170年の歴史をつなぐゲストハウス
愛媛県内子町は江戸時代から明治時代にかけて、木蝋や和紙の生産などで栄えた町です。
八日市・護国地区にある約600mの通りは、当時のまま残る町屋、屋敷が軒を連ね、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。2017年11月、この保存地区の入口に、築170年の古民家をリノベーションしたゲストハウスがオープンしました。
きっかけは、地域おこし協力隊
ゲストハウスを営む山内大輔さんは、横浜から内子町の地域おこし協力隊としてやってきたのがきっかけで、町の魅力にはまり移住を決めました。
空家の調査に携わる中でこの古民家と出会い、「足を運んでくれた人がゆっくり過ごせる場所を作りたい」と決心したそう。「ただ泊まれるだけではなく、内子の魅力を案内したり、ゲストの心に残る思い出の場所の一つになり、『ただいま』とまた足を運んでくれるような空間になれば」と山内さんは語ります。
早くも評判!内子晴れオリジナルランチ
内子町の食材を堪能できる『内子晴れオリジナルランチ』。
中山間地域ならではの、発酵食品や保存食などの食文化を活かし、家庭でもよく使われる調味料で、ひと工夫した美味しいランチを提供してくれます。
この日は、ゴボウの柚子胡椒サラダや、柿の胡麻和え、クレソンサラダなど、地採れの食材を使用した料理ばかり。
1日20食限定で、水曜日と土曜日に出会えるランチです(ランチのみの来店も可)。
木曜日と金曜日には、丁寧に焙煎された豆をハンドドリップで淹れたおいしいコーヒーも飲めますよ。
古き良き、内子らしさを詰め込んで
前後左右、そして上下、ぜひ、建物をぐるっと見渡してみてください。内子を感じるポイントがあるんです。
伝統工芸の一つ『手漉き和紙』や、和紙の原料である『こうぞ』が天井に使用されていたり、内子ならではの素材を随所に活用しているのも見どころ。
建物の解体作業中に出てきた柱のらくがきや擦り切れた懐かしいキャラクターのシールなど、建物に残る記憶をあえて残しているので、探してみてくださいね!
初めてでも、安心して利用できる空間に
夜にはバーも開かれます。生ビールや地酒、国産ワインなど周辺ではここでしか飲めない、こだわってセレクトされたお酒の他、内子や瀬戸内の柑橘類などを使用したオリジナルのサワーをいただきながら、ゲスト同士や、地元の人と交流できる場所になっています(バーのみの来店も可)。
2Fはベッドスペース。ドミトリー(相部屋)は女性専用と男女共同の二室用意されています。半個室型の二段ベッドで、適度な広さがあり、天井も高く設計されています。よりゆったり過ごせる扉付きの1段ベッドも用意されています。
カップルや小さなお子さんのいる家族に嬉しい個室も一室ありますよ。
内子が大好きで誇りに思う同志が集まって、内子の飾らない暮らしや魅力を未来へつなぎたい。そんな思いがあふれているゲストハウスです。わが家のようにくつろげるスペシャルな体験でした。
内子旅を最高の想い出にする『内子晴れ』。ぜひ一度泊まってみてくださいね。
古民家ゲストハウス&バー 内子晴れ
所在地/愛媛県喜多郡内子町内子3025
最寄り駅/JR内子駅
内子駅へのアクセス
営業時間/チェックイン17:00~21:00 チェックアウト10:00
ランチ営業時間/水曜・土曜11:30~14:00(1日20食限定)
バー営業時間/火曜定休17:00~22:00(ラストオーダー21:00)
電話/0893-57-6330
料金/大人1泊(税込)4000円~
http://uchikobare.jp
お料理監修:寿喜多
https://www.instagram.com/pumai.sugita/
https://www.facebook.com/bar.sugita/
瀬戸内Finderフォトライター CHIEMI NISHIMORI
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この記事を取材したフォトライター
CHIEMI NISHIMORI
写真スタジオにて勤務後、クルーズ客船のカメラマンとして日本各地への船旅に同行してきました。 生まれ育った愛媛も大好きです。 美味しい食べもの、美しい風景、面白いスポットなど、魅力いっぱいのステキ愛媛を発信します! http://cemnsmr.wixsite.com/focus
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