2017年春にリニューアルされたメリケンパークの展望広場横にオープンし、話題をさらったお店があります。
スターバックスの、関西エリア初めての公園内店舗となる『神戸メリケンパーク店』です。
コンセプトは『KOBE HARBOR COFFEE CRUISE』。
開港150年を迎える神戸港に出入りする船を眺めていると、陸にいながらまるで自分たちも航海しているかのような気分でリラックスできる。
そんな工夫が散りばめられています。
デザイン力で船酔いなしのクルーズを実現
たとえば、2階のカウンター席のデザイン。これは、船首をイメージしています。
コーヒー片手に腰かけると、神戸港の大パノラマに向かって船が進んで行くような開放感を味わうことができます。
また、店内の柱に巻かれたロープは、船が桟橋に停泊する様子を連想させます。
1階では、2階のカウンターと同様の丸みを帯びたバーカウンターがフロアの中心に配置されて、広々とした客船内のような空間を生み出しています。
バーカウンターのフロントパネルや入口のアートパネルに使われているのは、六甲山の木材です。
さらに、ドリンクを運ぶトレーも、プラスチックに六甲山の間伐材とコーヒーの豆かすを加えて作られた、この店限定のもの。
バーカウンター上に置かれた、グリーンエプロンの布地カバーの冊子に、地域貢献と環境に配慮した店舗作りが紹介されています。
屋上緑化やコーヒーの豆かすを利用した建材の利用など、注目すべきポイントが分かりますよ。
神戸ハーバーエリアの夜景に溶け込む
この店のもう1つの特徴は、昼間と表情を変える、夕刻からの美しさにあります。
まず、出航する船のような外観の店舗が、夜のメリケンパークに浮かび上がる姿そのものが幻想的です。
夕闇が迫るにつれて店内の雰囲気はしっとりと落ち着き、2階テラス席からはポートタワーや神戸ハーバーランドの『モザイク観覧車』の夜景が望めます。
ソファに身を沈めれば、かなり贅沢な時間が過ごせます。
スタバ国内限定6店舗の味を神戸で
ここで、新メニューの紹介を少し。
この店舗で楽しめるドリンクの1つに、『ナイトロ コールドブリュー コーヒー』があります。『神戸メリケンパーク店』以外では、札幌、東京、京都、大阪の計5店舗でしか味わえないという限定メニューです。
タップはまるで…そう、ビールサーバーを彷彿とさせるビジュアル。
熱を加えずに水で時間をかけて抽出するコールドブリュー コーヒー(水出しコーヒー)に窒素ガス(ナイトロジェン)を注入し、バリスタさんが1杯40秒かけて、目の前でグラスに注いでくれます。
グラスの底から帯状に気体が上がって行く様子が不思議且つ美しいので、よそ見をせずにご覧ください。口に含むと自然な甘みが感じられ、なぜだかミルクを加えたかのようにまろやかなんです。
コーヒー好きの方にはもちろん、筆者のようにビールが好きな方にも強く薦めたい、湿度の高い日本の夏に最適な飲み物です。
疲れを癒しに1人で訪れても、友達とおしゃべりに訪れても、ほっとできる居心地の良さがあるのは、どのスターバックスにも言えることかもしれません。
しかし、静かな公園内にたたずむ『神戸メリケンパーク店』にゆったり流れる時間は、また格別です。
言うまでもなく、バリスタさんの心遣いも花丸。
あなただけの心地よい居場所を見つけに、お出かけください。
スターバックス コーヒー 神戸メリケンパーク店
URL/http://www.starbucks.co.jp/store/search/detail.php?id=1432
所在地/兵庫県神戸市中央区波止場町2-4
最寄駅/神戸市営地下鉄みなと元町駅、JR元町駅
元町駅へのアクセス
電話/078-335-0557
定休日/不定休
営業時間/8:00~22:00
瀬戸内Finderフォトライター 堀まどか
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この記事を取材したフォトライター
堀 まどか
堀 まどか/フォトライター 兵庫県生まれ、在住。実務翻訳、外国人起業家支援、通訳案内士(英語)、そしてフォトライター。 ネットマーケティングの外資系スタートアップで進行管理や顧客サポートを担当。 2011年から、フジサンケイビジネスアイ掲載の週刊コラム『ITビジネス最前線』を英日翻訳しています。 日常の風景や旅先で出会った人の表情など、心に触れるものを写真におさめています。瀬戸内のスポット、暮らしぶり、季節感、食を私目線で切り取ります。 写真ブログ http://riderv328.tumblr.com ツイッター https://twitter.com/Riderv328
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