日本の伝統食・発酵食を作って、学んで、バイオを体験!/山口情報芸術センター[YCAM](山口県山口市)

バイオを体験して学ぶ施設・YCAM(ワイカム)

山口市にある山口情報芸術センター(以下:YCAM・ワイカム)は、山口市にあるアートセンター。
大きく波を打つようなモダンな建物の中には、展示空間の他に映画館、図書館、ワークショップスペースなどを併設しています。

館内は開放的で、地域の方や観光客の方ものんびりできるスペースが充分にあります。
オトナの知的好奇心をくすぐられるイベントが随時開催されており、イベント情報をチェックするだけでワクワクするようなスポットです。

今回は、レストランスペースで伝統食と食の未来を考えるワークショップがあると聞いて取材に向かいました!
テーマは『ぬか床のかめ・樽』。最近、味噌作りが趣味の筆者にとっては、発酵食品について詳しく聞ける大チャンス、ワクワクが止まりません。

伝統食と食の未来をテーマにした『レトロ・キッチン』のワークショップ・シリーズは2014年に山口市を拠点に発足した『YAMAKITCHEN(ヤマキッチン)』主催のもの。
満員御礼で終了したワークショップ『味噌のかめ・樽』、『キムチのオンギ(かめ)』に続いく第三弾でした。

ワークショップの人気の秘密は菌にあり?

山口県産の新鮮なぬかを使って『ぬか床』作り。使う物は塩、水、唐辛子、昆布、捨て野菜と至ってシンプル。米ぬかを手で混ぜていきます。テーブルに同席した方とお喋りしながらの楽しい作業です。

と……、普通の料理教室やワークショップのように見えますが、実は作るだけではないのです!

YCAMの井高さんに『かめ』と『タッパー』で作った時の乳酸菌の増え方の比較をスライドで見せていただき、お話を聞くことができました。

実はYCAMには、『YCAMバイオ・リサーチ』というバイオテクノロジーの応用に関する研究をおこなうプロジェクトがあります。そこでは、不定期にオープンデイを開催し、台所用品を使って、微生物を可視化する方法などを体験的に学ぶことができるのです。
バイオと聞くと、目に見えなくて、なんだか難しいイメージだったのですが、身近な発酵食品にもバイオが関係していて、それを可視化してくれるワークショップがYCAMにはあるのです。参加者の方もメモをしっかり取って聞いていました。

実際に『かめ』で作られたぬか漬けを試食させていただきましたが、タッパーには無いコクと美味しさがありました。本当なのですよ〜!
古来の『かめ』の方が、乳酸菌が増えて美味しくなるという事を香りと味で知ることができました。

私の『ぬか床』も完成! これから菌を美味しく育てます。
作るだけではない、バイオについて学ぶワークショップに、オトナもつい夢中になってしまいますよ。
「学ぶ」ために山口を訪れる。そんな休日を企画するのも素敵です。

YCAMの井高さん(写真右奥)に、こっそり教えていただきました。
「次は土について学ぶワークショップを予定しています。土の中にも微生物、バクテリアなど目に見えないバイオの面白さが詰まっています。敷居が高いと思われる文化施設も、こうした食やワークショップから入りやすい場を作って文化施設への障壁を無くしたい」と井高さん。
子ども向けのイベントはもちろん、大人も、県外や海外の方も、いつ訪れても楽しめるスポットだとと筆者も感じました。

アートや映画、ワークショップなどが充実しているYCAMへ是非、足を運んでみませんか。
ワークショップは人気ですぐに定員に達してしまうのでHPを早めにチェックしてみてくださいね。YCAMの最寄駅、湯田温泉駅では足湯も楽しめますよ!


山口情報芸術センター[YCAM・ワイカム]
住所/山口県山口市中園町7-7
最寄駅/JR山口線 湯田温泉駅、山口駅
営業時間/10:00~20:00
休館日/毎週火曜日、年末年始
電話/083-901-2222
http://www.ycam.jp
湯田温泉駅への交通情報

瀬戸内Finderフォトライター 溝口咲子

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