CNNの世界七大サイクリングルートにも選ばれた、しまなみ海道サイクリングルート。
『因島水軍スカイライン』は、そのしまなみ海道サイクリングルートで通常右に進むところを逆の左に進むとたどり着く、自然に包まれた村上海賊ゆかりの地を巡る道です。
いつもは右に行く道を左に進んでみる。そんな単純なことが旅の楽しみを導き出すこともあるのです。
海沿いの道に峠と集落が連続!
まず尾道から向島を通り抜け、因島へ。因島大橋を下ってサイクリングルートとは逆の左に曲がります。
ここから因島水軍スカイラインまではフラットな道を約3㎞。
干潮時のみ浜辺とつながる道が現れる双子の島・八重子島(やえごじま)を左に見て海沿いを走ります。
昔は塩田だったという平坦な地域を通り抜け、ここから『因島水軍スカイライン』に入ります。
道は、因島東岸の山の中腹をゆるやかに上っていきます。まずは足慣らし。
標高50m、最初の峠を抜けて辿りつくのは、鏡浦(かがみうら)という集落。
ここには、穏やかな漁港と厳島神社があります。
道沿いに『鏡浦』と手書きしたバス停。のんびりといい味を出しています。
『因島水軍スカイライン』は一気に空へ!
次の椋浦(むくのうら)の集落へ向け、細い道を上っていると、愛媛県の離島・百貫島が遠くにぽつんと見えます。
この島には明治時代に灯台が建設され、志賀直哉の『暗夜行路』には『その灯台の光は、向島を越え、遠く尾道の町まで届いた』と記してあります。
ほら、水平線も見えますよ。
坂道をゆるゆると下っていくと椋浦。ここは、中世因島村上水軍に起源する『法楽おどり』で有名です。
鉦や太鼓を叩き、剣をかざし掛け声に合わせ飛び踊る夏の踊りです。
椋浦から再び坂を上っていきます。ここらでちょうど中間地点、海沿いにある木陰の休憩所でひと休み。
海に向かってクラリネットを吹いている人もいます。
この後も上り坂をじわじわと上り続けて、標高は100mを越えます。
一段と高く見渡せる眩しい海と空、潮風は心地よく頬をなでます。
そして峠まで上ると、約1.4kmのダウンヒル!あっという間に三庄(みつのしょう)集落へ着きます。
三庄には、NHKの朝のドラマに登場したカラフルな造船所があります。
ここは尾道と向島を結ぶ渡船もつくっています。
スーパーもあるので、少し栄養補給もいいでしょう。
悲恋の海、夢の海
カラフルな造船所のすぐ脇を通って、一車線の細い細い道を上った先にあるのが地蔵鼻。
海岸の石仏には若い男女の悲恋のストーリーが残っています。
満潮時には石仏は海の中、見ることはできません。
そして地蔵鼻の上の高台に、村上海賊の城跡・美可崎城跡があります。
ここからの眺めと海風の心地よさは、しまなみ海道の島々でも屈指のもの、ついつい長居してしまいます。
ほどよい疲れの中、ぼんやり海を眺めていると、どんな気持ちで村上海賊はこの海を見ていたのかな?
目の前に広がる海と空についそんな思いをはせてしまう『因島水軍スカイライン』です。
瀬戸内Finderフォトライター Akira Munechika
2017年秋、しまなみ海道を楽しむサイクリング大会が開催されます!!
『瀬戸内しまなみ・ゆめしま海道サイクリング大会2017』が平成29年11月26日(日)に開催されます。スタートは尾道・今治からの各3コース。初心者の方、ご家族・お子様連れでも楽しめる多彩なコースで、瀬戸内の島々と海を存分に体感してください。※大会は終了しました。
詳細はこちらから→http://setouchi-shimanami-yumeshima.com
お問合せ:一般社団法人しまなみジャパン(Tel:0848-22-4073)
<大会概要>
●開催日時/平成29年11月26日 7:00~16:30(受付時間を含む) 雨天決行
●参加対象年齢/小学校4年生以上(小・中学生は、保護者同伴の参加のみ可)
●参加定員
広島県尾道市(向島運動公園)スタート 1,000名
愛媛県今治市(サンライズ糸山)スタート 1,000名
●大会スタイル
レースではなくサイクリングを楽しむ走行イベント
●募集方法
各コース、お申込先着順。定員になり次第終了
(1)インターネット/公式サイト http://setouchi-shimanami-yumeshima.com
公式サイトのエントリー専用ページより申込み(スポーツエントリー)
(2)電話/0570-550-846
(スポーツエントリー受付専用ダイヤル/平日10:00~17:30、土日祝除く)
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