なんと全国の手袋の約9割を作っているのが、香川県の東かがわ市。
ここは手袋産業の町で、軍手・ゴム手袋以外の手袋はすべてこの東かがわ市の手袋会社で作られています。
今回ご紹介するのはその名産品を主役にした『東かがわ手袋ギャラリー』。
『引田』というレトロな建物が立ち並ぶ古い町並みの中にあります。
手袋だらけ!『東かがわ手袋ギャラリー』
この建物は明治の初めまで酒蔵として使用されていた古いもの。
観光客招致と商品販売を目的に、手袋振興会などの協力によってギャラリーとして約10年前から使用され始めました。
市内の手袋業者が、仲卸業者に卸すのみの状態から『自ら売る』という新しい観念に切り替えたことが転機だったそう。
中に入ると手袋で出来たオブジェのようなものが!!こ、これはシュール…!
訊くとこの作品は雪を表現しており、使用されている手袋はズバリ『残ったもの』だそう。
ひな祭りが近づくとピンクになり、夏には青、秋には紅葉をイメージした暖色の手袋にカラーチェンジされるそう。
『手袋は寒い時期』というイメージでしたが、ここでは季節感も感じることが出来るなんて…手袋ギャラリー、恐るべしです。
手袋生産の歴史も学べるコーナー
施設内には手袋アート作品の他に、手袋生産の歴史が学べるスペースも。
手袋がどういう作られ方をしているのか全く知らなかったため、思わず道具を見入って勉強。
手袋の形のアイロンがあるなんてまさに目から鱗!
こちらは性能が良すぎて現在でも使用されている(!)という、ペガサス社の二本マツイ縫い用ミシン。
一般家庭ではなかなか見ることのできないような、上下ではなく前後に針が動くという種類のもの。
特定のものを生産するための道具というものはなかなか見る機会がないので見るもの全てが新鮮です。
お気に入りの手袋を探してみて
実際に東かがわ市で生産された質の高い手袋を購入できるという販売スペースもありますよ。
実はここ、百貨店などでも売られているブランド手袋から作業用手袋まで掘り出し物がたくさん!
常駐スタッフの川田さんに希望の品をリクエストすると、マッチしたものに巡り合わせてくれるという嬉しいサービスも。
笑顔が素敵でこちらまで楽しくなってくる川田さんと一緒に、ぜひお気に入りの一品を見つけてみてください。
みんなで革のキーホルダー作り体験!
ギャラリーを楽しんだ後は、物づくり体験も楽しんでみてはいかがでしょうか?
ギャラリー近くの讃州井筒屋敷では、韓国から冬休みで遊びに来ていたご家族がキーホルダー作りを体験中。
ちょっと覗いてみましょう! 
山のようにある資材から好きなものを選んで、革のベース生地にボンドでペタペタ。
色も形も質感も違う材料の中から、何を選ぼうか迷っちゃう…でもそれが楽しい!
みんな没頭。大人も子供も夢中になっちゃう理由が手に取るようにわかります。
完成〜! 3人ともみんな創意工夫に満ちた素晴らしい出来栄え!
左の彼女は、今習っているバイオリンのケースに付けるそう。自分で作ったものだから一層嬉しいですね。
革のコサージュ作り体験も
他にも、『革のコサージュ作り体験』や『革のWanko作り体験』など、革を生かした小物作りが楽しめる体験イベントがたくさん!
観るだけじゃない『東かがわ手袋ギャラリー』で、あなたも手袋産業の町を体感してみませんか?
東かがわ手袋ギャラリー
住所/香川県東かがわ市引田2161-2
営業時間/10:00~16:00
閉館日/毎週水曜日(イベント日・祝日を除く)
電話/0879-33-5055
最寄駅/JR高徳線引田駅
引田駅へのアクセス
https://www.my-kagawa.jp/point/30/
Facebook @東かがわ手袋ギャラリー
瀬戸内Finderフォトライター 山田芽実
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この記事を取材したフォトライター
山田 芽実
香川生まれ。 高校卒業後、米国・京都・香川・東ティモールを経てまた香川在住。 地元のすてきさを改めて発見中。 絵を描いたり写真を撮ったりしています。
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