初めてのサイクリング大会にオススメ!『瀬戸内しまなみ・ゆめしま海道サイクリング大会2017』/しまなみ海道(愛媛県今治市)

みなさん、サイクリング大会に参加されたことはありますか?
未経験の人は「ハードルが高いのでは」と感じるかもしれませんが、「自転車はまだ初めたばかり」という人や「子ども連れで楽しみたいな」という人でも楽しめるサイクリング大会が、この秋開かれます。それが、『瀬戸内しまなみ・ゆめしま海道サイクリング大会2017』。

尾道市と今治市がそれぞれ開催していたサイクリング大会を統合し、初級者から上級者まで楽しめる大会となりました。サイクリストの聖地として名高い瀬戸内は、整備された道路、海の向こうに浮かぶ島々と橋がおりなす景観美が特徴です。初心者や中級者だからこそ、まずは最高のサイクリングロードがある瀬戸内で走る楽しさを味わってみてはいかがでしょう?
コースは大きく分けて3種類。体力に合わせて選ぶことができますよ。
【尾道コース(向島運動公園スタート~しまなみ海道方面)】尾道80コース/尾道60コース
【上島コース(向島運動公園スタート~ゆめしま海道方面)】上島60コース
【今治コース(サンライズ糸山スタート~しまなみ海道方面)】今治70コース/今治50コース/今治30コース
このうち、『尾道60コース』『上島60コース』『今治50コース』『今治30コース』は小学4年生から参加することができます(小・中学生は保護者同伴)。
今回は、【今治コース】を実際に走ってみました。

『サンライズ糸山』からいざ出発!!

しまなみ海道・今治側のサイクリングの起点と言えば、ここ『サンライズ糸山』。この下にある駐車場から30㎞、50㎞、70㎞の3つのコースがスタートします。
30kmのコースは、『よしうみバラ公園』(大島)までの往復、50kmのコースは、『マリンオアシスはかた』(伯方島)までの往復、70㎞のコースは、『多々羅しまなみ公園』(大三島)までの往復となります。

世界初の三連吊り橋を越えて『大島』へ

今治側からループ橋をぐるっと回って、『来島海峡大橋』に入ります。
来島海峡大橋はひとつの橋のように見えますが、実は3つの吊り橋が続いています。
この橋の下を、1日約1000艘の船が行き来するとのこと。
高さ65mの橋の上から青い海と緑の島々を眺めながら走っていると、あっという間に今治から最初に渡る島『大島』へ着きます。

大島に入ってしばらくは、先ほど渡ってきた『来島海峡大橋』を横目に、海沿いの道を走行。
ずっと眺めていたくなる、美しい絵画のような風景が続きます。

造船所のすぐ脇を通り抜けてしばらく進むと、『よしうみバラ公園』に到着。ここはサイクリング大会当日、休憩所となるエイドステーションが開設されます。
当日は、飲み物やミカンなどのフルーツが用意されるそうです。ここで、水分や栄養を補給してパワー回復。
取材時、園内のバラは、ちょうど刈り込んだばかりでお花がほとんどありませんでしたが、お店の人によると「バラの最盛期は5月と11月上旬あたり」とのこと。
サイクリング大会当日の11月26日は、バラが見られそうですね。
『今治30コース』は、このバラ公園で折り返しです。

海賊の本拠地を抜け『伯方島』へ

ここからは50kmコースと70kmコース。
大島の坂を越えると、目の前に能島(のしま)が見えてきます。
この島は、小説『村上海賊の娘』でも有名になった村上海賊の本拠地。
能島のまわりは、潮の流れがとても速く複雑です。自転車で走っていても、荒々しい海面の動きを間近に感じることができます。

伯方島に入って1㎞ほど走ると、エイドステーションの『マリンオアシスはかた』に着きます。
伯方島といえば、塩!そう、ここの名物は塩ソフトクリームです。サイクリストが行列を成していることもしばしば。
目の前のビーチで、きらきらと輝く海を見ながら食べるソフトクリームは格別。ここまでの疲れも吹き飛びます。
『今治50コース』は、この『マリンオアシスはかた』で折り返しです。

