海が見える!大三島のワイナリー
しまなみ海道のほぼ中央に位置する大三島。海が見える畑で瀬戸内の日差しと風を浴びているのは…
『大三島みんなのワイナリー』のぶどうの木。2015年に耕作放棄地を開墾、島でぶどうを育み始めて3年が経ちました。瀬戸内島嶼部でのワイナリーは何と国内初だとか。2018年初頭には初めての大三島産ワインが醸造される予定です。(2018年初頭にはファーストビンテージワインの試飲会が開催されました)
未来の大三島産ワインをイメージして
ワイナリーを運営する川田佑輔(かわたゆうすけ)さんです。
川田さんは元ソムリエ。自分自身のワイナリーを持ちたいという夢を叶えるため大学に再入学。山梨でワイン造りを学んだのち、大三島へ移住しました。
ぶどうの収量を少なくして糖度の高い特別なワインにするか、収量を多くしてみんなで楽しめるワインにするか…。2年後、3年後のぶどうの成長と、醸造するワインをイメージしながら、川田さんは伸び過ぎたつるを切り、枝を仕立て、千数百本あるぶどうを一本一本、毎日ケアしていきます。
大三島ならではの味わい
川田さんにワインの楽しみ方を尋ねました。
「フランス産のワインだから良いというわけではありません。ぶどうが育った土地ならではのテイストや香りを楽しんでいただきたい」
たとえば大三島は南向きの斜面が多く、砂や石が混じった『真砂土』がメイン。地温が上がりやすく果実が熟しやすいので糖度が高く、ワインらしい旨みが濃縮された味わいになるそうです。香りもぶどうの品種によっては「かんきつの香りになるかも」とか。実にわくわくします!
苗木オーナー随時募集!
ワイナリーでは苗木オーナーも随時募集しています。
2021年~2024年まで計4本、その年のワイン(※ラベルはイメージです)が届く他、ぶどうの成長をレポートする『大三島みんなのワイナリーTIMES』の郵送も。
2016年・2017年の3月には苗木オーナーと島の住民が一緒に苗木を植樹する『新植祭』が行われました。島内外の人々が共にワインを育みます。
希望者は農園見学も
そして気になるぶどう畑の様子は、事前に予約すればオーナーならずとも見学可能です。
所要時間は30分ほど。潮風を頬に受けながら育ちゆくぶどうを見つめる…。島にあるワイナリーならではの贅沢な時間です。
ワインバルで楽しむワイン
2018年の出荷後には大山祇神社参道沿いにある『大三島みんなのワインバル』にも並ぶ予定。またバルでは、季節やイベントに合わせてセレクトされた世界のおすすめワインと、大三島産の食材を使った料理を楽しむことができます。
有機農家さんが作った野菜、大三島のイノシシ肉、牡蠣などなど、豊かな大三島の食を堪能できますよ!
ワインナリー、ワインバル、そして美味しいワイン。ワインで楽しむ、新しい大三島の旅はいかがですか。
大三島みんなのワイナリー
住所/愛媛県今治市大三島町宮浦5562
電話/0897-72-9377
http://ohmishimawine.com/
https://www.facebook.com/ohmishimawine/
瀬戸内Finderライター 増田 薫
この記事が役に立ったらいいね!してね
関連キーワード
関連記事
この記事を取材したフォトライター
増田 薫
愛知県岡崎市出身。ライター/詩人。 詩とエッセイのワークショップ『ほし紡ぎ/https://hoshitsumugi.wordpress.com/』運営。 東京、神奈川での学生/社会人生活を経て、夫と息子、家族3人で四国へ引っ越し10年目になりました。愛媛県の島々を中心に、地元に息づくとっておきのスポットをひとつひとつ丁寧にレポートさせていただきます。 愛媛、素敵なところです。どうぞいらしてくださいね。
Hashtags
旬のキーワード