岡山県津山市、柳通りに本店を構える『旬菓匠くらや』。
地元津山の歴史や地形、季節の風物詩に由来する和菓子がズラリと並んでいます。
明治の創業以来、当時の味を守りながら今に伝える津山銘菓は、お土産や贈答に好まれている品ばかり。
夏のオススメ!!『加茂川鮎』
涼しげなパッケージに包まれるのは5月から8月までの夏限定で販売される『加茂川鮎』。
津山市を流れる吉井川の支流で、全国水の郷百選にも選ばれるほど綺麗な『加茂川』を泳ぐ鮎を形にした和菓子です。
焼ごてでつくられた、なんとも愛らしい鮎の姿!
麩焼種の皮の中には、羽二重餅に包まれた甘さ控えめなこしあんが入っています。
あっさりして繊細な『加茂川鮎』は2017年お伊勢さん菓子博で『中小企業長官賞』も受賞しています。
創業当時から続く味『松乃露』
創業時に作られた和菓子として今も人気なのが『松乃露』。
長く続くのも頷けるほど、和三盆糖と柚子の風味がしっかり効いてもちもち美味しい和菓子です。
津山産小麦100%のふわふわ津山ロール
津山産小麦を盛り上げようと地元の和菓子・洋菓子店で作られた『津山ロール』。
『くらや』のロールケーキはフワッフワな生地と抹茶クリームが特徴です。
城下町津山を表現した抹茶のロールケーキ、1週間も日持ちするので津山土産にぜひどうぞ!
大人気!食べると笑顔になるワッフル
1970年代に店舗で実演販売が開始され和菓子屋が作るワッフルとして珍しさと美味しさから人気となった、ふわふわなワッフル。
口当たりも軽く、1個ペロリと完食できます。
このワッフルをよく見ると、上下に笑顔の焼型が!
食べた人が笑顔になるようにと願いを込めてワッフルに笑顔がつけられるようになったそうです。
贈答用に好まれる『いちま』
戦後に発売されてから『くらや』の顔として贈答用に好まれている『いちま』。
家内工業として津山市で市松人形が盛んに作られていた時代があるそうで、雛処津山ということから『いちま』という名前がつけられました。
じっくり焼きあがった硬めのブッセにしっかりとした餡が入っています。
旬果匠くらやの名物社長『稲葉さん』
和菓子を紹介していただいたのは、旬果匠くらや代表取締役の稲葉伸次さん。
なんと!B’z稲葉浩志さんのお兄さんです。
旬果匠くらや代表取締役をしながら、津山ホルモンうどん研究会副会長、津山市観光協会副会長と要職を兼務されています。
「和菓子は地元に密着・由来したものが多く、必然的に観光と関わりが深くなってきて、いろいろと役を仰せつかることが多くなりますね」と穏やかに語りながらも地元のために働かれているところ、かっこいいですね!
和菓子は地域に密着し、地域を象ったものも多くあります。
『旬果匠くらや』と和菓子を知ることで、津山の歴史や文化が垣間見えるかもしれません。
旬菓匠くらや
所在地/岡山県津山市沼77-7
最寄り駅/JR津山駅
津山駅へのアクセス
電話/0868-22-3181
営業時間/9:30〜19:00
定休日/水曜不定休
http://www.kuraya.jp
瀬戸内Finderフォトライター 沢坂千晶
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この記事を取材したフォトライター
沢坂 千晶
岡山県出身、2010年にUターンし在住。 元システムエンジニア。帰郷後はローカル情報誌の制作や、団体の広報、組織運営などに携わる。 佇んでしまうほど美しい姿を見せる自然と人情味あふれる優しい人たちが好き。 岡山と周辺の、いい場所、いい人、いいものをお伝えしていければと思っています。
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