本堂が巨岩で覆われたパワースポット!
妙見山(みょうけんさん)は香川県西部、荘内半島の付け根にある標高319mの山で、その中腹に通称『妙見さん』と呼ばれるユニークな神社があります。
これが妙見山の登山口。ここまで林道が通じていて、この鳥居の手前はやや広くなっていますので駐車も可能です。
ただ、道の入口が分かりにくいので山麓にいくつかある駐車スペースに停めて歩いていくのが無難かもしれません。
鳥居をくぐって石階段をしばらく登っていくと、妙見宮(妙見さん)に到着!
本堂の屋根が『岩屋石』『天蓋石』という二つの巨石で覆われていて、インパクト抜群の威容を誇っていますが、ユニークなのはそれが理由ではありません。
実は『岩屋』という名称の通り、この巨岩には自然にできた洞穴があり、右下の入口から左上の出口へ通り抜けられるようになっているのです!
この天然の洞穴、本堂の右側に『くぐれば開運』という看板があって『開運の洞穴』と呼ばれています。
さっそく入口の階段を登っていくと…
地獄から天国へ!度胸試しの洞穴!!
洞穴の中はこんな空洞になっていて、石仏などが置いてあるのですが、その先はあまりにも狭くて暗くて…
「いやいや、くぐれるってウソでしょ!?」と思わず声に出してしまいます。
石仏の先はもう真っ暗… 全く太陽の光が届きません!
しかも、この先はS字にスクリューしながらよじ登っていく構造になっていて、バックパックやリュックなど全ての所持品をその場に置いていくしかない、とても狭い空間。
あいにく懐中電灯は持っていなかったので、スマホの懐中電灯アプリのライトのみを頼りに完全に真っ暗な狭い空間を這いつくばって進んでいきます。
肝試しか、度胸試しか…
ともかく岩が崩れ落ちないよう祈りながら約10mほどよじ登ると、周りが明るくなって出口が見えてきます。
まさに地獄から天国へ!開運したようなありがたい気分になりますよ。ちなみに上に見えている岩が『天蓋石』です。
山頂付近から瀬戸内海の多島美も!
『開運の洞穴』をくぐった後は、外周りの道で妙見宮の前まで下りていき、置いてきた荷物を回収します。狭い岩の間を這いつくばって抜けるため、汚れてもいい服装で行きましょう。
その後、妙見山の登山道に合流して山頂を目指します。
この登山道にも所どころに巨石や石仏があります。厄除けの効能があるといわれる大師堂も参拝していきましょう。
妙見山の山頂地点は木々に覆われていて展望がないのですが、少し尾根を歩いていくと『明星来石』という巨岩があります。
この『明星来石』によじ登ると瀬戸内海の絶景が!この日はやや霞んでいましたが、荘内半島と紫雲出山、そして周辺の瀬戸内の島々が望めます。
この先には巨岩の上に松が生えた『千貫松』と呼ばれる奇岩もあります(※現在は松が枯れてしまい、二代目の幼木が生えています)。
妙見山は気軽に登れる山で、山麓から歩いた場合でも中腹の妙見宮へは約30分で到着しますし、そこからさらに山頂へ30~40分ぐらいの道のり。
全国各地に『岩屋』と名のつく天然の洞穴がありますが、これほど度胸が試される通り抜け経験はなかなか他ではできないはず。ついでに瀬戸内の多島美も望めるという、二度オイシイ低山トレッキングが楽しめますよ!
ちょっと変わった瀬戸内観光を楽しみたいなら、ぜひ足を運んでみてください。
妙見山と妙見宮(開運の洞穴)
住所/香川県三豊市仁尾町仁尾己54
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR詫間駅より車で約20分
https://www.city.mitoyo.lg.jp/bunka/midokoro/5/3787.html
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
この記事が役に立ったらいいね!してね
関連キーワード
関連記事
この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
Hashtags
旬のキーワード