弓削島の陶芸工房
愛媛県弓削島。弓削港から続く海沿いの県道を北へ5分ほど自転車を走らせると、宗兵衛窯『陶房土土/どど』はあります。
宗兵衛窯『陶房土土』に並ぶのは弓削島の窯で焼かれた備前焼の器です。コーヒーカップやぐい呑み、一輪挿し、どれも世界にたったひとつのもの。じっくり手に取り選んでその場で買うことも。もちろん地方への発送もできます。
サイクリングのお立ち寄りスポットに
「サイクリストの方にも気軽に立ち寄っていただきたい」、そう語るのは宗兵衛窯『陶房土土』を営む陶芸作家の古川宗之輔(ふるかわそうのすけ)さん。備前で修行後Uターン、2017年5月1日、宗兵衛窯『陶房土土』をオープンさせました。
県展、全陶展での入選経験を持つ古川さん。その作品は、国内はもちろん、オンラインショップを通じ、台湾や中国からも購入されています。
目の前は瀬戸内海!土ひねり体験
宗兵衛窯『陶房土土』では器の購入以外に『土ひねり体験』でオリジナルの器を作ることができます。所用時間は1時間程度。大きなヒノキのテーブルで、ゆったり体験できるのが心地よい!
予約は体験したい日の前日までに。丁寧に指導してくださるのでお子様や初心者でも安心です。目安は『薪窯焼き1kg(4500円)』で飯碗2つ程度。例えば親子やカップルでおそろいの器づくりもすてきです。
そしてもうひとつ、土土の大きな魅力は目の前が海と言う島ならではの贅沢ロケーション。顔をあげれば窓の外に瀬戸内の美しい海がきらめいています。
弓削島から、器が届くまで
作った器は、薪窯の場合は年に2回(5月と12月)、弓削島の松などの薪を使い、最大1200度の炎の中で3日間かけて焼き上げられます。
自分や家族への贈り物のように。出来上がった作品が届くまでのんびり待つのも楽しみのひとつ。海外へも送れますよ。
備前焼の味わい
備前焼の器はスポンジではなく手で洗うことをすすめる古川さん。使うほどに表面のざらつきがなめらかになり使い込んだからこその味わいが生まれるそうです。
「できれば10年、20年と使ってもらえたら」。
備前焼は持ち主が『育てる』ものとも言われます。長い時間を共にする器との出会いが、弓削島の工房できっとあなたを待っています。
宗兵衛窯『陶房土土』
所在地/愛媛県越智郡上島町弓削明神326-1
電話/090-4494-3346
休/木曜日
最寄り駅/弓削港
島への航路情報はこちらから
P/有 8台収容可能
※引き出物など記念品のオーダーメイドも可
http://soubeegama.net/
https://www.facebook.com/soubeegama/
瀬戸内Finderライター 増田 薫
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増田 薫
愛知県岡崎市出身。ライター/詩人。 詩とエッセイのワークショップ『ほし紡ぎ/https://hoshitsumugi.wordpress.com/』運営。 東京、神奈川での学生/社会人生活を経て、夫と息子、家族3人で四国へ引っ越し10年目になりました。愛媛県の島々を中心に、地元に息づくとっておきのスポットをひとつひとつ丁寧にレポートさせていただきます。 愛媛、素敵なところです。どうぞいらしてくださいね。
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