さっぱりしていて美味しくて。今治商店街のベーカリー、フランス屋のパンは毎日でも食べたいパン。/フランス屋(愛媛県今治市 今治商店街)

昭和40年創業。ベーカリーフランス屋

愛媛県今治市、今治商店街。2本並ぶ大通りのうちの1本『広小路』を真っ直ぐ進み、今治港から数えて3つ目の信号で右の路地に入っていくと…

昭和40年創業のベーカリー『フランス屋』はあります。
食パン1斤240円、フランスパン120円にバタークリーム入りは200円、ドーナツ70円。売られているのはこの4種類だけ。すべて税込の値段は、20年前からずっと据え置きです。

店内には創業時から使われてきたと言う備品が今も置かれ、子供の頃に戻ったような懐かしい雰囲気です。「小さい頃からここのパンを食べてきた」と話す地元の常連さんも通います。

『さっぱりとした』美味しさを

お店を営む日和佐明美(ひわさあけみ)さん。ご主人亡き後16年間は、1人でパンを焼き販売してきました。

「奥さんは5枚切り?6枚切り?」
食パンは買上ごとにスライスするのがフランス屋流。切る度に香ばしい香りが漂います。
「うちは本バター、卵も高いのをつこう(使って)とるけんね」、「いい材料を使わんとさっぱりとした美味しいパンはできん」と、明美さんは凛と教えてくれました。

『さっぱりとした美味しさ』の意味を理解したのは、帰って実際にパンを食べた時のこと。
フランス屋のパンに余計な甘みやべたつきはありません。仮に毎日食べても飽きの来ない、バターにもはちみつにもジャムにも合う味わいです。
自身も毎朝食パンを食べると言う明美さん。
「やっぱりどんな味なのか確かめてみんと。手作りやけん、温度や湿度で毎日味が変わるわ」

フランスパンと手作りバタークリーム

さてこちらはフランスパン。フランスパンと言ってもさほど固くなく、長さも20センチほどと短め。
「この方が食べやすくてお客さんが喜ぶんやないかな」と明美さん。
ご主人が修業時代、九州で学んだレシピを今も守っています。

バタークリーム入りはお願いするとその場でサンドしてもらえます。クリームももちろん手作り。パン同様くちどけのよい上品な味わいです。

ショーケースの真ん中に置かれているのがドーナツ。表面にまぶした砂糖は口の中で甘く弾け、さっくりとした生地とベストマッチです。
卵以外の水分は入れないのであまり味が変わらないのだそう。お土産にも旅行中のおやつにもおすすめです。

ドーナツをまとめ買い

そしてこのドーナツ、やはりお土産なのかまとめ買いしていくお客さんも。
「うちは数も少ないしそう混まん。取材してもらうのが申し訳ないわ」と笑う明美さん。
いえいえ、ご謙遜を。取材中も順番に常連さんはやって来て気がつけばショーケースに並ぶ品数もだいぶ減っていました。

1人になってから16年、決まって朝6時からパンを仕込み焼き続けていた明美さん。
「1人でできる範囲で」作る手づくりの品のため数量は限定。ドーナツは9時頃から、食パンとフランスパンは10時頃からお店に並びます。買い逃すことのないよう、どうぞお早めに。


フランス屋
所在地/愛媛県今治市共栄町3-3-1
最寄り駅/JR今治駅、今治港
今治駅へのアクセス
営業時間/9時~19時
休/ 日曜日・祝日
電話/0898-22-3294
P/無

瀬戸内Finderフォトライター 増田 薫

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増田 薫

増田 薫

愛知県岡崎市出身。ライター/詩人。 詩とエッセイのワークショップ『ほし紡ぎ/https://hoshitsumugi.wordpress.com/』運営。 東京、神奈川での学生/社会人生活を経て、夫と息子、家族3人で四国へ引っ越し10年目になりました。愛媛県の島々を中心に、地元に息づくとっておきのスポットをひとつひとつ丁寧にレポートさせていただきます。 愛媛、素敵なところです。どうぞいらしてくださいね。

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