山口県下関市街地より海岸線を車で30分ほど走ったところに『下関の奥座敷』と言われる川棚温泉があります。
その温泉街の中ほどに佇むレトロで風情のある旅館で出されている瓦そばが絶品との噂を聞き、本日はテンション高めでやって来ました。
国の登録有形文化財『玉椿旅館』
大正12年創業の玉椿旅館。
さわやかな風を受けてなびく味わい深い暖簾が、国の登録有形文化財になっている建物と調和し、レトロ建造物好きの心をくすぐりまくります!
た、太鼓で知らせるシステム?
暖簾をくぐると、もうそこはレトロ世界への入口です。時代を感じさせる置物や時計を始めとした調度品の数々が迎えてくれます。そして来館を知らせるために『太鼓を二度たたく』システムです。思わず頬の緩んでしまう風情のある心配りに感心してしまいます。
大阪相撲の十両力士が引退後に開業
これまた、レトロなロビー。
館内にはおすもうさんにまつわるアイテムや螺鈿細工の工芸品など歴史を感じさせるものが沢山あります。
新横綱が誕生する度に増築されたという各部屋には、新横綱の名前が付き、手形も飾られています。お食事の間は『鳳』でした。
手間暇を惜しまず、1枚ずつ焼くこだわり!
お食事の部屋にも沢山のレトロなアイテムが置かれています。
お部屋の中を鑑賞しながら待っていると、『瓦そば』が運ばれて来ました!(写真は3人分、2名〜要予約)
2人の場合も2人分が1枚の瓦に乗っています。1枚の瓦からシェアしながら食べるスタイルですので、初めて瓦そばを食べる方はびっくりしないでくださいね。
パリパリになった茶そば、甘辛味の牛肉、錦糸卵、海苔の絶妙な組合せで、こだわりの秘伝のつゆ(ダシが利いていて本当に美味しい)につけて食べる瓦そばは、今まで食べた瓦そばとは全くレベルの違う美味しさでした!こちらでは、同時に何枚も焼くのではなく、1枚ずつ瓦そばを焼いていくそうで、そういう丁寧なお仕事ぶりが味にも反映されているのかも知れません。
お料理のご担当は大女将ということで、他のお料理もどれも美味しく、これからの季節は、ふぐコースもオススメだそうです。
玉椿旅館さんは、大女将・女将・若女将と3世代で切り盛りされております。若女将は、多才で、ご自分でオリジナルキャラも作り『おすもうさんがつくった宿』としてブランディングしています。レトロな旅館の雰囲気を壊すこと無く、新しいセンスで風を取り入れている様子がとても素敵でした。オリジナル手拭いもとてもカワイイです!
玉椿旅館には格天井の大広間があります。その広さ何と80畳!最近はイベントなどでも使われるそうです。天井は、中心部分が一段高くなっている格式の高い折上格天井になっていて、レトロなシーリングファンや照明がついています。流石は国の登録有形文化財の風格です。お願いすれば、いつでも見学させて貰えるそうです。
満月の夜にOPENする『満月バー』
この日は、満月の夜のみに開催される『満月バー』の日でした。1階のレトロなロビーの調度品に囲まれ呑むお酒は、月のパワーも借りて更に味わい深くなることでしょう。
割烹着を着た若女将によるサーブも『満月バー』の世界観を盛り上げています。
国の登録有形文化財のレトロ旅館で食す『絶品瓦そば』。
瓦そばを食べた後、ゆったりと立ち寄り湯に入って帰るのも良いですね。
是非、一度体験してみてください。
玉椿旅館
所在地/山口県下関市豊浦町大字川棚5132
最寄り駅/JR川棚温泉駅 タクシー5分 徒歩20分
川棚温泉駅へのアクセス
車/中国自動車道・小月ICより約20分、下関ICより約40分
営業時間/11:00〜15:00(水木休み)
電話/083-772-0005
http://tamatsubakiryokan.com
Facebook/https://www.facebook.com/tamatsubaki.ryokan/
瀬戸内Finderフォトライター やすむろ ヨシヒサ
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やすむろ ヨシヒサ
やすむろ ヨシヒサ / フォトライター グラフィックデザイナー/プランナー 全国18地域に拡がるみんなの移住計画ネットワーク『山口移住計画 』代表。 山口県を中心に様々なマチ・ローカル界隈に関わり、県内外にネットワークを構築。 Iターンだからこそ見えてくる景色やモノコトを丁寧にお届けします! ウェブサイトデザイン〜パッケージデザインまで、トータルブランディングも承ります! ヤスムロプラン http://www.yasumuro-plan.net
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