夕陽ハンターVOL.9 ~ 戦没学徒を追悼する記念公園から鳴門海峡の夕景!/若人の広場公園(兵庫県南あわじ市)

キャンピングカー『ソーラーキング号』で日本全国を自由気ままに旅しながら、通算2,000ヶ所以上の観光地を撮影してきた松岡ヒロノブ。とくにお気に入りのシチュエーションは、様々な絶景スポットで出会う感動的な『夕陽』です。

瀬戸内海には美しい夕陽スポットが数多くあるといわれます。本特集は、フォトライター松岡が瀬戸内地域の夕陽名所を発掘し、その時々の季節や気象条件のなかで最適なタイミングを狙って感動的な夕景をものにしていくコーナーです。

人は生涯にいったい何回くらい夕陽を見られるのでしょうか?
そう考えると松岡はいても立ってもいられず、『夕陽ハンター』に変身してしまうのです・・・・・・

鳴門海峡を見下ろす絶景の展望公園!

淡路島南部の鳴門海峡を望む高台に、夕陽を見るのに絶好のスポット『若人の広場公園』があります。
この公園は福良湾を見下ろす大見山(標高145m)の山頂部に位置し、ちょうど真西の方角には鳴門海峡と大鳴門橋、ほぼ年間を通して素晴らしい夕景を見られる場所です。

実は『若人の広場公園』は戦没学徒を追悼する平和公園で、第二次世界大戦において学業半ばでさまざまな軍需工場での生産に動員され、そこで亡くなった男女学徒を追悼する施設として、1967(昭和42)年に建設されました。
建物は世界的建築家の故・丹下健三氏の設計で、大空に突き上げるようにして立つ高さ25mの『記念塔』が公園のシンボル。

1995(平成7)年に発生した阪神・淡路大震災の被害などによってしばらく閉鎖を余儀なくされていましたが、戦後70年にあたる2015(平成27)年に公園として再整備され、再び開園にこぎつけました。

記念塔の下部には「若者よ 天と地をつなぐ灯火たれ」と記された『永遠の灯火(ともしび)』があります。若くして志半ばで亡くなった学徒たちを追悼し、次の若い世代に命の尊さを伝えるために、この若人の広場にて永遠に燃え続けています…

戦没学徒に関する資料展示も

記念塔の手前には同じく丹下健三氏が手がけた『戦没学徒記念館』があります。石積みで仕上げた外壁の造形美が印象的な建物で、施設の屋上は鳴門海峡を見渡せる絶好の展望台となっています(本記事の冒頭写真を参照)。

建物内では戦没学徒の遺品・パネル資料などを展示しており、公園の歴史や再整備に関するドキュメンタリービデオも上映されています。

さて、園内を散策したり施設内の展示物を見学していると、夕刻が近づいてきました。
そろそろフォトライター松岡が『夕陽ハンター』に変身する時間です…

季節による日没位置の変化が楽しめる場所

『若人の広場公園』で夕陽を狙う場合は、駐車場の脇にある展望スペースがオススメ(公園の主要施設は17時で閉園し、駐車場から各施設へ通じるゲートも同時刻に閉鎖されます)。

この写真は3月上旬の夕景。なんとなく夕陽も戦没学徒の魂を追悼してくれているような…… 厳かな雰囲気の夕景でした。

ここは季節による日没位置の変化によって多様な夕景が楽しめる場所で、冬季には鳴門海峡の左側(南側)に沈んでいきますが、夏季は鳴門海峡の右側(北側)へと日没ポイントが移動します。

こちらは4月下旬に全く同じ場所から眺めた夕景。鳴門海峡の先に播磨灘が広がり、その奥の四国の陸地へと沈んでいきます。天気が良い日には播磨灘の彼方に浮かぶ小豆島もクッキリと見えます。
それにしても、たった1ヶ月ちょっとでずいぶんと日没位置が変化するものですね!

~ 夕陽ハンターのサンセット豆知識 ~
太陽の沈む位置(方角)は季節の移り変わりと共に変化し、春分の日と秋分の日はほぼ真西、春分の日から夏にかけては北西方向、秋分の日から冬にかけては南西方向に沈みます。

動画でも比較してみてください。

夕陽を撮影する際は、鳴門海峡を通過していく船舶の姿も良いモチーフとなります。

ちょうど大鳴門橋の背後に沈むのは、3月下旬~4月上旬(春分の日の直後)と8月下旬~9月上旬(秋分の日の直前)。
夏至の頃(6月下旬)には日没位置が右に移動して、小豆島の最南端近くに沈んでいきます。
一年中美しい夕陽が見られる場所ですが、どちらかというと播磨灘越しに夕陽が見られる夏季の方がオススメ。

あなたも鳴門海峡と夕陽のコラボレーションを眺めに行きませんか?


若人の広場公園
所在地/兵庫県南あわじ市阿万塩屋町2658-7
電話/0799-43-5227 (南あわじ市都市計画課)
開園時間/9:00~17:00
休園日/年中無休
入園料/無料
駐車場/あり(無料)
http://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/soshiki/toshi/wakoudonohirobakouen.html

瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

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松岡 広宣

松岡 広宣

松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/

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