名古屋城、岡山城と共に日本三大平城に数えられる名城『広島城』。その広島城のお堀で始まったばかりの遊覧船サービスを体験してきました!
場所は観光に便利な広島中心街
広島城がある場所は、広島市中心街のほぼ真ん中。周囲にはオフィスビルやホテル、ショッピングモールが立ち並び、原爆ドームや広島平和記念公園との距離も約1kmという観光にも便利な広島市中区基町にあります。
新しく始まったサービスでは、広島城をぐるりと取り囲むお堀をこの遊覧船で巡ります。
1隻につき広島城おもてなし隊『恋水姫(こいみずき)』のメンバーが一人乗船し、ガイドしてくれます。
この日は取材ということで特別に二人のガイドさんが乗船してくれました!
船頭さん、両手に花状態です。
ホラ貝の音とともにいざ出発!遊覧時間は約35分です。
本日、ガイドを務めてくれるのはみこちゃん。
篠笛による演奏(録音)が流れるという渋い演出の中、ガイドが始まります。
船頭さんの安全運転のもとゆっくりと水面をすべるように進む遊覧船。
モーター船とは思えないほど静かでゆったりとしています。
1つめの角を曲がるとさっそく、紅葉で黄赤に染まる木々の中にそびえる広島城の姿がみえてきました。
ここは遊覧船コースの中の1つ目の撮影スポット。
パシャパシャ写真を撮っていると、ここでみこちゃんのガイドがはいります。「もう1つぜひ写真に撮っていただきたい撮影スポットがあります。あちらをご覧ください!」
指さす方向に目を向けると…
撮影スポットは校舎の壁!?
堀沿いに建つモダンなガラス張りの建物に、なんと広島城がきれいに映りこんでいます!
この建物は広島市立基町高校の校舎。
学校の校舎とは思えないほどオシャレな建物ですが、これは京都駅などの設計も手掛けた原広司氏の作品で、2016年大ブレイクした映画『君の名は』の主人公が通った高校のモデルにもなっているそうです。SNSでも評判になりそうですね!
鯉にウナギに白いメダカまで!?
こちらの写真、水面にうっすらと色鮮やかな鯉の姿が見られるのはわかるでしょうか?
実はこのお堀の水、広島市を流れる1級河川『太田川』とつながっており、海水と淡水が入り混じっているため、鯉やフナをはじめ、亀、ボラ、なんとウナギや60センチ級のスズキまでいるんだとか!
そしてウソのようなホントの話ですが、白いメダカもいるそうです。
見つけたら幸せになるとかならないとか!この日は残念ながら見つけられませんでした。
おっと、ここでまたまたみこちゃんのガイドが入ります。
「あそこにレンジフードのようなものが見えますでしょうか?」
どれどれ?あ、あれですね!確かにレンジフードみたい。
「あれが広島城の石落としです。でも戦(いくさ)がなかったので使われることはありませんでした」
へー!!広島城って戦を経験していなかったのですね。
でもその後、広島城は人類史上最悪ともいえる経験をすることになります。
昭和20年8月6日に落とされた原子爆弾により、当時国宝にも指定されていた天守をはじめそのほとんどは消失してしまいました。
そのため、現在の天守は戦後に再建されたものですが、初代天守の忠実復元に努め、このように細部にわたりかなり正確に再現されています。
見つけたらラッキー!?石垣の謎の刻印
遊覧船の最大の魅力は、なんといっても陸地からは決して見ることができない場所に近づけるところ。堀の石垣にもこんなに大接近!
この石垣、よーく見ると何やらマークのようなものがはいっています。
ムム、これはもしかして何かの暗号!?
実はこのマーク、建設に携わった大名や石工が石に残したとされる刻印なんです。
この写真の中にも2つの刻印があります。わかりますか?
遊覧船にのったらぜひここで大いに盛り上がってください。
遊覧船を降りた後、せっかくなので十数年ぶりに広島城の天守に登ってみました。
最上階の市内を一望できるテラスにでて、さっきまでいた下のお堀を見てみると、この通りの美しい景色。
木々の紅葉と遊覧船の姿が絵になりますね~。
広島城の中には、鎧(よろい)や兜(かぶと)を着て記念撮影ができるコーナーもあって、外国人観光客にも人気だそうです。
遊覧船と合わせて広島城を見学するのもいいですね。
遊覧船に乗るにはWEBサイトから予約するのがベスト。ただし当日でも、空きがあれば乗ることができますよ。
3隻の船で1日計18便が運航していますが、12月~翌2月の冬季の平日は予約運行のみとなります。
詳しくは公式サイトでチェックしてくださいね。
広島城遊覧船
所在地/広島県広島市中区基町21-1
最寄り駅/アストラムライン県庁前駅から徒歩10分
県庁前駅へのアクセス
営業時間/運行時間は公式サイトでご確認ください。
定休日/不定休(※12月~翌2月の平日は予約運航のみ)
電話/080-4551-7171
料金/大人1400円、小人(中学生以下)700円、未就学児350円
http://hiroshima-yuransen.jp/
瀬戸内Finderフォトライター イソナガアキコ
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この記事を取材したフォトライター
イソナガ アキコ
約10年のWEBディレクター業ののち、2014年よりフリーライター。 撮影を含む仕事も増える中、カメラ熱も上昇中。 2019年、インディペンデントな本屋さんを応援する「あいだproject」を創立。 本や本屋を起点にしたイベントをあれこれ妄想しては実行中。 URL/https://isonaga.wixsite.com/aidapress
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