旧閑谷学校は岡山県を代表する紅葉名所!
『閑谷学校』(しずたにがっこう)は、江戸時代前期(1670年)に岡山藩主・池田光政によって創建された日本最古の庶民のための学校。
武士だけではなく庶民にも広く門戸を開いていたのは当時としては極めて珍しく、『旧閑谷学校』として国の『特別史跡』に指定されており、2015年には『日本遺産』にも認定されました。
敷地内にある2本の巨大な楷(かい)の木は『旧閑谷学校』のシンボル。中国山東省の孔子廟から持ち帰った種子から成長したもので、孔子にちなんで『学問の木』と呼ばれています。
11月初旬ごろになると2本の楷の木が黄色と紅色に色付き、敷地周辺の紅葉と共に岡山県を代表する紅葉スポットの一つとして毎年多くの観光客が訪れます。
国宝に指定された講堂もシンボルの一つ!
また『旧閑谷学校』のシンボルとして最も有名な建物が、国宝に指定されている『講堂』。備前焼を応用した屋根瓦が美しい入母屋造り(いりもやづくり)、しころ葺きの建物で、閑谷学校の学問の中心をなす、まさに『学問の殿堂』。
国宝の講堂は体験学習に活用されていて、床板は現在でも生徒たちによって鏡のように磨かれており、火灯窓(かとうまど)から入る光をやわらかく反射させています。
学習プログラムは江戸時代から行われてきた学習形態そのままに、講堂の中で『円座』の上に正座して『論語』の朗読などを講師と共に行う約2時間の学習体験で、小・中・高校生はもとより、一般・高齢者の方も参加可能です。
(※事前予約が必要で5名から参加可能。旧閑谷学校の施設使用料の他に、高校生以上320円、小・中学生80円の受講料が別途必要)
敷地を取り囲む石塀や門も300年以上の歴史を経て現存する貴重なもので、共に国の重要文化財に指定されています。
レトロな雰囲気の資料館も必見!
旧閑谷学校の敷地の最奥には、レトロな雰囲気の建物があります。
この建物は明治時代に『私立中学閑谷黌』の本館として建設された校舎で登録有形文化財に指定されており、現在は『資料館』として利用されています。
建物の中はどこか懐かしく郷愁に誘われるような雰囲気で、窓の外に見えるモミジの木々ともよく調和しています。
各部屋には旧閑谷学校の貴重な資料が展示されています。
江戸時代の創建から300年以上を経た現在も、学問の聖地としての歴史を受け継ぐ『旧閑谷学校』。
紅葉の見ごろは例年11月上旬~中旬。紅葉した楷(かい)の木の葉を使ったしおりも、学力向上・合格祈願のグッズとして人気を集めていますので、要チェックです!
特別史跡 旧閑谷学校
住所/岡山県備前市閑谷740
電話/0869-67-9900(保存会事務局) 0869-67-1436(史跡受付)
開門時間/9時~17時
定休日/12月29日~31日
入場料/大人(高校生以上):400円、小中学生:100円、65歳以上:200円
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR吉永駅から車で約10分
例年の紅葉時期/10月下旬~11月中旬
http://shizutani.jp/
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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