路地裏に飛ぶ青い鳥が目印。焼売と魯肉飯が自慢の小さな食堂/totto79(徳島県徳島市)

旅行に行く楽しみは人によって異なりますが、その中でも上位にランクインするのが『食べること』。
土地の名物料理に舌鼓を打つ観光客が多数派ならば、あえて少数派になってみるのも楽しいものです。
とはいえ、どこにでもあるファストフードへ入ってしまうのは、知らない土地に来た意味がありません。
地元の人だけが知っている、とっておきの『ローカル・グルメ』に足を向けてみてはいかがでしょう。
今回は徳島でもめずらしい『焼売』と『魯肉飯(ルーローファン)』が自慢の食堂をご紹介します。

阿波弁の響きが可愛いお店の名前

徳島駅を南側へ向かって歩くこと数分、東西に伸びる通りの両側に広がっている中通町の3丁目。
空へ飛び立つ一羽の青い鳥が描かれた白い看板には『totto79』という店名が記されています。
初めて目にした方は読み方に戸惑ってしまうかもしれませんね。『とっと ななきゅう』と読みます。

外国語のような不思議な響きの『とっと』とは、徳島の方言である阿波弁で『鳥』を指す言葉です。
店主の小烏真友紀さんのニックネームでもあったため、自分の食堂の名前として使ってみたとのこと。
その後ろの『79』に関しては「(鳥が)鳴くという意味でくっつけてみた数字なんです」と小烏さん。

おいしい料理をつくったり、食べることが好きな小烏さんは、お惣菜のお店で長く働いていました。
そんな彼女が今の物件に出逢い、自分のお店として2016年にオープンした食堂が『totto79』です。
開店当初からランチのみの営業で、その頃からメニューの柱は『焼売定食』と『魯肉飯定食』でした。
現在はこの2つをメインとした定食に、店名を冠した『とっと定食』がレギュラーに加わったほか、季節限定や気まぐれで『ガパオライス』や『タイカレー』などのタイ料理が登場する日もあるそうです。
また、女性には『みるくババロア』や『蒸しパン』のような別腹デザートの数々も嬉しいでしょう。

名物料理が一緒に味わえる定食

今回、小烏さんにお願いしたのは、2017年10月下旬から定番メニューに加わった『とっと定食』。
従来は別々の定食のメインだった『totto79』自慢の『焼売』と『魯肉飯』が一緒に味わえるとあって、登場してからずっと大人気となっており、多くのお客さんがこのメニューを注文しているそうです。

『とっと定食』のメインディッシュは、大きな焼売2個と野菜をたっぷり使ったおかずたち。
取材日には『季節の野菜のピクルス』『和風ポテトサラダ』『蓮根のピリ辛炒め』の3種類が登場。
焼売のシャキシャキとした歯応えが生む独特のリズムは、餡に慈姑(くわい)が入っているから。
一口で食べるのが難しいサイズですが、不思議と後を引くおいしさで、何個でも食べられそうです。
1個ずつバラ売りもしているほか、5個セットでも購入できるため、お腹いっぱい食べたい方も大丈夫。
徳島のすだちを使った『塩だれ焼売』や甘酢で煮込んだ『甘酢焼売』なども試してみてくださいね。

焼売と並ぶ『totto79』の人気料理である魯肉飯も一緒に味わえるのが、この定食の嬉しいところ。
八角を効かせた醤油ベースの甘辛い煮汁で炊き込んだ豚肉の細切れをご飯にかけた台湾料理で、かの地では街の屋台や食堂のポピュラーなメニューの一つであり、おふくろの味のようなポジションだとか。
たっぷり煮汁が染み込んだ揚げ豆腐と煮卵も、ご飯を何杯もお代わりしたくなる危険なおいしさです。
「台湾を旅行したときに気に入って、自分でもよくつくるようになった料理の一つです」と小烏さん。

できるだけ徳島産にこだわって

メインの『焼売』と『魯肉飯』はもちろん、野菜をたっぷり使ったおかずやスープ、色鮮やかなピクルスに至るまで、すべてに店主の優しい気配りが行き届いている『totto79』のおいしい料理たち。
「とにかくご飯をしっかり食べてもらえるお店でありたいと思っています」と話してくれた小烏さん。
国産の良質な豚肉を選んだり、できるだけ徳島産の野菜やお米を使っている点も大きなポイントです。
また、すべてのフードとアルコール類を除くドリンクは持ち帰りができるので、たとえば『とっと定食』をお弁当にしてもらい、ゆっくり眉山の頂上でランチタイムと洒落込んでみてもいいかもしれません。
女性一人でも気軽に入りやすい食堂を目指しているという『totto79』。徳島を旅するときにはぜひ。


totto79
所在地/徳島県徳島市中通町3-19
最寄り駅/JR徳島駅
営業時間/11:00~15:00
定休日/月曜日、第1・第3火曜日、第3日曜日、年末年始
電話/080-9833-7020
https://www.facebook.com/totto79totto

瀬戸内Finderフォトライター 重藤貴志

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重藤 貴志

重藤 貴志

徳島で暮らしているインタヴュアー/ライター/コピーライターです。屋号は“Signature”。新聞広告をはじめ、書籍や雑誌、ウェブサイトなど、幅広い媒体で仕事をしています。生まれ育ちは東京ですが、縁あって徳島に移り住みました。県外出身者の視点から見た徳島の魅力を中心に、瀬戸内のさまざまな情報を紹介していきます。 Twitter https://twitter.com/Siqoqtaq

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