あなたの知らない『醤油画』の世界/讃岐醤油画資料館(香川県坂出市)

皆さんは、『醤油画』というものをご存知ですか?

讃岐醤油画資料館


以前にもお伝えした、香川県坂出市『四谷シモン人形館 淡翁荘』のすぐ隣にあるのが、『讃岐醤油画資料館』(旧・鎌田醤油本店内)です。
ここはその名の通り『醤油画』を多数展示してある場所。創立220年を超える鎌田醤油株式会社の敷地内にあります。
さて、ここで気になるそもそもの疑問。『醤油画』とは?

弘法大使から始まった『醤油画』の歴史

資料館の説明書きによると、『醤油画』は醤油で描かれた絵画のことで、平安時代に弘法大使により中国から日本に伝来した芸術とのこと。これは初耳!
言わずもがな、弘法大使は香川の善通寺生まれ。この資料館が存在しているのは醤油会社の敷地。
なるほど、そういう繋がりがあってここに開館されてているのですね。

古代から現代までの醤油画がずらり


館内には古代、中世、近代、現代までの様々な作品が。
…ん?これは曾我蕭白の『達磨図』?こんな茶色かった?

ん?岸田劉生の『麗子像』?これって油彩とかじゃなかったっけ…

ん?すごくちっさいけど、これ『ボクシング・ペインティング』で有名な現代美術家・篠原有司男さんじゃないですか?グローブについてるのは…醤油??
そろそろ怪しいぞ?とお思いの方もいらっしゃると思います。
そう、実はこの資料館…

美術家・小沢剛の壮大なパロディだった!


なんと一人の美術家・小沢剛氏の、架空の醤油パラレルワールドでした。
先述した醤油画の歴史も、これらの作品群も、まるっと全部小沢氏による創作物。
草間彌生、河原温、イサム・ノグチ、オノ・ヨーコ、秋山祐徳太子など著名な芸術家たちの作品を思いっきりパロディにしているのです。そう、醤油で。
なぜ醤油なのかは、受付の方もつゆ知らず。

小沢剛氏と鎌田醤油の運命の出会い

全ての始まりは、1999年。
福岡の美術館で、小沢氏の作品・醤油画と鎌田醤油株式会社の鎌田社長が偶然に出会ったことから始まります。
『醤油』に『弘法大師』という引き合わせ。しかもその全ては架空のパラレルワールドだと言う。その衝撃から鎌田社長はすぐに小沢氏と連絡を取り、数ヶ月後には『讃岐醤油画資料館』が開設されたのだそうです。
センスがある社長さんなんですね。

それにしても、全ての作品が醤油で描かれたとは思えないほどのパロディっぷり。
作品を見て一人ニヤつくのも良し、制作過程の匂いを想像してニヤつくのも良し。こんな色々な角度から楽しめる『讃岐醤油画資料館』に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
帰る頃には、あなたも醤油で絵が描きたくなっているかも?


讃岐醤油画資料館
所在地/香川県坂出市本町1-6-35
営業時間/10:00~16:00
開館日/木・土・日
電話/0877-45-1111
最寄駅/JR予讃線坂出駅
坂出駅へのアクセス
http://www.monkeyw.com/soy

瀬戸内Finderフォトライター 山田芽実

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山田 芽実

山田 芽実

香川生まれ。 高校卒業後、米国・京都・香川・東ティモールを経てまた香川在住。 地元のすてきさを改めて発見中。 絵を描いたり写真を撮ったりしています。

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