廃線跡に整備されたサイクリングロード!
『風の道』は岡山県南部に位置し、廃線となった旧下津井電鉄の軌道跡地に整備された約6.3kmの歩行者・自転車専用道。途中に雄大な瀬戸大橋を望める区間があり、サイクリストに人気のコースとなっています。
最寄のJR児島駅周辺ではレンタサイクルも借りられますので、誰でも気軽にサイクリングを楽しめます。
今回はJR児島駅から歩いてすぐの『倉敷市児島産業振興センター』で電動アシスト付自転車を借ります。利用料金は1回500円で、営業時間は9:00~17:00まで。児島駅の改札近くにもレンタサイクルセンターがありますが、営業時間が長いのでこちらで借りる方が少しお得。
それでは出発!
まずは『風の道』の起点となっている旧児島駅へ。金・土・日曜日および祝祭日なら、このまま旧駅舎内を通り抜けて『風の道』へ入っていけます。
(※他の日は北へ少し迂回して、駅の裏側から風の道へ入ります)
『風の道』の序盤は市街地の中を走るのですが、下津井電鉄の駅の跡地にはホームや駅看板がそのまま残っていて、かつての風情が感じられます。
雄大な瀬戸大橋を眺めながら走る!
やがて市街地を過ぎると登り坂となりますが、電動アシスト付自転車なので苦もなく進めます。
旧琴海(きんかい)駅付近にさしかかると瀬戸内海とそこに浮かぶ島々が見えてきて、素晴らしい眺めに感動!
さらに『風の道』のハイライトは、何といっても旧鷲羽山駅付近からの眺望。駅の跡地自体が『瀬戸大橋』を見下ろす絶好の展望台になっていて、ここに自転車を停めて『鷲羽山』へも登っていけます。
旧鷲羽山駅から先も、しばらく瀬戸大橋を横目に見ながら走ります。もし自動車で来ていたら、ここに瀬戸大橋の絶景ポイントがあることに気づかないでしょう。サイクリスト(と歩行者)だけが見られる景色です。
いよいよ終点の旧下津井駅へ!
旧鷲羽山駅から先は徐々に坂道を下っていくのですが、うっそうとした森の中を通る区間も。サイクリングロードに沿って多様な景色が見られるのも『風の道』の魅力の一つです。
坂を下りきると、いよいよ『風の道』の終点である旧下津井駅に到着!
かつての下津井電鉄線の終着駅でもあり、1991年の廃止後も客車8両と貨車3両が保管されていて、ホーム跡から間近に見学できます。
旧下津井駅は海岸からもすぐ近く。ぜひ下津井地区の漁港めぐりをしてください。
フォトライター松岡のイチオシは、漁港の一番西側にある護岸道路。ここは総延長13.1kmにもおよぶ瀬戸大橋の全景が見られる数少ない絶景ポイントなんです!
また、秋から冬にかけて下津井漁港では『干しダコ』が見られることも。
下津井界隈を満喫した後は、再び『風の道』を通って帰るのもいいですし、行きとは違う車道ルートを通るのもいいでしょう。
児島の『ジーンズストリート』や江戸時代の実業家が建てた大邸宅『旧野崎家住宅』に立ち寄るのもオススメ!
雄大な瀬戸大橋や下津井の干しダコなどが見られる、魅力たっぷりの『風の道』サイクリングをぜひ楽しんでくださいね!
風の道(レンタサイクル)
住所/岡山県倉敷市児島駅前1丁目37(倉敷市児島産業振興センター)
電話/086-441-5123(倉敷市児島産業振興センター)
レンタサイクル営業時間/9:00~17:00
レンタサイクル利用料金/500円/1回
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR児島駅
児島駅へのアクセス
https://www.kurashiki-tabi.jp/see/224/
http://www.kip-center.jp/bicycle/
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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