広島を代表するご当地グルメといえばもちろん、お好み焼。
広島人はお好み焼きを愛するあまり、食卓でフライや天ぷら、目玉焼きにまでお好みソースをかけてしまい、他県出身者に驚かれるというのが『広島人あるある』です。
かくいう私もそんな一人ですが、今回「広島を代表するお好み焼きの名所『お好み村』の全ての店舗で『ミツワ』お好みソースを使っているらしい」という情報を聞きつけ、自称お好みソースマニアの私はその真偽を確かめるべく、お好み村に行ってまいりました!
広島名所『お好み村』へレッツゴー!
「石を投げればお好み焼き屋に当たる」というくらいたくさんのお好み焼き屋がひしめく広島県。
そんな中でも一番有名なのが、平和公園や原爆ドームがある広島市中心部から市電やバスで約10分、人気のお好み焼き屋24店が3フロアに集う『お好み村』です。
お好み村に入っているお好み焼き屋は40年以上の歴史ある老舗有名店も多く、地元民はもちろん、県外や海外からたくさんの観光客が訪れます。
やっぱりあった!ミツワお好みソース
お好み村に入って各フロアに軒を並べるお好み焼き屋を覗いてみると、確かにどのお店にも『ミツワ』のお好みソースが置いてあります。
聞くところによると、ここで使われているミツワのお好みソースは、お好み村の各店店主…いわばお好み焼きのプロ中のプロたちの意見をもとに開発されたソースで、「食材そのもの味をひきたて、決して食材の持つ風味を消してしまわない」というところが最大の特徴だとか。
では、さっそくお店をまわってみましょう!
因島時代から『ミツワ』を愛用/水軍
最初に訪れたお店は『水軍』。瀬戸内海に浮かぶ島『因島』出身の女将と若女将が切り盛りしています。因島時代からミツワお好み焼きソースを愛用していたそうで、「このお好みソースじゃないと味が決まらんのよね」と熱く語る女将。その隣で若女将が「そうそう」と相槌を打ちます。
作ってもらったのは女将イチオシの『水軍海賊焼き』。
たっぷりの魚介がソースとよく合います。
実は因島時代のソースの味を再現すべく、ミツワお好みソースにウスターソースをちょっぴり混ぜて使っているそうで「このひと手間で水軍のお好み焼きの味が決まるんよ」とのこと。
もちろんその割合は企業秘密ですが、自宅でお好み焼きを作るときにも試せそう。
その裏技、いただきました!
ソースが決め手の鉄板焼き/桃太郎
次に訪れたのは『桃太郎』。
ここでは、常連客にだすという裏メニューを教えてもらいました。
ホタテやセセリなど、魚介類や肉をモヤシやキャベツなどの野菜と一緒に塩コショウでさっと炒めて、仕上げにお好みソースを一振りします。
じゅわっという音と共にあがる湯気が食欲をそそります!
「常連さんは最初にビールやお酒を楽しんでからシメにお好み焼きというパターンが多いから、あるものでササッとおつまみを作ってあげると喜ぶんよ」
そりゃ、こんな美味しいおつまみを作ってくれたら喜びますよ!
美味しく作るコツを聞いたところ、「このミツワお好みソースをかければ、味が整うんよね」とのこと。
なるほど、やっぱりソースが決め手なんですね!
常連客もうなる!ソース焼きそば/大丸堂
お次は『大丸堂』へ。
こちらのお店では、馴染みのお客さんに人気という焼きそばを作ってもらいました。
お好み焼きとまったく同じ分量のキャベツとモヤシをたっぷり使い、しっかり炒めて余分な水分を飛ばします。
味付けは削り節(魚粉)と塩コショウ、そして仕上げにお好みソースを一振り。
香ばしい香りが店内に一気に立ち込めます!
こりゃ、たまりません!
さっそく試食。
うーん!
野菜そのものの甘みとお好みソースの旨味のバランスが絶妙!
一口食べて自分が作る焼きそばとの味の違いに愕然としました。
ご主人いわく「ミツワお好みソースは甘ったるくないから、素材の味を活かした調理ができるよね」とのこと。
なるほど、お好みソースが甘すぎないから、野菜そのものの甘みを消すことなく旨味がだせるのですね。
勉強になります!
神の手で作る絶品お好み焼き/新ちゃん
お次は『新ちゃん』へ。
オーナーの河口さんはお好み村組合の理事長も務めており、2階建てプレハブの元祖『お好み村』時代から50年以上もの間、ヘラを持ち続けている神様のような存在です。
その河口さんが直々に目の前でお好み焼きを焼いてくれることに。感激です~!
