『豊臣秀吉や伊藤博文公も厚く信仰した宮島屈指のパワースポット』の記事でご紹介した大聖院は、実は地蔵巡りができる寺院としても有名です。
大聖院で見つけたらぜひ手を合わせておきたい、有難いお地蔵さまたちをご紹介します。
愛らしいしぐさは有難い戒めの意味
まずはこちらから!
耳に手をあて、いかにも聞き上手な『愚痴聞き地蔵』。
『愚痴』とは読んで字のごとく、愚かな行為という意味。
自身の愚かさを周りの人に話してしまうのは本来罪作りなこと。
(だって愚痴を聞いて気持ちのいい人はいませんよね)
だからお地蔵さまに聞いて許していただきましょう、ということなのだそうです。
寺務所にも『ぐち聞きわらべ』がおられました。
ここには愚痴を書き込むノートまであります。
たまに外国人観光客も愚痴を書き込んでいるそうです。
今どきはお地蔵さまも何ヵ国語も聞き分けないといけないから大変ですね。
三猿でおなじみのこのポーズ。皆さんは何を感じとりますか?
『悪いことは見たり、聞いたり、言ったりしないほうがいい』ですよね。
実はもう一つ。
『人は自分というフィルターを通して情報を歪曲してしまう。正しく見て、聞いて、真実を伝えるよう努めなさい』という戒めの意味もあるそうです。
ご利益あり!ありがたいお地蔵さまたち
やけにニンマリとしたお地蔵さんがいると思ったら、手に持つ金色の束には『壱萬円』の文字が!
どうやら金運のお地蔵さまのようです。
ここはしっかり手をあわせておきました(笑)。
こちらは圧巻の『五百羅漢』。
お釈迦様の500人の弟子がモデルだそうで、1つとして同じお顔、しぐさはありません。
自分に似たお顔の羅漢様が見つかると願いが叶うともいわれているそうですよ。
こちらは『アリガトウ地蔵』『ハイ地蔵』『ニッコリ地蔵』『キビキビ地蔵』『スイマセン地蔵』『ドウゾ地蔵』という6体のお地蔵さんたち。
『六波羅蜜地蔵』といって、悟りを得るための6つの心(布施・持戒・忍耐・精進・禅定・智慧)を表しているそうです。
こちらは『読み地蔵』『書き地蔵』『そろばん地蔵』。
もちろん、学業成就の功徳あり。
これはさっそく、わが子を連れて来なければ!!
こちらは『十二干支地蔵』。
それぞれ趣向を凝らした方法で干支をそばに置いたり抱えたりしてとってもユニーク。
自分の干支の地蔵を見つけてお参りすると、功徳があるそうですよ。
いかがでしたか?
私も取材しながらお地蔵さま一つひとつに手を合わせていたら、なんだか心がスッキリしてきました。
いろいろな気づきを与えていただいたからかもしれませんね。
秋には紅葉も美しい宮島弥山大聖院。
ぜひお出かけになって、お地蔵さまに手を合わせてみてはいかがですか?
スッキリと秋晴れのような心になれますよ。
宮島弥山 大聖院
住所/広島県廿日市市宮島町210
アクセス/宮島フェリー桟橋より徒歩約30分
開門時間/8:00〜17:00 ※閉門は状況判断
電話/0829-44-0111
拝観料/境内自由
http://www.galilei.ne.jp/daisyoin/index.html
瀬戸内Finderフォトライター イソナガアキコ
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この記事を取材したフォトライター
イソナガ アキコ
約10年のWEBディレクター業ののち、2014年よりフリーライター。 撮影を含む仕事も増える中、カメラ熱も上昇中。 2019年、インディペンデントな本屋さんを応援する「あいだproject」を創立。 本や本屋を起点にしたイベントをあれこれ妄想しては実行中。 URL/https://isonaga.wixsite.com/aidapress
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