2017.4.28
クルーズ

瀬戸内海を漂泊する旅/guntû(ガンツウ)

旅をしつくした人にこそ、おすすめしたい宿がある。
それは2017年10月17日に就航予定の、guntû(ガンツウ)という名の新しい船。
コンセプトは『せとうちに浮かぶ、小さな宿』。
いままでのクルージングとは異なる、新しい旅体験の全容が明らかになった。

瀬戸内の景色に溶けこむ船体


デッキから夕陽を眺めながら思い思いの時間を

好きなときに好きな場所でくつろぐのがguntûのスタイル。
夕陽が海へ沈もうとするころ、ゲストたちが自然に集まってくる特等席。
開放的なデッキでは、海の上という非日常と、自然との一体感を同時に味わいながら、過ぎゆく時間に身を委ねる。
設計は堀部安嗣氏。日本の伝統建築様式や和の素材を現代建築に融合する、今もっとも注目される建築家の一人だ。
刻々と変化する海の色を映す船体。客船に珍しい切妻屋根は、瀬戸内の島々で営まれるささやかな日常風景に溶け込む。船内にふんだんに使われた木材のぬくもりがゲストを心地よく包む。

海の上で目覚める。自然と一体となる客室


露天風呂つきテラススイート

客室は全19室、4つのタイプが用意されている。一室50平米から、最も広い部屋で90平米。全室オーシャンビューのスイートルーム。
大きく取られた窓からたっぷりと光が入り、海面を間近に眺められる開放的な作りとなっている。
瀬戸内ゆかりの調度品が揃えられた静謐な空間。清々しい木材の香りに包まれながら、裸足で過ごすのがおすすめ。瀬戸内の島々や通り過ぎてゆく漁船の姿、刻々と変化する海の表情を眺めながら、露天風呂でくつろいだり、読書したり。海の上での心地よい目覚めを体感してほしい。
体を動かしたくなったら、ジムやスパを利用することもできる。

瀬戸内の食、好きなものを気の向くままに


老舗割烹『重よし』監修の滋味に富んだ一皿

guntûの食のテーマは「お好きなものを、お好きなときに、お好きなだけ」。
瀬戸内は食材の宝庫。地産地消にこだわった旬の食材を使用する。一人ひとりの好みや気分に寄り添い、ゲストはいつでも気の向くままに食事を愉しむことができる。
メインダイニングでいただく料理は、アラカルトを自由に選ぶことができ、ゲストの好みの調理法で愉しませてくれる。奥にある寿司カウンターでは瀬戸内海で獲れた魚介の握りを。バーやラウンジでは瀬戸内をイメージしたカクテル。ラウンジでは、目の前で作られる出来立ての和菓子と日本茶。夜はリラックスした装いで、縁側で季節の甘味を。カフェバーではでは洋食メニューを一日中いつでも。
食事はオールインクルーシブ。瀬戸内ならではの滋味を心ゆくまで愉しめる。

船の外で出逢う「せとうち」という非日常

瀬戸内海に浮かぶたくさんのちいさな島へ。
都会では味わえないような、ささやかな日常と出逢えるのは、ゲスト専用小型船でゆく小さな旅。
町がめざめる前の静かな散歩。老舗パン屋の焼きたてパン。
漁船での釣り体験。獲れたての牡蠣に舌鼓。
専用の月見船で漂いながら愉しむ静寂と地酒。
ささやかなひと時からドラマチックなものまで、様々な船外体験が用意されている。

コンシェルジュデスク guntû Gallery

2017年4月11日、完全予約制のコンシェルジュデスクguntû Galleryが帝国ホテル(東京・日比谷)内にオープンした。現在予約をスタートしており、就航日を含めた10月中のクルーズツアーは、数が限られているため、抽選での販売を予定している。
guntûの予約方法は、このguntû Galleryへ来店し申し込むか、電話での対応のみ。
ギャラリー内は、船に使われているのと同じ栗材やサワラ材があしらわれ、蠣崎マコト氏(ガラス)、大前悟氏(陶芸)、田淵太郎氏(陶芸)等、瀬戸内ゆかりの作家による調度品が展示されている。

瀬戸内の漁師たちに愛される、小さなカニ

地元の漁師たちが仕掛ける網に、青色の小さなカニが紛れていることがある。
知名度は低いが、味噌汁や鍋に入れるとおいしい出汁がとれ、地元では「ガンツウ」と呼ばれ親しまれている。
ゲストに、そして地元の人々に愛される存在であるように。
瀬戸内に息づいた伝統文化、豊かな自然を、気取らずに、あるがままに感じられる旅になるように。
そんな想いを込めて「ガンツウ」と名付けられた小さな船。就航が待ち遠しい。
旅をしつくした人にこそ、おすすめしたい。
自然と一体となり、何もしないという贅沢。
瀬戸内の風土がおりなす、穏やかなひとときを、ぜひ愉しんでほしい。

航路
ベラビスタマリーナ(尾道)を発着地とし、2泊3日、3泊4日のツアーを中心に、瀬戸内海を巡る5航路を用意。世界遺産のある宮島、アートで知られる直島、広島、山口、愛媛、香川、岡山などを周遊
客室
全19室(4タイプ)。室料は一泊40万円〜100万円(一室2名利用の場合)
食事
メインダイニングは東京原宿の老舗割烹『重よし』、寿司は兵庫県『淡路島 亙(のぶ)』、和菓子は奈良県『樫屋(かしや)』が監修
施設
展望デッキ・ダイニング・縁側・カフェバー・寿司カウンター・炭焼き台・ショップ・ラウンジ・ジム・トリートメントルーム(エステ)
・サウナ付き大浴場・テンダーボート(2艇)


問い合わせ
guntû Gallery(ガンツウギャラリー)※予約制
東京都千代田区内幸町1−1−1 帝国ホテル本館中二階
TEL:03-6823-6055
FAX:03-6823-6056
http://guntu.jp

瀬戸内Finder 編集部

大きな地図を見る>

この記事が役に立ったらいいね!してね

関連キーワード

関連記事

この記事を取材したフォトライター

瀬戸内Finder 編集部

瀬戸内Finder 編集部

地元の皆さんからの写真や、在住ライターの記事で発信する、瀬戸内地域の観光情報サイト、「瀬戸内ファインダー」を作る編集部です。 瀬戸内海を囲む兵庫県、岡山県、広島県、山口県、愛媛県、香川県、徳島県の7県に関わる旬な情報を日々更新しています。   お問い合わせは下記まで Email : staff@setouchifinder.com

Hashtags

旬のキーワード

「クルーズ」のランキング

「クルーズ」の記事はまだまだあります

クルーズ一覧

Release

瀬戸内リリース

Ranking

記事ランキング

Keyword

人気のキーワード

Hashtags

旬のキーワード

Features

特集

特集一覧
こちらもおすすめ
「瀬戸内Finder」のウェブサイトがリニューアルオープンしました!
この度、当機構が運営する国内向け観光サイト「瀬戸内Finder」が新たな姿でリニューアルオープンしました! 「瀬戸内Finder」の記事だけでなく、せとうちの観光スポット情報などの掲載も予定しております!
PAGE TOP