「自分でソースを作っとった頃は、その日の気温や条件によって味にもばらつきがあって、大変じゃったんよね」。
えーっ!昔はその都度、ソースを手作りされていたのですか!と驚くと、「そうよね、ミツワお好みソースのサンフーズさんが我々の要望を聞いて、思い通りのソースを作ってくれるようになってからは、ほんま楽になったよね」とのこと。
さすがお好み焼きの生き字引ですね。
河口さんが作るお好み焼きは本当にきれいな円形をしています。
最後は刷毛でお好みソースを一塗り。
かけすぎないのがミソです。
ご覧ください!この美しい断面を!!
よく火の通ったキャベツはしっとりと甘く、大きな豚バラ肉の旨味がスパイシーなお好みソースとよく合って美味しい!
ごちそうさまでした!!
試したくなる絶品まかないメニュー/八昌
最後は『八昌』へ。
こちらではご主人お気に入りのまかない料理を、一緒に厨房に立つ奥さんに教えてもらいました。
1品目はなんとハンバーグ。
奥様が手ごねしたハンバーグを鉄板でよく焼き、しみでた肉汁と油にお好みソースとケチャップ、少量の砂糖をヘラで混ぜ合わせます。
お好みソースのスパイシーな香りとケチャップの甘酸っぱい香りが部屋いっぱいに立ち込めて、この時点で私は早くもノックアウト(笑)。
焼いたハンバーグをソースに絡めて、同じく鉄板で焼いた目玉焼きを上にドーン!
もう写真撮影もそこそこに大試食会です(笑)。
おーーっ!
これは完全に一晩かけて煮込んで作ったデミグラスソースの美味しさじゃないですか!
お好みソースでこんなに美味しいソースが作れるなんて、目からウロコは落ちるし、ほっぺも落ちちゃいます。
2品目はタマネギのオムレツ。
ざく切りにしてサッと炒めたタマネギを卵でくるくるっと巻きあげるだけ。
仕上げはやっぱりお好みソース!
でも今回は特別に『お好みソース+マヨネーズ+マスタード』というアレンジソースでも試食させてもらうことに。
コレ、めっちゃ美味しい!
「ミツワお好みソースはどんな調味料と合わせてもいい味を作るんよ。このお好みソースじゃないとこの味はでんよね」とご主人が言うと、「子どももこのソースが大好きで、家でもカレーの隠し味に使ったり、タルタルソースやスパゲティソースにも入れるんですよ」と奥さん。
きっといつも食卓は賑やかで、美味しい料理がたくさん並んでいるんだろうなあ!
お二人のお子さんたちがうらやましいです(笑)。
プロ愛用のソースでお好み焼きを作ろう!
今回の取材では、お好み村の5つの店舗でお好みソースを使ったお好み焼きや各店の裏メニュー、まかない料理をいただいたのですが、一貫して感じたのは具材とお好みソースの相性の良さです。
もちろん、各店ごとにこだわりの食材や焼き方があるのですが、それらをまるっと包み込む包容力というか、柔軟性がこのミツワお好みソースにはあるのでしょうか!
教えていただいた裏ワザやレシピも簡単なものばかりだったので、ミツワお好みソースさえあれば私にも作れそう!
今晩のおかずはお好み焼きとハンバーグで決まりです!
サンフーズオンラインショップ
>記事で紹介したミツワお好みソースはこちらで購入できますよ〜♪
お好み村
所在地/広島市中区新天地5-13
電話/082-241-2220(組合事務所)
※20名以上の団体予約は組合事務所に連絡
アクセス/広島駅から約20分。原爆ドームから約10分。平和公園から約5分。
<電車>「八丁堀」電停下車、徒歩3分
<バス>広島バスセンター下車 徒歩12分
八丁堀バス停下車 徒歩5分
新天地バス停下車 徒歩3分
<メイプループバス(観光バス)>https://www.chugoku-jrbus.co.jp/teikan/meipurupu/
http://www.okonomimura.jp/
【今回取材させていただいた店舗】
<2F>
新ちゃん
営業時間/11:00~23:00
定休日/月曜日
電話/082-248-0188
八昌
営業時間/11:00~20:00
定休日/木曜日(※祝日の場合は翌日休業)
電話/082-247-4820
桃太郎
営業時間/11:00~22:00
定休日/月曜日(※祝日は営業)
電話/082-249-8290
<3F>
水軍
営業時間/11:00~21:00
定休日/不定休
電話/082-541-2999
<4F>
大丸堂
営業時間/11:30~26:00(日・祝日11:30~24:00)
定休日/年中無休
電話/082-541-0022
瀬戸内Finderフォトライター イソナガアキコ
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この記事を取材したフォトライター
イソナガ アキコ
約10年のWEBディレクター業ののち、2014年よりフリーライター。 撮影を含む仕事も増える中、カメラ熱も上昇中。 2019年、インディペンデントな本屋さんを応援する「あいだproject」を創立。 本や本屋を起点にしたイベントをあれこれ妄想しては実行中。 URL/https://isonaga.wixsite.com/aidapress
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by 瀬戸内Finder 編集部