超巨大な目玉アートも!尾道と福山・鞆の浦が舞台の現代アートイベント/海と山のアート回廊(広島県尾道市)

芸術の秋、注目のイベントが尾道と福山・鞆の浦で開催されています。
その名も『海と山のアート回廊』。尾道の千光寺公園から離島の百島を経由し福山の鞆の浦へ。備後の海と山をぐるりと繋ぐように現代アートが点在しています。今回は尾道市内の3つの会場をご紹介します。
開催期間は2017年9月16日~11月12日。ぜひお早めにお出かけください!

アート回廊①『西御所県営上屋3号倉庫』

尾道駅から歩いて10分。『ONOMICHI U2』の並びにある『西御所県営上屋3号倉庫』では、百島を拠点にアートで地域の在り方を創造するART BASE百島による、日本の『分岐点』を考える美術展『CROSS-ROAD2』を開催中です。

重々しい倉庫の入り口に立つと、2014年の『CROSS ROAD』展で発表した原口典之氏の原寸サイズの米戦闘機『F-8E CRUSADER』の尾翼が目に飛び込んできます。

機体の中は空洞。エンジンもなく機能が剥奪された空っぽの戦闘機は、凶暴性の『不能』を表象しているそうです。

そして柳幸典氏の新作『Project God-zilla』。

現在開催中の『ヨコハマトリエンナー2017』でも展示されている『Project God-zilla』が過去最大のサイズで尾道に上陸。
放射能により巨大化したGod-zillaの眼球に映るのは、太平洋で米、英、仏により308回繰り返し行われてきた水爆実験の映像です。

原口典之氏の米戦闘機と柳幸典のGod-zillaの対峙からは、歴史の教訓をみつめ、未来に対してどういう選択をし、どのような責任を果たしていくのかを考えさせられます。

西御所県営上屋3号倉庫
所在地/広島県尾道市西御所町5-25
電話番号/0848-73-5105
営業時間/11:00~17:00
休館日/月・火
※会期は12月3日(日)まで
http://www.arthiroshima.jp/

アート回廊②『アートベース百島』

尾道港から高速船に乗ること25分。1周15キロほどの小さな島に『アートベース百島』があります。

会場の『アートベース百島』は閉校になった中学校舎をリノベーションし、校舎内に柳幸典氏をはじめとする様々なアーティストたちの作品が展示されています。

原口典之氏の『物生I』。
外気の影響を受けず、波風が立たない廃油に映し出された鏡像に、床下にもうひとつの世界が広がるような錯覚を覚えます。あまりにも奇麗な鏡面になっているため、思わず触れてしまうお客様がいらっしゃるそうです。
常設展示としては世界に2つしかない貴重な作品です。

柳幸典氏の『ワンダリング・ミッキー』。
旧中学校の敷地内にある体育館に常設展示されている作品。500本のドラム缶に囲まれ、星条旗柄のスチールフレームを、化石燃料が尽きるまで回し続ける車の姿は圧巻。これだけ大きなアート作品を展示できる場所は、日本でも限られているそうです。

岩崎貴宏氏の『アウト・オブ・ディスオーダー(万物流転)』。
綿とタオル、そして細い髪の毛でアートベース百島から見える百島の地形と、対岸の造船所などの景色を再現しています。

アートベース百島にはご紹介した作品以外にも多数のアートが展示されています。またアートベース百島から歩いて10分のところには『旧百島東映劇場』を改修した『日章館』、歩いて15分ほどの福田地区には約1.6メートルの風呂釜がある『五右衛門風呂の家』など魅力的な展示がありますので、百島へ起こしの際にはあわせてご覧ください。

アートベース百島
所在地/広島県尾道市百島町1440
電話/0848-73-5105
営業時間/10:00~17:00
休館日/月・火・水
※会期は12月3日(日)まで
http://www.arthiroshima.jp/

アート回廊③『尾道市立美術館』

尾道市立美術館では『海と山のアート回廊』の会期中、草間彌生から、さわひらき まで日本を代表する芸術家の厳選された絵画・彫刻・写真や映像作品など約40点が展示されています。日本の現代アート展では、海外のアーティストの作品中心で構成されることが多いのですが、今回は日本のアーティストが中心。普段触れる機会の少ない魅力的な作品に接することができる機会ですので、尾道に来られる際には、ぜひ足を運んでいただければと思います。

尾道市立美術館
所在地/広島県尾道市西土堂町17-19
電話番号/0848-23-2281
会場時間/9:00~17:00

期間限定のガイド付きクルーズも!

期間中、作品が展示された島々をめぐる『海と山のアート回廊クルーズ』が催行されます。これにより定期航路では周遊が難しい場所へも効率的に移動ができます。また全てのツアーで作品のガイドがあるのも嬉しいところ。
10月中旬には鞆の浦・鞆の津ミュージアムでも作品の展示が始まります。詳しくはホームページでご確認ください。
2017年、芸術の秋に尾道・福山でアートを巡ってみませんか?


海と山のアート回廊
会期/9月16日~11月12日
会場/尾道市立美術館、浄土寺、西國寺、尾道本通りyumenemiギャラリー、旧絵のまち館、アートベース百島、五右衛門風呂の家「乙 1731」、鞆の津ミュージアム
問い合わせ/090-7506-0011
http://www.arthiroshima.jp/
※会場により会期が異なります。

瀬戸内Finderフォトライター Yusuke Minami

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Yusuke Minami

Yusuke Minami

1981年生まれ、鹿児島出身、福山市在住 全日本プロレスの運営スタッフとして各地を飛び回っていたとある日、広島県福山市鞆の浦の景色に惹かれたことをきっかけに福山に移り住みました。2013年より福山コロナワールドにて『真・さかもと整体館』の代表、整体師をしています。その傍ら写真で備後地域の魅力を発信する『備後の街かど写真』の運営もしています。 備後の街かど写真 http://bingo-fukuyama.com

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