宮島最古の寺院といわれる大聖院は、弘法大師空海が開基したとされる歴史ある寺院。
あの豊臣秀吉や伊藤博文公が厚く信仰したのにはちゃんと理由がありました。
大聖院に数あるパワースポットの中からおすすめのスポットと正しい参拝方法をご紹介します。
階段を登るだけで有難い御利益が!
大聖院があるのは、宮島フェリー桟橋から30分ほど歩いた、弥山のふもと。
外界との境目となる仁王門をくぐると…
まずは御成門(おなりもん)まで続く階段の手すりに注目!
これは大般若経筒というもので、カラカラとまわしながら登ると経文を読んだのと同じご利益があるといわれています。
御成門をくぐったら、まずは本堂の勅願堂(ちょくがんどう)にお参りを。
ここには豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に海上安全と必勝を祈願したといわれる念持仏、波切不動明王が安置されています。
入口の両脇に並ぶ十六善神たちが、大般若経(だいはんにゃきょう)とその経を唱える人を守護しています。
招福の仏様『目出しダルマ』『愛染明王』
大聖院の広い敷地の中には、ありがたい功徳を授けてくださるという仏像や観音像がいくつもあります。
こちらはダルマ大師がモデルの目出しダルマ。
厳島神社の御本地仏、十一面観世音菩薩が祭られている観音堂に鎮座しています。
さすると開運招福、心願成就に通じるといわれています。
こちらは大愛(大いなる愛)の仏様、愛染明王です。
実は、仏教では『愛』は苦悩の源であるとされ、『欲』とともに戒めるべきもの。
しかしこの愛染明王は愛と欲を智慧の光で浄化し、大愛と大欲に昇華してくれるのだそうです。愛ということから縁結びの仏様として有名ですが、由来を知ってお参りすれば愛染明王が持つ本来のパワーも感じることができそうです。
パワースポットの大本命『大師堂』
大聖院を開基した弘法大師空海が祀られている大師堂は、大聖院で一番有名なパワースポット。
大師堂の裏手にある一願大師に1つだけお願い事をすると願いが叶うといわれていますが、これがかなりの確実で叶うと評判です。
大師堂の地下にあるもう一つのパワースポットが『遍照窟』です。
足元に四国八十八カ所の札所の砂が埋められていて、『お砂踏み』をするとお遍路参りをしたのと同じご利益があるといわれています。
全国唯一の鬼神が祀られている『摩尼殿』
弥山の守護神である三鬼大権現が祀られている『摩尼殿』(写真左)も見逃せないパワースポット。
三鬼大権現は偉大な神通力を持つといわれ、あの伊藤博文公も厚く信仰されていました。
『摩尼殿』はその外観もとても美しく、迫力ある龍や獅子の隅木彫刻は必見です。
大聖院は寺院ですが、『摩尼殿』は権現様が祀られているため、ここだけ『二礼二拍一礼』で参拝します。
御朱印の本来の意味とは?
ブームにもなっている御朱印。もちろん大聖院にもあります。
参拝した証としていただくという方も多いようですが本来はお経を納めた証しにいただくもの。(ちなみにお寺では『御朱印帳』ではなく『納経帳』といいます)
御朱印をいただく場合は、参拝(納経)を終えてから、寺務所に『納経帳』を持参してくださいね。
宮島の観光スポットとしても、国内外の観光客に人気の宮島弥山大聖院。
正しくお参りしてパワーをたくさんチャージしてくださいね。
宮島弥山 大聖院
住所/広島県廿日市市宮島町210
アクセス/宮島フェリー桟橋より徒歩約30分
開門時間/8:00〜17:00 ※閉門は状況判断
電話/0829-44-0111
拝観料/境内自由
http://www.galilei.ne.jp/daisyoin/index.html
瀬戸内Finderフォトライター イソナガアキコ
この記事が役に立ったらいいね!してね
関連キーワード
関連記事
この記事を取材したフォトライター
イソナガ アキコ
約10年のWEBディレクター業ののち、2014年よりフリーライター。 撮影を含む仕事も増える中、カメラ熱も上昇中。 2019年、インディペンデントな本屋さんを応援する「あいだproject」を創立。 本や本屋を起点にしたイベントをあれこれ妄想しては実行中。 URL/https://isonaga.wixsite.com/aidapress
Hashtags
旬のキーワード