも近すぎてドキドキ…よく見ると凛々しいお顔!まじまじと見入ってしまいます。
数あるイベントの中でも、特にオススメなのがこちら! イカダに乗って、出発進行! 飼育員さんとロープをつたって、どんどん浮き島に近づいていきます。ちょっとしたアドベンチャー!
会いに来たのは、リスザル。手のひらに野菜や果物などのエサを乗せて広げると、すぐに近寄って来ます。食べるのに夢中になりすぎて、最終的には肩の上でモグモグ!これがと~っても可愛いんです!
動物の赤ちゃん関連のイベントが行われることも
こちらは2017年に生まれたコツメカワウソの赤ちゃん。ベビーラッシュの春には、かわいい動物たちの赤ちゃんをお披露目するイベントが開催されることもありますよ。
また毎月第1・3日曜日には、ときわ動物園長・ドクター宮下が直々に動物園の見所や普段は入られない動物の寝室、調理室、繁殖棟、診療室などを案内するツアーも開催中!
訪れるたびに進化していく『ときわ動物園』から、ますます目が離せません!
【おいでませ!山口】
ときわ動物園
ときわ公園内に位置する、園内すべてに生息環境展示を取り入れた動物園。エサやり体験は開催日時をホームページで事前にチェックするのがオススメ。毎月第1・3日曜日には、ときわ動物園長・ドクター宮下が直々に動物園の見所や普段は入られない動物の寝室、調理室、繁殖棟、診療室などを案内するツアー『ドクター宮下の動物園ガイド』を開催中(先着20名)。
住所/山口県宇部市則貞三丁目4番1号
最寄り駅/JR宇部線常盤駅より徒歩約15分
電話/0836-21-3541(公財)宇部市常盤動物園協会
開園時間/9:30~17:00
休園日/火曜日(火曜日が休日・祝日の場合はその翌日)
入園料/一般500円、中学生以下200円(3歳未満は無料)、70歳以上250円
https://www.tokiwapark.jp/zoo
*エサやり体験の日時はホームページでご確認ください。
常盤(山口)駅への交通情報
瀬戸内Finderフォトライター 武井奈々
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武井 奈々
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