可愛いアーチ橋を渡り『大三島』へ

さあ、ここからは70kmコース。
伯方島から大三島へ渡ります。丸くて小ぶりで可愛いらしいこのアーチ橋が、『大三島橋』。
実はこの『大三島橋』こそ、しまなみ海道で最初につくられた橋です。しまなみ海道の長く大きい橋の中では、こぢんまりと独特の存在感を見せています。小さい橋ですが、この橋の眺めの良さと走りやすさ、心地よさは他の大きな橋たちにまったくひけをとりません。

大三島に入ると、5kmほど平坦な快走路が続きます。その進行方向右手にあるのが、村上海賊の城跡『甘崎城(あまざきじょう)跡』です。
ここは年に数回、大きく潮が引くと大三島から約160m沖の島まで歩いて行けるようになります。
潮が引いた海は、川の浅瀬のような感じで、小さなお子さま連れのご家族でも遊べる楽しいスポットです。

そして、今治70㎞コースの折り返し地点の『多々羅しまなみ公園』に到着です。ここもエイドステーションです。
目の前の多々羅大橋を越えるとそこはもう広島県、今治から愛媛県の県境まで自分の力で走って来たことを実感できます。自分の力で走って来たあなたはもう立派なサイクリスト、敷地内にある『サイクリストの聖地碑』で記念写真を撮りましょう。多々羅大橋をバックに自転車と一緒に記念写真をパチリ。

無理なく走れる距離を徐々に伸ばしていくのが、長い距離を走る秘訣です。エイドステーションやサポート体制が整ったサイクリング大会への参加は、そのきっかけづくりになると思います。そしていつかは、今治から尾道までのしまなみ海道縦走も夢ではなくなるはず。ぜひチャレンジしてみてください、その達成感はきっと何物にも代えがたいものですよ。


よしうみバラ公園
所在地/愛媛県今治市吉海町福田1292
電話/0897-84-2111(代)
営業時間/自由(よしうみバラ苗販売所は9時〜16時)
休/無休
P/普通車100台
サイト/http://www.city.imabari.ehime.jp/kouen/yosiumi/index.html

瀬戸内Finderフォトライター Akira Munechika

この秋、しまなみ海道を楽しむサイクリング大会が開催されます!!

『瀬戸内しまなみ・ゆめしま海道サイクリング大会2017』が平成29年11月26日(日)に開催されます。スタートは尾道・今治からの計6コース。初心者の方、ご家族・お子様連れでも楽しめる多彩なコースで、瀬戸内の島々と海を存分に体感してください。お申し込みは平成29年10月31日(火)まで。
詳細はこちらから→http://setouchi-shimanami-yumeshima.com/
お問合せ:一般社団法人しまなみジャパン(Tel:0848-22-4073)

<大会概要>
●開催日時/平成29年11月26日 7:00~16:30(受付時間を含む) 雨天決行
●参加対象年齢/小学校4年生以上(小・中学生は、保護者同伴の参加のみ可)
●参加定員
広島県尾道市(向島運動公園)スタート  1,000名
愛媛県今治市(サンライズ糸山)スタート 1,000名
●大会スタイル
レースではなくサイクリングを楽しむ走行イベント
●募集方法
各コース、お申込先着順。定員になり次第終了
(1)インターネット/公式サイト http://setouchi-shimanami-yumeshima.com/
公式サイトのエントリー専用ページより申込み(スポーツエントリー)
(2)電話/0570-550-846
(スポーツエントリー受付専用ダイヤル/平日10:00~17:30、土日祝除く)

大きな地図を見る>

この記事が役に立ったらいいね!してね

関連キーワード

関連記事

この記事を取材したフォトライター

宗近 朗

宗近 朗

ものづくりと旅を愛するのんきなライター。 日々、せとうちの「余白」と空気感を世界へ伝えたいと妄想中。尾道在住。

Hashtags

旬のキーワード

「サイクリング」のランキング

「サイクリング」の記事はまだまだあります

サイクリング一覧

Release

瀬戸内リリース

Ranking

記事ランキング

Keyword

人気のキーワード

Hashtags

旬のキーワード

Features

特集

特集一覧
こちらもおすすめ
「瀬戸内Finder」のウェブサイトがリニューアルオープンしました!
この度、当機構が運営する国内向け観光サイト「瀬戸内Finder」が新たな姿でリニューアルオープンしました! 「瀬戸内Finder」の記事だけでなく、せとうちの観光スポット情報などの掲載も予定しております!
PAGE TOP