果物は生で食べるのが一番!
そんな気持ちも分かります。フレッシュなフルーツほど口の中をみずみずしく潤してくれる物はないですよね。
でも、その味を長期間楽しめるとしたら?
旬の果物・野菜の美味しさを閉じ込めたコンフィチュール(フランス語でジャムのこと)には特別な楽しみがあると思うのです。
素材と味に徹底的にこだわったコンフィチュール屋さんが神戸にあります。
楠木正成を祀った湊川神社から歩いて1分の『コンフィチュール・カジュー神戸』。
店主の川良(かわら)さんは店舗プロデューサーでもあり、店内は明るくて隅々までおしゃれな配慮が行き届いています。
ずらりと並ぶ色とりどりのコンフィチュールに心躍りますね。
ガラス窓の向こうはキッチンになっており、今まさに製造中のコンフィチュールの果実の甘い香りがお店いっぱいに広がって、ますます(味見と)お買い物が進んでしまいそう。
機械には出せない味
6月半ば。この日は、シーズン最後のかんきつ類である淡路島の甘夏が銅鍋でぐつぐつ煮られていました。
甘い香りの中に爽やかな苦みが感じられます。
煮上がったら充填し、殺菌。これで10ヶ月は美味しさが持続します。
沖縄県八重山郡のパイナップルの仕込みも進んでいます。
シーズン初めはピーチパイン、その後はゴールデンパインで作るのだそう。
通年商品はなく、季節ごとに1番美味しい素材を選び、果物の熟れ具合や糖度によってその都度レシピを調整します。
神戸のパンに塗って楽しむ
淡路島産の完熟イチゴを使ったこちらのコンフィチュールもおすすめ。
つぶつぶイチゴの食感がしっかり楽しめます。
その一方で、果物から抽出した自家製ペクチンを加えているので、パンに塗ると果汁部分が広がらずに留まって、最高のコンビネーションを演出します。
もともと飲食系の会社でデザートやケーキの商品開発に携わっていたという川良さん。
製造過程で何よりも1番大切なのは「農家さんとの出会い」と強調し、パン食の好まれる神戸で、付加価値のある質の高い手作りコンフィチュールを極めようとしています。
店舗のほか、オンラインショップや一部の百貨店でも取り扱いがあります。
お土産やお中元、引き出物にも最適なコンフィチュール。果物にはこんな食べ方もあるんです。
だまされたと思って是非試してみてください。
コンフィチュール・カジュー神戸
https://www.kajyu-kobe.com
住所/兵庫県神戸市中央区多聞通4-1-15 多聞コーポラス1F
最寄駅/阪神電車・阪急電鉄高速神戸駅、JR神戸駅、神戸市営地下鉄ハーバーランド駅または大倉山駅
神戸駅へのアクセス
電話/078-351-3003
営業時間/9:00~18:30(土・祝日は17:00まで)
定休日/日曜日
瀬戸内Finderフォトライター 堀まどか
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この記事を取材したフォトライター
堀 まどか
堀 まどか/フォトライター 兵庫県生まれ、在住。実務翻訳、外国人起業家支援、通訳案内士(英語)、そしてフォトライター。 ネットマーケティングの外資系スタートアップで進行管理や顧客サポートを担当。 2011年から、フジサンケイビジネスアイ掲載の週刊コラム『ITビジネス最前線』を英日翻訳しています。 日常の風景や旅先で出会った人の表情など、心に触れるものを写真におさめています。瀬戸内のスポット、暮らしぶり、季節感、食を私目線で切り取ります。 写真ブログ http://riderv328.tumblr.com ツイッター https://twitter.com/Riderv328
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